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いよいよ開幕!
第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉

「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」が
いよいよ開幕!

「日米対抗ソフトボール2018」では「若手主体」のアメリカに3連勝!

2020年東京オリンピックの試合会場ともなる「福島県営あづま球場」で
「日米対抗ソフトボール2018」の第3戦を行い、大観衆が詰めかけた

「日米対抗ソフトボール2018」に引き続き、福島県福島市で
第2次国内強化合宿を実施。「土湯温泉」が宿舎となった

第3次国内強化合宿は「北の大地」北海道石狩市で実施!

「USAソフトボールインターナショナルカップ」では準優勝に
終わったものの「結果」以上に来るべき世界選手権を見据え、
「確かな手応え」をつかんだ

「JOC競技別強化センター」の認定を受けた「ソフトボール版虎の穴」
静岡県伊豆市の天城ドームで「第4次国内強化合宿」を実施

「投打のレジェンド」の存在は心強い限りだが……
それを超える「新たなスター」の出現に期待!!

 女子ソフトボール「世界一」の座を決定し、優勝チームには2020年東京オリンピックの出場権が与えられるビッグイベント「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」(大会オフィシャルウェブサイトはこちら)が、8月2日(木)、千葉県成田市・ナスパ・スタジアムを会場にいよいよ開幕を迎える。

 この「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」には、「世界の強豪」16チームが集い、千葉県下の4市(千葉市/ZOZOマリンスタジアム、成田市/ナスパ・スタジアム、市原市/ゼットエーボールパーク、習志野市/第一カッター球場(秋津野球場)を会場に、「世界一」「オリンピック出場権獲得」をめざし、熱戦を展開することになる(大会スケジュールはこちら

 2大会ぶりの「王座奪還」をめざす女子TOP日本代表(大会出場メンバーはこちら)は、「日米対抗ソフトボール2018」(6月20日(水)~23日(土)/第1戦・東京ドーム、第2戦・シェルコムせんだい、第3戦・福島県営あづま球場、大会結果はこちら)、「USAソフトボールインターナショナルカップ」(7月9日(月)~15日(日)/アメリカ・アーバイン、大会結果はこちら)への国際大会出場や第1次~第5次と国内強化合宿を重ね、選手個々のレベルアップを図り、チームとしての結束力を高めてきた。

 「日米対抗ソフトボール2018」では、アメリカが「若手主体」のチームを組んできたこともあり、3連勝。初戦は東京ドームに1万5千人超の大観衆を集め、初回、鮮やかな先制攻撃を見せ、1番・山田恵里が「初球攻撃」でライト前ヒット。攻撃の口火を切ると、2番・河野美里が手堅く送り、3番・山崎早紀のピッチャー強襲安打で一・三塁とし、ワイルドピッチで先取点。さらに4番・山本優のライトへのツーランホームランで2点を加え、この回3点を先制し、終盤6回裏にも3番・山崎早紀の三遊間安打、4番・山本優の死球から一死二・三塁の追加点の好機を作り、6番・渥美万奈のセカンドゴロの間に三塁走者が生還。ダメ押しの4点目を奪い、投げては先発・上野由岐子が4回無失点の好投で「エース」の貫禄を見せ、先発の役割を果たすと、藤田倭、濱村ゆかり、後藤希友、勝股美咲とベンチ入りさせた5人の投手全員を登板させる「余裕の投手リレー」で4-0の完封勝ち。
 「杜の都」仙台に場所を移した第2戦も、初回、5番・洲鎌夏子のタイムリーで先手を取ると、一度は同点に追いつかれたものの、5回表、「キャプテン」1番・山田恵里が「技あり」の安打で猛攻の口火を切ると、途中出場の2番・長﨑望未のエンタイトルツーベース、3番・山崎早紀、4番・山本優の連打等で一挙4点を勝ち越し。続く6回表にも1番・山田恵里、2番・長﨑望未の連打からチャンスをつかみ、相手バッテリーの乱れもあり、ダメ押しの1点を追加。6-1と大きくリードを奪った。
 守っては、先発・濱村ゆかりが3回裏に同点に追いつかれたものの、4回裏から登板した藤田倭がアメリカ打線の勢いを止め、試合の流れを変えると、打線がこれに応えるように大量得点。3番手・勝股美咲が2本のソロホームランを浴び、2点を失ったものの、6-3で逃げ切り、連勝を飾った。
 2020年東京オリンピックの試合会場となる「福島県営あづま球場」に舞台を移した第3戦は、「打の現役進化形レジェンド」1番・山田恵里が「さすが!」のツーランホームランを放ち、3回裏に2点を先制すると、藤田倭、上野由岐子とつなぐ投手リレーでアメリカ打線を完封。2-0で勝利を収め、スタンドに詰めかけた8千人近い福島のソフトボールファンを喜ばせた。

 この後、熱戦の舞台となった「福島県営あづま球場」で「第2次国内強化合宿」(6月24日~27日)を実施。宿舎を福島市内から土湯温泉へ移し、温泉で連戦の疲れを癒しながら、一度グラウンドへ出れば、容赦のない猛練習の日々……。「世界一」「金メダル」獲得のため、強化に励んだ。
 さらに北海道石狩市で「第3次国内強化合宿」(6月27日~7月6日)を実施。残念ながら天候には恵まれなかったものの、北の大地と広大な大自然の中で英気を養い、「USAソフトボールインターナショナルカップ」へ旅立った。

 「USAソフトボールインターナショナルカップ」(7月9日(月)~15日(日)/アメリま・アーバイン)には、女子TOP日本代表をはじめ、ホスト国のアメリカ(レッド・ブルーの2チーム出場)、チャイニーズ・タイペイ、中国、プエルトリコ、ペルー、カナダ、メキシコ、ベネズエラ、チェコ、コロンビアの代表チーム、スクラップ・ヤード(アメリカのクラブチーム)の13チームが参加。参加全チームをPOOL・A、POOL・Bの2セクションに分け、シングルラウンドロビン(1回戦総当たり)方式の予選リーグを実施。その予選リーグでの成績に基づき、最終順位決定戦を行う試合方式で覇が競われた。
 予選リーグPOOL・Bに振り分けられた女子TOP日本代表は、「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」の開幕を目前に控えた大会とあって「大会本番」を見据えての戦いとなり、ある程度「手の内」を隠しながら、少しでも対戦各国の情報・戦力を引き出そうと、水面下で微妙な「駆け引き」を行いながら「心理戦」「神経戦」を展開した。
 女子TOP日本代表は、「エース」上野由岐子はわずか1試合・2イニングのみの登板。それに続く存在であり、「投打の中心」と期待される藤田倭も出場機会を抑えての戦いとなった。
 それでも、初戦のチェコ戦に2-0の完封勝利を収めると、メキシコを5-0、カナダを7-1、コロンビアを10-0、ベネズエラを8-0で下し、予選リーグPOOL・Bの1位通過、決勝進出をかけたアメリカ・ブルー(アメリカの代表チームに次ぐカテゴリーのチーム)戦では、序盤先手を奪われる苦しい試合展開になりながらも洲鎌夏子の決勝ツーランホームラン等で5-3の逆転勝利。予選リーグを全勝の1位で通過し、大会「3連覇」をかけ、同じく予選リーグPOOL・Aを全勝の1位で通過したアメリカ・レッド(世界選手権に出場するメンバー)と決勝で対戦することになった。
 この決勝でも女子TOP日本代表は「エース」上野由岐子も「驚異の二刀流」藤田倭も温存。濱村ゆかり、勝股美咲両投手がかつて日本女子ソフトボールリーグ1部・Honda Revertaに在籍していたバレリエ・アリオトに3打席連続のホームランを浴びる等、6本塁打を浴び、10点を失い、5-10で大敗。大会3連覇はならなかった。
 ただ、大敗を喫したとはいえ、アメリカの「エース」モニカ・アボットを引きずり出す試合展開に持ち込み、その「モニカ・アボット対策」「左キラー」として、女子TOP日本代表「最後のピース」となった山崎早紀が、一時は同点に追いつくツーランホームランを放つ等、「天敵」モニカ・アボットから2打数2安打・2打点・本塁打1・二塁打1と期待される役割をしっかりと果たしてくれたことは明るい材料。
 同じ打者に3本塁打、計6本塁打を浴びた投手陣に一抹の不安は残るものの、これも主力投手陣を「温存」しての結果であることを考えれば、「致命傷」になるようなものではなく、モニカ・アボットを含むアメリカ投手陣から5点を奪った打線の仕上がりは上々で、結果以上にその「内容」に手応えが感じられる試合となった。

 帰国後、2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京のオリンピックでは「強化拠点」となり、「ソフトボール版虎の穴」とも呼ばれた静岡県伊豆市の天城ドームで「第4次国内強化合宿」(7月24日~30日)を実施。この程、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)から「競技別強化センター」に改めて認定された女子ソフトボール「強化の原点」ともいうべき地で強化に励み、「決戦の地」千葉県千葉市に移動。「第5次国内強化合宿」(7月30日~8月1日)で最終調整を行い、「大会本番」を迎えることになる。

 「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 2018 千葉」では、日本は「宿敵」アメリカとは別グループの「グループB」に振り分けられ、世界ランク3位のカナダ、4位のオーストラリア、9位のイタリア、12位の中国、14位のイギリス、17位のベネズエラ、33位のボツワナが同組となり、シングルラウンドロビン(1回戦総当たり)の予選リーグを実施。A・B両グループの上位4チームが「最終順位」を決定する「決勝トーナメント」へ駒を進め、ソフトボール独特の「ページシステム」(敗者復活戦を含むトーナメント)で「世界一」の座をかけ、激突することになる。

【グループA】※( )内数字は世界ランキング
アメリカ(1)、チャイニーズ・タイペイ(5)、プエルトリコ(6)、メキシコ(7)、オランダ(8)、ニュージーランド(11)、フィリピン(15)、南アフリカ(35)

【グループB】
日本(2)、カナダ(3)、オーストラリア(4)、イタリア(9)、中国(12)、イギリス(14)、ベネズエラ(17)、ボツワナ(33)

 女子TOP日本代表は8月2日(木)、開会式直後の「オープニングゲーム」となるイタリア戦を皮切りに、翌3日(金)のボツワナ戦、4日(土)の中国戦までの3試合を成田市のナスパ・スタジアムで行い、5日(日)・6日(月)の両日は市原市のゼットエーボールパークでイギリス、ベネズエラと対戦。7日(火)・8日(水)の両日は習志野市の第一カッター球場(秋津野球場)でカナダ、オーストラリアと対戦するスケジュールが組まれている(※オープニングゲームが試合開始20時、その他はすべて19時試合開始のナイトゲームとなる)。
 この「グループB」では世界ランク2位の女子TOP日本代表を筆頭に、3位のカナダ、4位のオーストラリアまでは決勝トーナメント進出「当確」か!? 世界ランキングでは4位とカナダの後塵を拝しているオーストラリアだが、日本女子ソフトボールリーグ1部・SGホールディングス ギャラクシースターズでプレーするクレバーな左腕・カーヤ・パーナビー、強打のスラッガー・ステーシー・ポーターを「投打の軸」に据えるチームは、日本を「熟知」していることもあり、日本にとってはカナダ以上に「警戒を要する相手」となりそうだ。
 また、決勝トーナメント「最後の椅子」となる4位争いは、イタリア、中国あたりが争うことになりそうだが、「野球強国」であり、抜群の身体能力を誇るベネズエラも侮れない。
 イギリス、ボツワナが上位争いに絡んでくることは考えにくいが、ボツワナには開催地・千葉の出身で「ソフトボールの名門」日本体育大学を経て、日本女子ソフトボールリーグ1部で活躍した中村藍子氏が「コーチ」として凱旋帰国を果たす。日本のソフトボールを中村藍子コーチがどんな形でアフリカの大地でボツワナというチームに伝えているのかも、順位争いとはまた「別の視点」で注目したいところだ。

 一方の「グループA」は、「世界ランク1位」のアメリカが大本命。現在、日本女子ソフトボールリーグ1部でプレーする選手が、「エース」モニカ・アボットを筆頭に、アリソン・アギュラー(ともにトヨタ自動車 レッドテリアーズ)、ケイラニ・リケッツ、カースティ・メリット(ともに豊田自動織機 シャイニングベガ)と4人もおり、かつてHonda Revertaでプレーしていた「主砲」バレリエ・アリオト、デンソー ブライトペガサスに在籍していたテイラー・エドワーズを加えると、17人の登録メンバーのうち、実に6人もの選手が日本女子ソフトボールリーグ1部でのプレー経験を有しており、「日本のソフトボール」を知り尽くしている。
 ただ、裏を返せば、アメリカの「主力」となる選手たちと日本の選手は日本リーグで対戦済みで、こちらも相手の手の内はわかっている……といえよう。「弱点」があれば、そこを徹底して突くような戦いになることが予想され、相手の予測・予想を上回るようなパフォーマンスを見せることができるかどうかが「勝負の鍵」となりそうだ。
 「グループA」は大本命・アメリカ以外は大混戦になりそうな気配だ。まとまりがあり、しぶといチャイニーズ・タイペイ、「ベースボール型スポーツ」における先天的な「センス」の良さと運動能力の高さを感じさせるプエルトリコ、好投手・ダラス・エスコベードを擁するメキシコの中南米勢あたりの争いになりそうだが、そこに「ヨーロッパの雄」オランダがどう絡んでくるか……。体格に恵まれ、「パワー」という点では他を凌駕するものがあるだけに、持前の「パワー」を最大限発揮するような試合が展開できれば、決勝トーナメント進出も夢ではないのだが……。

 とはいえ、最終的には2002年の「第10回世界女子ソフトボール選手権大会」から6大会連続決勝で対戦している「日本vsアメリカ」のカードが再現される可能性が非常に高く、最終的には日米両国の「一騎打ち」となることが予想される。

 最終結果はズバリ、女子TOP日本代表の「王座奪還」「世界一」を予想する。
 「エース」上野由岐子がアメリカ打線を抑え、「打の現役進化形レジェンド」山田恵里を中心とした打線がアメリカの投手陣を打ち崩す。アメリカの「絶対的エース」であるモニカ・アボットに対しても、山本優、洲鎌夏子、大工谷真波、山崎早紀らの右打者がしっかりと機能してくれれば、「優勝」を勝ち獲ることができるはずである。

 ただ……「投の現役進化形レジェンド」上野由岐子が抑え、「打の現役進化形レジェンド」山田恵里が打って勝った……のでは、2年後の東京オリンピックを見据えた場合、「十分」とはいえない。もちろん、二人が健在なのは嬉しい限りであり、その二人を投打の中心に据えたチーム作りを進めてきてもいるのも事実だが、早くこの二人の「レジェンド」を脅かす存在、追いつき追い越すような存在が出てこなければ、たとえ「王座奪還」を果たし、「世界一」となったとしても手放しで喜ぶことはできない。

 2年後の東京オリンピックでの「金メダル獲得」をめざすには、「+α」(プラスアルファ)が必要である。「投打のレジェンド」がいつの間にか「脇役」に回っていた、そんなチームとなることが「理想」であり、そのための「道筋」が見えてこなければ、「優勝」も「世界一」も、「次」につながるものとは言い難い。「優勝」「世界一」の喜びとともに……ソフトボールの「明日」「未来」につながる「希望」を運んでくれるような大会としてくれることを期待したい。

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