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ソフトボール振興議員連盟総会を開催!

4月24日(木)、「ソフトボール振興議員連盟」総会が開催された

新会長に就任した岸田文雄前内閣総理大臣

日ソ協・牧島かれん会長が議連幹事長に就任。ソフトボールへのさらなる支援・協力を呼びかけた

日ソ協からは宇津木妙子、宇津木麗華両副会長、選手を代表し、「レジェンド」上野由岐子選手が出席した

上野由岐子選手は「3大会連続の金メダル獲得という結果を求めていくことはもちろん、子どもたちがソフトボールを安心して続けられる環境を」と訴えた

ソフトボールを支援・応援する「輪」が広がっていく……それに応えるだけの結果を出すことはもちろん、それに取り組む姿勢がこそが大切になる

 4月24日(木)、東京都千代田区・衆議院第1議員会館において「ソフトボール振興議員連盟」の総会が開催され、(公財)日本ソフトボール協会からは衆議院議員でもある牧島かれん会長、宇津木妙子、宇津木麗華両副会長、女子TOP日本代表・上野由岐子選手が出席した。

 「ソフトボール振興議員連盟」総会では、長らく会長を務めてきた甘利明氏に代わり、岸田文雄前内閣総理大臣が就任。新たに「会長」に就任した岸田文雄氏は広島県ソフトボール協会の会長を30年以上も務めており、内閣総理大臣の「現職」にあった2024年に女子TOP日本代表が「第17回女子ワールドカップ」に優勝。チーム全員で首相官邸を表敬訪問するという機会に恵まれるという「縁」もあった(女子TOP日本代表チームの首相官邸表敬訪問記事詳細はこちら)。

 また、「ソフトボール振興議員連盟」の「幹事長」に(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長が就任。今後のソフトボールのさらなる普及・発展へ向け、日本協会会長としてはもちろん「ソフトボール振興議員連盟」幹事長として両面から積極的に活動していくことになる。

 新たに「ソフトボール振興議員連盟」の会長に就任した岸田文雄氏は「女子ソフトボールは現在、オリンピック2大会連続金メダル獲得の偉業を成し遂げており、オリンピック競技『復活』となった2028年のロサンゼルスオリンピックでは、3大会連続となる金メダル獲得に挑むことになる。来年、愛知県で開催されるアジア大会での7大会連続となる金メダル獲得をステップに、2028年ロサンゼルスオリンピックで3大会連続の金メダル獲得という『大きな目標』を成し遂げられるよう全力で応援したい!」と力強く宣言。金メダル獲得へ向け、全面的なバックアップを約束してくれた。

 「ソフトボール振興議員連盟」幹事長に就任した(公財)日本ソフトボール協会・牧島かれん会長は、「ソフトボール女子TOP日本代表は昨年のワールドカップで優勝し、現在『世界一』のチームであり、パリオリンピックでは残念ながらソフトボールは実施されませんでしたが、2028年のロサンゼルスオリンピックでは『復活』することが決まっており、2008年北京、そして『東京2020オリンピック』に続く3大会連続での金メダル獲得をめざしています。女子だけでなく、男子も世界トップレベルの競技力を有しており、ジュニアカテゴリー(U18/18歳以下)ではワールドカップで『連覇』を継続中です。ただ、競技力は世界のTOPにあるとはいえ、少子化の影響もあり、競技人口・チーム登録数の減少等、競技力の高さが必ずしも競技全体の盛り上がりや競技人口の増大につながっていないという課題も抱えています。国際的に高い競技力を維持していく一方、より多くの人にソフトボールの魅力、面白さ、楽しさを伝えていきたい。ソフトボール振興議員連盟の皆さんのご支援・ご協力を賜り、ソフトボールを支え、応援していただければと思います」と、ソフトボール協会の会長としての今後に向けた取り組みへの決意を述べるとともに、このソフトボール振興議員連盟と連携していくことでソフトボールが現状抱えている「課題」を克服し、乗り越えていく「力」としていきたいと、さらなる支援・協力を要請した。また、「2028年ロサンゼルスオリンピックでの『復活』を喜ぶだけでなく、その後に開催される2032年ブリスベンでもソフトボールが実施されるよう、外交的なチャンネルも含め、働きかけ、実施実現へ向け、努力していなくてはなりません」と、その目はすでに「その先」へと向けられていた。

 宇津木妙子副会長は「私が日本代表チームを率いていた2000年のシドニーオリンピックの際にも、当時は後に日本ソフトボール協会の会長も務められた山崎拓さんを中心にソフトボール振興議員連盟を立ち上げていただき、多大なご支援・ご協力を賜り、ソフトボールにとって初めてのオリンピックでのメダル、銀メダルを獲得することができました(2000年シドニーオリンピックでの戦いの軌跡はこちら)。

 また、長らく会長を務めてくださった甘利先生には2015年のジャパンカップという国際大会で始球式を行っていただいた思い出があります(甘利前会長が始球式を務めた2015年のジャパンカップの記事はこちら)。

 私は今もソフトボールの『現場』に立ち、子どもたちの指導を中心にソフトボールの普及活動に取り組んでおりますが、私が監督をしていたときに選手だった宇津木麗華、上野由岐子が私のできなかった『金メダル』を獲得してくれたことを本当に嬉しく思います。そのためには日々の猛練習、その積み重ねが大切になります。選手たちが安心して練習に打ち込み、金メダルをめざすことのできる環境を整えられるよう、皆さんのご支援・ご協力、バックアップをお願いします」と、世界のトップレベルで金メダルをめざして戦い、その「厳しさ」「難しさ」を知るからこその率直な想いを口にし、次なる世代の育成に力を注ぐ普及活動の重要性についても言及し、その取り組みへの理解・協力も求めた。

 「東京2020オリンピック」で代表チームを率い、見事「金メダル獲得」を果たし(東京2020オリンピックの感動をもう一度! ソフトボール東京2020オリンピック記念誌PDFデータはこちら)、オリンピック競技『復活』なった2028年ロサンゼルスオリンピックでも再びチームを率いることになった宇津木麗華ヘッドコーチは、「試合で采配を振るうときより、こういう席の方が緊張してしまいます(笑)。私にとっては日頃、テレビの中で見ているような方々が、こうしてソフトボールを支援・応援してくれる……ということが信じられないような気持です。『東京2020オリンピック』では金メダルを手にすることができましたが、そのときは『ホーム』での開催であり、コロナ禍による『無観客試合』という特殊な状況下での大会でもありました。昨年のワールドカップで優勝し、現在『世界一』という立場ではありますが、2028年ロサンゼルスオリンピックは常に金メダルを争ってきた「宿敵」アメリカの『ホーム』での開催であり、私たちにとっては『敵地』に乗り込んでの戦いとなります。正直、簡単ではない……と思いますし、今までとはまた違ったプレッシャーもありますが、3大会連続の金メダル獲得をめざし、選手たちとともに全力を尽くし戦いますので、皆さんのご支援・ご協力、バックアップと熱い応援を期待しています」と、3大会連続金メダル獲得へ向け、決意を新たにしていた。

 2004年アテネで銅メダル(2004年アテネオリンピックの戦いの軌跡はこちら)、2008年北京(2008年北京オリンピック金メダルへの軌跡はこちら)、「東京2020オリンピック」では金メダル獲得貢献した上野由岐子投手は、少子化による競技人口の減少を踏まえ、「子どもたちが安心してソフトボールを続けられるように、『金メダル』という結果はもちろんのこと、私たちのプレーする姿が、観てくださる皆さんの『心』を動かし、次なる世代へ、子どもたちへと伝わっていくように、たくさんのことを求めながら精進していきたい」と、3大会連続となる金メダル獲得へ向けた決意・意欲を語ると同時に、ソフトボールのさらなる普及・発展へ向けた「想い」を素直に口にした。

 ソフトボールは2028年ロサンゼルスオリンピックで実施競技に復帰。ソフトボール振興議員連盟総会終了後には、実施が不透明な2032年ブリスベンオリンピックに向けて、「オリンピック競技であることに意味がある。すべてのソフトボールプレーヤーの『夢の舞台』であり、子どもたちの大きなモチベーションにもなるので、こだわっていきたい」と、ソフトボールがオリンピック競技であることの重要性・必要性を改めて強調した。

 女子TOP日本代表は、来年、愛知で開催されるアジア大会では他のどの競技団体も成し遂げたことのない「前人未踏」の7大会連続金メダル獲得がかかり、2028年ロサンゼルスオリンピックでは足掛け20年にも及ぶ3大会連続金メダル獲得に挑む。また、そういった「結果」を出すだけでなく、ソフトボールという競技、スポーツの「アイコン」として、ソフトボール全体を盛り上げ、引っ張っていく存在でなくてはならない。様々な形で広がり始めた支援・協力の輪。その輪をさらに広げ、大きく、強いものとしていかなくてはならない。

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