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アメリカ戦の敗戦から一夜明け
日本は予選リーグ第4戦を迎えた
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選手たちは気合いを入れ直し、試合に臨む
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予選リーグ第4戦の相手はイギリス
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日本は先発に左腕・照井を起用
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イギリスは、元オーストラリア代表で
MAX130km/hを超える「速球」が武器の
ジェームス・ダルビーを先発に立てた
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初回に日本がいきなり先制点を挙げる!
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枦山の本塁打などで
終盤まで3点のリードを奪ったが……
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6回裏にイギリス打線が爆発、まさかの逆転を許す
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日本代表の名にかけて
もう負けるわけにはいかない!!
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日本、イギリスにまさかの逆転負け
予選リーグ2勝2敗に
第12回世界男子選手権大会第4日、ここまで予選リーグ2勝1敗の日本は、この日イギリスと対戦。昨日のアメリカ戦での嫌な流れを払拭するために、また、チームにもう一度勢いをつけるために、今後の戦いに向けて重要な意味を持つ一戦に臨んだ。
〈7月20日(月)/予選リーグ第4戦〉
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
計 |
日本 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
3 |
イギリス |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
x |
4 |
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照井(5回)・村里(0/3)・●飯田(1回)−小野
〔本塁打〕枦山 〔二塁打〕横山 |
予選リーグ4戦目となったイギリス戦。昨日の試合でアメリカに敗れ、予選リーグ初黒星を喫した日本は、この試合の先発に照井を起用。世界選手権開幕前に出場した、バンクーバーチャレンジカップでイギリスと対戦した際に、“左投手”が有効であると判断した丹下ヘッドコーチは、今後の戦いに向けて重要な意味を持つこの試合を、期待の若手左腕に託した。
一方、イギリスのこの試合の先発は、以前はオーストラリア代表に名を連ね、MAX130km/hを超える快速球を武器に、無敵の王者・ニュージーランドをキリキリ舞させたこともあるジェームス・ダルビー。思わぬ難敵が日本の前に立ちはだかった。
先攻の日本は初回、今大会打線の“切り込み隊長”としてチームを引っ張る1番・松岡が、ピッチャー前に叩きつける内野安打で出塁。2番・横山が手堅く犠打で送ると、3番・枦山のセンターフライの間に松岡は三塁へ。二死三塁といきなり先制のチャンスを作り、続く4番・原田の打席で幸運なワイルドピッチ。三塁走者・松岡がホームに還り、日本が幸先良く先制点を挙げた。
日本の先発・照井は、先頭打者にセカンドへの内野安打を許し、いきなり出塁を許したが、次打者のサードゴロをバックがうまくさばき、ダブルプレー。続く3番打者を気迫溢れる球で三振に切って取り、上々の立ち上がりを見せ、2回裏、3回裏には時には相手を見下ろすかのような堂々たるピッチングで、日本に流れを引き寄せた。
この照井の力投にに応えたい日本は4回表、一死からこの試合3番に入った枦山が、ジェームス・ダルビーの投じた速球を見事にとらえ、センターオーバーのソロ本塁打。「難敵」から会心の一撃を放ち、2点目を追加。6回表には、この回先頭の2番・横山が二塁打でチャンスを作ると、再び3番・枦山がしぶとくセンター前にはじき返し、3点目。この3点目が、この試合のダメ押し点になったと誰もが思った。
しかし、試合はここから一変。6回裏から先発・照井に代わり、登板した村里がいきなりイギリス打線につかまってしまう。村里は、先頭打者にライト前ヒットを浴び、出塁を許すと、次打者にもセンター前にはじき返され、無死一・二塁。さらに痛烈なショートへの当たりが枦山のグラブをはじき、一気に二塁走者が生還。なおも、無死一・三塁とピンチは続き、ここで日本は村里をあきらめ、エース・飯田を投入。しかし、ここから登板した飯田もいきなりセンターオーバーのタイムリーを浴び、1点差。こうなると試合の流れは完全にイギリスに傾き、次打者の打ち取ったかと思われた当たりも、レフト前に落ちるポテンヒットとなり、ついに同点に追いつかれてしまう。さらに、無死三塁からショートゴロの間に三塁走者が強引に本塁突入。タイミングはアウトであったが、若干送球が逸れる間に捕手のタッチをかいくぐられ、痛恨の4失点目。まさかの逆転を許してしまった。
日本は、7回表に先頭の7番・中村が敵失により出塁し、最後まで懸命に食らいつくが、逆に今度は息をふき返したジェームス・ダルビーの気迫溢れるピッチングに抑え込まれ、万事休す。試合序盤に理想の展開でリードを奪い、勝利まであと一歩というところであっただけに、痛すぎる2敗目となった。
日本は、これで予選リーグ2勝2敗。理想としていた予選リーグ上位(2位以内)での通過どころか、予選リーグ突破のためには、一つも負けられない状況となった。
もうここからは「勝つ」しかない。日本代表の名にかけて、このまま終わるわけにはいかない!!
〔予選リーグ第4戦(イギリス戦)/日本代表・スターティングラインアップ〕
1番・サード 松岡 真央(旭化成)
2番・センター 横山 拓(岐阜エコデンSC)
3番・ショート 枦山 竜児(岐阜エコデンSC)
4番・ファースト 原田 泰光(高崎市役所)
5番・キャッチャー 小野 洋平(高知パシフィックウェーブ)
6番・ライト 石村 寛(大阪ツヅキグローバル)
7番・DP 中村 健二(大阪桃次郎)
8番・レフト 鈴木 周平(大阪ツヅキグローバル)
9番・セカンド 塚本 正和(日新製鋼)
DEFO/ピッチャー 照井 賢吾(大阪ツヅキグローバル)
▽選手交代
6回裏 照井 賢吾OUT→村里 和貴(デンソー)IN ※投手交代
6回裏 村里 和貴OUT→飯田 邦彦(日新製鋼)IN ※投手交代
6回表 原田 泰光OUT→浦本 大嗣(ホンダエンジニアリング)IN ※代走(6回裏、リエントリーで再び原田がファーストの守備へ)
7回表 中村 健二OUT→亀井 博IN 代走
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