●ISF第2回男子ワールドカップ(チェコ・プラハ)
(2011.6.15) 


日本、インドネシア、デンマークに圧勝!

インドネシア、デンマークに圧勝!
※画像はインドネシア戦で
先制スリーランを放った川田直諒(旭化成)

昨日日本を破ったチェコ
会場ではチェコ代表の紹介が目立つ

この日の初戦はインドネシア

「期待の若手」嶋田智希
(環太平洋大)が好投した

リードを広げる2点タイムリーを放った
槙田直也(デンソー)

この日2戦目の相手はデンマーク

先制タイムリーを放った
上杉大輝(旭化成)

昨日敗戦投手となった
高橋速水(高知パシフィックウェーブ)も
好投を見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








 ISF第2回男子ワールドカップ第2日、今日から4日連続でダブルヘッダーという過酷な日程の中での戦いとなる。昨日、チェコにサヨナラ負けした日本は、まずインドネシアと対戦した。

〈6月14日(火)/予選リーグ第2戦〉

  1 2 3 4 5
インドネシア 0 0 0 0 0 0
日    本 0 6 0 0 1x 7
(5回得点差コールド)
  (日)○嶋田(4回)・中島(1回)−鈴木
〔本塁打〕川田〔二塁打〕槙田、川田

 昨日のチェコ戦で延長タイブレーカーの末にサヨナラ負けを喫した日本は、予選リーグ第2戦となるインドネシア戦に臨んだ。
 日本の先発は、昨年のインカレの優勝投手・嶋田智希。日本期待の「若手のホープ」が立ち上がりをサードゴロ、サードゴロ、三振に切って取り、昨日の「嫌な流れ」を断ち切る上々の滑り出しを見せた。
 打線もこれに応える。初回の一死二・三塁のチャンスは逃したものの、2回裏、この回先頭の6番・小田澤正紀が死球で出塁。続く7番・西森雄がショートへの内野安打でチャンスを広げ、8番・川田直諒がセンターバックスクリーンへ豪快なスリーラン。さらに9番・横山拓がサードゴロエラーで出塁し、1番・伊藤皓二がピッチャー強襲安打。さらにパスボールで無死二・三塁とすると、2番・槙田直也がセンター前にタイムリー。二者を迎え入れ、相手野手がこの打球の処理を誤る間に打った槙田直也が二塁へ進塁。3番・中村健二のセカンドゴロの間に三塁へ進み、4番・筒井拓友がレフトへ犠牲フライ。三塁走者・槙田直也が生還し、効率のよい攻めで大量6点を奪い、序盤で勝負を決めてしまった。
 守っては、先発・嶋田智希が落ち着いたピッチング。4回を被安打2・奪三振5の力投。代わった中島幸紀も1イニングをピシャリと締め、日本のリズムで試合は進んだ。
 5回裏には、6番・小田澤正紀の四球、フィルダースチョイス、パスボールで無死二・三塁のチャンスをつかみ、8番・川田直諒がコールド勝ちに必要な7点目を叩き出すタイムリーツーベース。この試合、スターティングメンバーに起用された初代表の選手たちがハツラツとフィールドを駆け回り、7−0の5回コールド勝ちで今大会初勝利を挙げた。

〔予選リーグ第2戦(インドネシア戦)日本代表・スターティングラインアップ〕

1番・ファースト 伊藤 皓二(大阪桃次郎)
2番・ショート 槙田 直也(デンソー)
3番・DP 中村 健二(大阪桃次郎)
4番・サード 筒井 拓友(大阪桃次郎)
5番・キャッチャー 鈴木 周平(岐阜エコデンSC)
6番・レフト 小田澤正紀(高崎市役所)
7番・セカンド 西森  雄(トヨタ自動車)
8番・ライト 川田 直諒(旭化成)
9番・センター 横山  拓(岐阜エコデンSC)
FP/ピッチャー 嶋田 智希(環太平洋大)
▽選手交代
5回表 嶋田 智希OUT→中島 幸紀(大阪桃次郎)IN ※投手交代





 ISF第2回男子ワールドカップ第2日、ダブルヘッダーとなる日本は、インドネシア戦に続いてデンマークと対戦した。

〈6月14日(火)/予選リーグ第3戦〉

  1 2 3 4 5
日   本 0 9 1 4 1 15
デンマーク 0 0 0 0 0 0
(5回得点差コールド)
  ((日)○高橋(3回)・中村(2回)−片岡
〔二塁打〕伊藤、楠本

 ダブルヘッダーとなる2試合目、予選リーグ第3戦はデンマークとの対戦となった。
 日本は初回こそ得点できなかったものの、2回表、5番・伊藤皓二のレフトオーバーの二塁打を含む長短5安打を集中。これに四球、ワイルドピッチ、エラーなども絡み、大量9点を挙げるビッグイニングとなった。日本はその後も攻撃の手を緩めることなく攻め続け、3回表には1番・横山拓が四球で出塁すると、すかさず盗塁で揺さぶり、動揺した相手投手のワイルドピッチで1点を追加。4回表には、1番・横山拓、代打・西森雄、4番・松岡真央が相次いでタイムリーを放ち、4点を追加。5回表にも、相手守備の乱れと9番・楠本圭の二塁打などで1点を追加。11安打で15点を奪う猛攻を見せ、一方的な試合展開となった。
 守っては、先発・高橋速水が3回を3安打無失点。最後は国際大会に強く、絶対的な安定感を誇る中村健二が緩急自在のピッチングでデンマーク打線を翻弄。2イニングをピシャリと抑え、最後を締めくくった。
 日本はこれで2勝1敗。今日を含め、少なくとも4日間連続(決勝トーナメントの試合結果によっては5日連続になる可能性もある)でダブルヘッダーを戦い続けるという過酷なスケジュールが組まれている。
 初戦で地元・チェコに敗れるという波乱もあり、試合に負けたことは悔しいが、ソフトボール界全体として考えれば、ヨーロッパにも日本に勝つようなチームが存在し、まだまだ参加国の顔ぶれは寂しいとはいえ、「ワールドカップ」と銘打つ大会を、2007年、そして今回と2回続けて自国で開催しようという「心意気」を持つ「仲間」がいることは、喜ぶべきことであろう。
 野球・ソフトボール「不毛の地」といわれるヨーロッパに、本気でソフトボールに取り組み、それを楽しむ人々がいる。それを大事にしなければならない。男子日本代表には、そのヨーロッパの人々に、心強き「仲間」であり、「友人」である大会ホスト国のチェコの人々に、「本物」のソフトボールの魅力を伝える「使命と義務」がある。
 日本は、チェコの、ヨーロッパの人々を魅了するソフトボールを展開した上で、勝たなくてはならない。

〔予選リーグ第3戦(デンマーク戦)日本代表・スターティングラインアップ〕

1番・センター 横山  拓(岐阜エコデンSC)
2番・キャッチャー 片岡 大洋(高知パシフィックウェーブ)
3番・DP 中村 健二(大阪桃次郎)
4番・サード 松岡 真央(旭化成)
5番・ファースト 伊藤 皓二(大阪桃次郎)
6番・ショート 槙田 直也(デンソー)
7番・ライト 上杉 大輝(旭化成)
8番・レフト 川田 直諒(旭化成)
9番・セカンド 楠本  圭(Neo長崎)
FP/ピッチャー 高橋 速水(高知パシフィックウェーブ)
▽選手交代
4回表 中村 健二OUT→西森  雄(トヨタ自動車)IN ※代打
4回裏 西森  雄OUT→中村 健二(大阪桃次郎)IN ※DPで再出場し、投手の守備を兼務



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