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ニュース 男子U23

◆WBSC第2回男子U23ワールドカップ【現地レポート②】

日本、アルゼンチンに「まさか……」の逆転負け。
オープニングラウンド(予選リーグ)1勝1敗に

初戦に快勝し、チームの雰囲気も明るい!

「エース的役割」を担う八木孔輝が先発登板

先制されても、追いつき、逆転したのだが…

7回表「ツーアウト」「あと一人」のところで、
アルゼンチンに逆転ツーランを浴びてしまう

今大会「初黒星」を喫し、1勝1敗。
敗因をしっかり分析し、立て直しを !!

◎アルゼンチン戦ハイライト

 「WBSC第2回男子U23ワールドカップ」第2日、初戦・チェコ戦に11-3(5回得点差コールド)で快勝し、「白星スタート」を切った男子U23日本代表はオープニングラウンド第2戦でアルゼンチンと対戦。
 アルゼンチンは前日の開幕ゲーム(vs ニュージーランド)を日本とは対照的に落としている(2-10の5回コールド負けを喫している)ものの、同Aグループでは上位争いのライバル、もしくは「難敵」であることは確か。予選リーグ1位通過をめざす上での「最初の山」に挑むこととなった。

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大会第2日/4月26日(日)
オープニングラウンド第2戦

1 2 3 4 5 6 7 R
アルゼンチン 1 0 0 0 0 0 2 3
日   本 0 0 0 1 0 1 0 2

日本:八木孔輝(4回1/3)、●高橋理央(2回2/3)ー上野結来

 日本の先発投手は、前日「打」で大暴れした(3打席連続ホームランの離れ技をやってのけた)八木孔輝。本職のピッチングにおいても「豊富な国際経験」を有し、「期待値」が高く、その立ち上がりに注目が集まった。
 しかし、初回、アルゼンチンの1番打者をセカンドゴロ、2番打者を見逃し三振に仕留めた後、3番打者にフルカウントからレフト頭上を越える二塁打を許し、二死二塁。続く4番打者にも右中間へタイムリーツーベースを浴び、いきなり先制されてしまう。
 1点先取された日本も4回裏、この回先頭の2番・安形恭悟が一・二塁間を鋭く破る安打で出塁。3番・宇宿雅哉が犠打で走者を確実に進め、一死二塁。4番・田宮有貴は見逃し三振に倒れたが、この後、故意四球で二死満塁と塁上が埋まり、7番・高橋理央の打席の2球目がワイルドピッチとなる間に三塁走者が生還。1-1の同点に追いついた。
 日本は6回裏にも先頭の2番・安形恭悟がサード前セーフティーバントで出塁。死球、見逃し三振で一死一・二塁に状況が変わると、5番・八木孔輝がツーストライクと追い込まれた後の3球目「三遊間をしぶとく破る」タイムリー! 2-1と勝ち越しに成功。
 このまま日本が逃げ切るかと思われたが……迎えた7回表、5回途中から代わった日本・高橋理央に対し、アルゼンチンが四球、盗塁・送球エラー等で一死三塁とし、2番打者は空振り三振で二死となったが、3番打者がセンター頭上を弾丸ライナーで越える「逆転ツーランホームラン!!」土壇場で3-2と試合をひっくり返した。
 7回裏、日本はピッチャーゴロ、セカンドライナーで二死となった後、1番・津田龍輝がピッチャーゴロエラーで出塁したものの、2番・安形恭悟がレフトフライに打ち取られ、試合終了。最終回「あと一人」のところから「まさか……」の逆転負けを喫し、今大会初黒星、オープニングラウンド1勝1敗となった。

 「WBSC第2回男子U23ワールドカップ」第2日は、この日本戦の他、シンガポール vs メキシコ、ベネズエラ vs デンマーク、オーストラリア vs カナダ、南アフリカ vs ニュージーランド、コロンビア vs チェコが行われ、メキシコ(シンガポールに10-0)、ベネズエラ(デンマークに17-1)、オーストラリア(カナダに5-0)、ニュージーランド(南アフリカに9-2)、チェコ(コロンビアに11-1)がそれぞれ勝利。
 グループAはニュージーランドが連勝で首位を走り、1勝1敗のアルゼンチン、コロンビア、チェコ、日本が同率2位、連敗の南アフリカが6位。一方のグループBは2戦全勝のオーストラリア、ベネズエラが同率首位、1勝1敗のカナダ、メキシコが同率3位、勝ち星なしのデンマーク、シンガポールが同率5位に位置する状況となっている。

 7回表「あとアウト一つ」という場面で「逆転の一発」を被弾し、敗れる形になった男子U23日本代表。このワールドカップの舞台で改めて、身を持って、「一球の怖さ」「勝負の世界の厳しさ」を痛感させられた……と言えるだろう。
 試合直後「あの状況で、一発だけは避けなければならないことは重々心得ていました。自分が得意とする『ドロップ』で押し切りたかったのですが、最後 ″ベルト線″ に入り、 ″力″ でもっていかれてしまった。もっと高低をつけばよかったかもしれませんが、前日のチェコ戦でインコースのライズをとらえられていた(スリーランホームランを浴びた)ので……正直投げにくいところがありました」と高橋理央投手は話してくれたが、こういった「実体験」による「学び」を、必ずや「次」に生かしていかなければいけない。

 今大会はじめて「土」がついた日本。一つの勝利、一つの敗戦が後々大きく影響するこの「シビアな試合方式」の中で、もう負けは許されなくなった。

 世界トップレベルの強豪をなぎ倒し、頂点を狙うのであれば……当然のことながら「過酷な戦い・競争」を勝ち抜く必要がある。
 U23ワールドカップは、まだはじまったばかり。ここから先「2025世界最優秀選手」リアム・ポッツ(ニュージーランド)、今回チームのキャプテンを務め「絶好調」意気込みが違う「世界No.1サウスポー」ジャック・ベスグローブ(オーストラリア)、「世界が注目」「成長著しい」カルロス・パラ(メキシコ)といった、名だたる「世界の一線級」が待ち構えている。

 ″7回表、ツーアウトからまさかの逆転負け″ アルゼンチン戦の一敗を悔やみ続けている暇はなく、そこからどう再生し、個々のスキル・チーム力を向上させていくか!?

 今こそ、男子U23日本代表チームの「真価」が問われるときだ。

●文・写真
男子U23日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)

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