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女子日本代表が第2次国内強化合宿を実施
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アジア大会、3大会連続となる金メダル
獲得をめざし、最後の調整が行われた
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チームの「大黒柱」上野が代表に復帰!
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キャプテン・松岡を中心とした
「鉄壁」の守備は今大会も健在
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大学男子の名門・日本体育大の協力を得て
「外国人投手対策」も抜かりなく進められた
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一球一球に「魂」を込めて……。
本番に備え、打撃練習を行った
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久々に「日本代表」として招集されただけに
「チームとしての約束事」が入念に確認された
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がんばれ! ニッポン!! |
去る11月10日(水)〜13日(土)、中国・広州で開催される「第16回アジア競技大会・2010広州」(11月19日(金)〜26日(金)/中国・広州 ※第16回アジア競技大会オフィシャルホームページはこちら)で金メダル獲得をめざす、女子日本代表の第2次国内強化合宿が静岡県伊豆市で実施された。
この強化合宿には、アジア大会にエントリーされている女子日本代表15名が参加(第16回アジア競技大会出場選手名簿はこちら)。大会を直前に控え、「最後の調整」を行った。
「アジア競技大会」における女子ソフトボール競技は、1990年の第11回アジア競技大会(中国・北京)から正式種目となり、日本は同大会で銀メダルを獲得したのを皮切りに、1994年の第12回大会(日本・広島)、1998年の第13回大会(タイ・バンコク)まで3大会連続で銀メダル。2002年の第14回大会(韓国・釜山)で初の金メダルを獲得すると、2006年の第15回大会(カタール・ドーハ)では2大会連続の金メダルに輝き、今大会では3大会連続の金メダル獲得をめざしている。
今大会には、その日本をはじめ、ホスト国の中国、台湾、韓国、フィリピン、タイの6カ国が参加。まず全チームによるシングルラウンドロビン(1回戦総当たり)方式の予選リーグを行い、上位4チームが決勝トーナメントに進出。ソフトボール独特の「ページシステム」(敗者復活戦を含むトーナメント)による決勝トーナメントを行う試合方式で「アジアの盟主」の座が争われることになる(第16回アジア競技大会の組み合わせ、試合スケジュールはこちら)。
今回の合宿では、長きにわたった日本女子1部リーグが終わった直後でもあり、長丁場の激しいシーズンを戦い抜いた疲れを癒し、コンディションを上げると同時に、久しぶりに招集された「日本代表」が「チーム」として、「戦う集団」として、大会に臨むことができるよう、チームとしてのフォーメーションの確認や投・内連係、チーム戦術の確認などに重点を置き、午前中は守備練習中心のメニューが組まれ、午後は男子のピッチャーを「仮想・外国人投手」に見立て、入念な打ち込みを行うなど、バッティング練習中心の練習スケジュールが組まれた。
今大会では、「世界一の投手」上野由岐子(ルネサスエレクトロニクス高崎)が久々に代表復帰。上野由岐子不在の間、まさに「エース」と呼ぶにふさわしい力投でチームを支え続けた染谷美佳(デンソー)、本年度の日本女子1部リーグ決勝トーナメントで「世界一の投手」上野由岐子に投げ勝った藤原麻起子(日立ソフトウェア)、今シーズンの日本リーグの投手部門の個人タイトルを総ナメにした「絶対的エース」モニカ・アボットの陰に隠れがちではあったが、日本リーグで7勝を挙げ、所属チームの26年ぶり5度目の日本リーグ制覇に大きく貢献した山根佐由里(トヨタ自動車)が揃う投手陣に隙はなく、間違いなく「アジアNo.1」の陣容である。
それを支える捕手陣は、投手の持ち味、能力を引き出すリード、冷静沈着な配球の組み立てに定評のある峰幸代(ルネサスエレクトロニクス高崎)、日本人離れした飛距離と類稀なる長打力を誇る谷川まき(太陽誘電)。タイプの異なる2人の捕手が投手陣を支える。
内野手は、キャプテンであり、百戦錬磨のベテラン・松岡恵美(豊田自動織機)を中心に、軽快なフィールディングとシュアなバッティングが持ち味の西山麗(日立ソフトウェア)、勝負強い打撃と堅実な守備を誇る「いぶし銀」坂元令奈(トヨタ自動車)、「意外性」のあるプレーヤー・濱本静代(日立ソフトウェア)、どのポジションもこなせる貴重な存在であるユーティリティープレーヤー・松本尚子(デンソー)の5名を選出。名手が揃う内野守備は、まさに「世界一」であり、「鉄壁」の守備といえよう。
外野手は、「ソフトボール界のイチロー」山田恵里(日立ソフトウェア)を中心に、「アジアの大砲」馬渕智子、俊足・好打の「スピードスター」狩野亜由美(豊田自動織機)、思い切りのよいプレーが信条の「ムードメーカー」河野美里(太陽誘電)の4名。いずれも俊足で守備範囲が広く、この外野守備を破るのは至難の業である。
こう見ていくと、日本には「死角」は見当たらず、釜山、ドーハに続く3大会連続の「金メダル」獲得は、よほどのことがない限り、「間違いない」といえそうだ。
ただ、勝負の世界に「絶対」はない。何が起こるかわからないのが勝負の世界である。だからこそ、全力を尽くして「勝ちに行く」必要があり、絶対に「金メダルを獲る!」という強い気持ちが必要である。
だれか一人の力ではなく、チームの「総力」を結集し、一戦一戦を勝ち抜き、頂点をめざし、戦っていかなければならない。
そして……ただ勝つだけでなく、「ソフトボールという競技が持つ真の魅力」を一人でも多くの人に伝えることができるような試合を展開してほしい。あの北京オリンピックでの戦いが、多くの人々の心を震わせ、感動させたように、今大会でも「魅力溢れるソフトボール」を展開し、多くの人々に「やっぱりソフトボールって面白いな」「ソフトボールっていいよな」と再認識させるようなプレーを見せてくれることを期待している。
がんばれ! ニッポン!!
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