
前日の逆転負けを糧に、ここから再スタート
予選リーグ第3戦の相手は南アフリカ
1番・津田龍輝が「2本塁打」を放ち、復調!
投手陣も「余裕の継投」で抑え込んだ !!
次戦は「注目・勝負」のニュージーランド戦。
課題を克服し、「進化」した姿で勝利をつかめ!
「WBSC第2回男子U23ワールドカップ」第3日、前日のアルゼンチン戦に7回表 ″ツーアウト・あと一人″ という状況から「まさか……」の一発を浴び、逆転負けを喫してしまった男子U23日本代表。
この日はオープニングラウンド第3戦、南アフリカとの一戦に臨んだ。
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大会第3日/4月27日(月)
オープニングラウンド第3戦
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R | |
| 日 本 | 3 | 3 | 6 | 2 | 14 | |||
| 南アフリカ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| ※大会規程により4回得点差コールド |
日本:阿曽慣太(2回)、◯帆足陽平(2回)ー米野智陽
〔本塁打〕津田龍輝②、永吉飛斗
〔三塁打〕津田龍輝
〔二塁打〕八木孔輝、山本陸人
先攻の日本は初回、1番・津田龍輝がフルカウントからライトスタンドに叩き込む先頭打者本塁打! 「豪快な一発」でいきなり先取点を奪うと、この後も相手投手の制球の乱れに乗じて出塁し、5番・八木孔輝の左中間を深々と破るタイムリーツーベース、6番・山本陸人のレフト頭上を越えるタイムリーツーベースで一挙3点を先制。
2回表にも、四球を足場に1番・津田龍輝の右中間を破るタイムリースリーベース、3番・宇宿雅哉のセンターフェンス際まで運ぶ犠牲フライ、相手守備の乱れで3点を追加。
3回表には先頭の7番・永吉飛斗がレフト頭上を越えるソロホームラン! 1番・津田龍輝にもこの試合「2本目」となる「特大」のツーランホームランが飛び出し、その後もワイルドピッチ、5番・八木孔輝の二遊間を抜く2点タイムリーで大量6得点!!
4回表も途中出場の7番・有村翼冴がレフト前ヒットで出塁後、ワイルドピッチで生還。同じく途中出場の2番・木戸蓮織も二死三塁の場面から適時内野安打で打点を挙げる等、着々と加点。
守っては、先発・阿曽慣太から今大会「初登板」となる帆足陽平へつなぐ余裕の投手リレー。南アフリカ打線をパーフェクトに抑え込み、14-0の大差(4回得点差コールド)で圧勝! オープニングラウンドの成績を2勝1敗とした。
「WBSC第2回男子U23ワールドカップ」第3日は、この日本戦の後、オーストラリア vs ベネズエラ、デンマーク vs シンガポール、チェコ vs アルゼンチン、メキシコ vs カナダ、ニュージーランド vs コロンビアが行われ、オーストラリア(ベネズエラに2-0)、デンマーク(シンガポールに7-5)、チェコ(アルゼンチンに9-4)、メキシコ(カナダに7-6)、ニュージーランド(コロンビアに7-0)がそれぞれ勝利。
グループAはニュージーランドが3勝0敗で単独首位。2勝1敗のチェコ、日本が同率2位、1勝2敗のアルゼンチン、コロンビアが同率4位で続き、3連敗の南アフリカは6位。一方のグループBは前回王者・オーストラリアが無敗(3勝0敗)で首位をひた走り、2勝1敗のメキシコ、ベネズエラが同率2位で追う状況。カナダ、デンマークは1勝2敗の4位タイ。シンガポールが勝ち星なし(0勝3敗)の6位となっている。
日本は明日(4月28日)、オープニングラウンド第4戦でニュージーランドと対戦。戦前から予想された予選リーグ「2つ目の難所」「同グループ首位」の強豪にチャレンジすることとなる。前日日本に起死回生の一発で逆転勝ちを収めたアルゼンチンが、この日チェコに敗れる(痛い2敗目を喫する)という波乱が起こり、日本が次のニュージーランド戦に勝利すれば「予選リーグ1位通過」へグッと近づく。「2025世界最優秀」の栄誉に輝いた「サウスポー」リアム・ポッツ(※日本リーグ・山口水産でもプレーしている)をエースに立てるニュージーランドに、日本打線がどう挑むか!? 最大の注目ポイントになるだろう。
ここまでの3試合を終え、男子U23日本代表・中村健二ヘッドコーチは「現時点で2勝1敗と『白星先行』にすることはできましたが、やはり昨日の ″逆転負け″ (アルゼンチンに2-3で敗戦)は課題が残りました。逆転ツーランを放った3番打者を迎える前、タイムをとり、バッテリーに『当たっている3・4番への警戒』(アルゼンチンの3番・4番は好打者。四球で歩かせてもいいから、厳しいコースを突くように!)を促しましたが、結局、甘くなった球(ほぼ真ん中に入ったドロップ)をとらえられてしまいました。打撃についても、相手投手の傾向(ライズボール主体に力で押してくる)をベンチで共有しておきながら……『仕留め切る』ことができなかった。他の球種(チェンジアップ)が最後まで頭にあったのか、身体が固まってしまい、結果『差し込まれる』形になっていました。一言でいえば、個々が狙い球・狙うゾーンを絞り切れていませんでしたね」と冷静に振り返り、「投手陣は自分の持ち味・ストロングポイントで勝負することに加え、『打者と駆け引き』しながら、『相手の心理を読む、もしくは察知する』能力をもっと身に付けなければなりません。打者も相手投手のピッチングスタイルや投球パターンをいち早く見抜き、『対応の仕方』を『工夫』しなければいけない。仮に昨日のアルゼンチン戦、もし、私が打席に立つとすれば『外(アウトコース)のライズ』を徹底的に狙います。私自身が『外ライを打つのが得意』ということもありますが、とにかく『ライズがきたら仕留める!! 』それぐらいの『狙い・覚悟』でいかないと……世界トップレベルには通用しません」と言及。
中村健二ヘッドコーチと同じく、かつて「男子TOP日本代表」として「2015世界選手権」(現・ワールドカップ)に出場した経歴を持つ平本拓朗アシスタントコーチも「日本国内の大会と『世界の舞台』では明らかに『違い』があります。プレー(パワーや技術)はさることながら、環境、グラウンドコンディション、審判のジャッジに至るまで『日本とは異なるところ』が多々ある。まずは、今自分が置かれた状況に『どう適応するか』が大切であり、『柔軟さ・臨機応変さ』が必要不可欠になると思います」と考えを述べると、「ヘッドコーチが指摘したように、昨日のアルゼンチン戦は投打ともに『対応力』が足りなかった。例えば、試合で起こり得る様々な状況の中で、自分の不得意な要素が求められる場面がきたとします。そこで「苦手だから、できない……」では済まされない。ライズボールに不安があったとしても、ドロップ一辺倒ではいずれつかまる。ライズ打ちが得意ではなくても、相手がその球種主体に押してくるのであれば、そこを仕留めなければなりませんよね。何に関してもそうですが、逆境・窮地に立たされたところで『真価』が問われます。もっと強くなりたい! 上にいきたい!! と言うならなおのこと、その課題に正面から向き合う必要があります」と自らの国際経験から想いを語ってくれた。
多くの「注目」を集める、次戦「日本 vs ニュージーランド」。
悔しすぎる ″あの逆転負け″ を教訓に……男子U23日本代表チームが「成長」「進化」した姿で世界のソフトボールファンを魅了してくれることを期待している!
●文・写真
男子U23日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)