10月27日(土)、「第9回アジア男子選手権大会」(第13回世界男子選手権アジア地区予選会)は3日目を迎えた。
ここまで無傷の4連勝、すでに予選リーグ1位通過と来年3月、ニュージーランド・オークランドで開催が予定されている「第13回世界男子選手権大会」の出場権を獲得した(本大会の上位3チーム出場権が与えられ、予選リーグ1位の日本、2位のフィリピンは、決勝トーナメントのシステム上、3位以下になることはない)日本は、この日の第1試合でシンガポールと対戦。11−0の4回コールド勝ちを収め、予選リーグを5戦全勝、すべてコールド勝ちという圧倒的な強さで決勝トーナメントへ駒を進めた。
また、この日の最終試合から決勝トーナメントに入り、予選リーグ1位の日本は、予選リーグ2位のフィリピンとメイン会場の新見ピオーネ球場で対戦、B球場となる多目的広場では、予選リーグ3位のインドネシアと予選リーグ4位の香港が対戦した。
日本はフィリピンに序盤、食い下がられたものの、結果的には大差をつけ、10−0の5回コールド勝ちで決勝進出。日本に敗れたフィリピンは、敗者復活戦に回り、香港に1−0で辛勝したインドネシアと決勝進出をかけ、戦うことになった。
●大会第3日/10月27日(土)
予選リーグ第5戦
| |
1 |
2 |
3 |
4 |
計 |
| 日 本 |
5 |
2 |
1 |
3 |
11 |
| シンガポール |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| ○松田 光,嶋田 智希―片岡 大洋 |
| ●チェン・ユェン・ホン,ビクター・ガン・チー・ハウ,ワットソン・ジュン・カイ,リウ・クァン・ハオ―ダラヤン・センティル,ニコラス・オン |
| 日 本 |
: |
《本》松田 光,木谷 謙吾《三》谷口 淳《二》松田 光 |
| シンガポール |
: |
|
先攻の日本は初回、「Mr.アジア選手権」1番・小野洋平がレフト前ヒットを放ち、猛攻の口火を切ると、この試合、2番に起用された佐伯忠昭がセーフティーバント気味の送りバントを決め、スコアリングポジションへ走者を進め、3番・松田光への2球目がワイルドピッチとなり、二塁走者が三進。ここで「今、日本ソフトボール界で最も勢いのある男」松田光がレフトスタンドへ豪快に叩き込む、先制ツーランを放ち、この試合も日本が先手を取った。
この一発で勢いに乗った日本は、4番・松岡真央が死球で出塁し、続く5番・谷口淳のタイムリースリーベースで1点を追加。6番・中村健二もバックホーム体制で前進守備のサード頭上をワンバウンドで越えるタイムリーを放ち、4点目。さらに相手守備の乱れに乗じて1点を加え、この回大量5点を奪い、早々に試合を決めてしまった。
日本はその後も攻撃の手を緩めず、3回表には、7番・木谷謙吾がライト線を鋭く破る当たりを放ち、俊足を生かし、一気にホームイン。ランニングホームランで1点を追加し、4回表には、一死から4番・松岡真央、途中出場の5番・西森雄の連打でチャンスをつかみ、6番・中村健二のチームバッティング、進塁打となるセカンドゴロで二死二・三塁とした後、7番・木谷謙吾がセンター前にはじき返し、二者生還。4投手を繰り出し、防戦に努めたシンガポールをモノともせず、11安打で効率よく11得点を奪うソツのない攻めを見せた。
守っては、先発・松田光が3イニングをパーフェクトピッチング。最後は代わった嶋田智希がシンガポール打線を三者凡退に抑え、またしても一人の走者も許さぬ「パーフェクトリレー」。余裕たっぷりの試合運びで4回コールド勝ちを収め、予選リーグ5試合連続のコールド勝ち。予選リーグ、決勝トーナメント全勝での「完全優勝」と大会5連覇へ向け、また一歩前進した。
決勝トーナメント1位・2位戦(セミファイナル)
| |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
計 |
| 日 本 |
0 |
0 |
3 |
0 |
7 |
10 |
| フィリピン |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| ○高橋 速水,照井 賢吾―片岡 大洋 |
| ●アクナ・フロランンテ,バレード・レオ,マルケズ・グレゴリオ―アベリオ・イシドロ |
| 日 本 |
: |
《本》小野 洋平《三》片岡 大洋《二》松田 光 |
| フィリピン |
: |
|
先攻の日本は初回、1番・小野洋平がサードゴロ、2番・木谷謙吾がサードファウルフライ、3番・松田光が空振り三振と今大会初めて「先制攻撃」に失敗。初回に得点することができなかった。
日本の先発は高橋速水。予選リーグのときとは雰囲気が一変、気合が入り、集中力を高めたフィリピンを相手に冷静なピッチングを展開。三振、三振、セカンドゴロと危なげのない立ち上がりを見せた。
日本は2回表も二死二塁のチャンスを作りながら得点なく、嫌な雰囲気になりかけたが、3回表、一死から9番・片岡大洋が死球で出塁。一瞬、激昂し、二・三歩投手方向へ詰め寄る素振りも見せたが、すぐに冷静さを取り戻し、一塁へと進塁した。普段温厚な片岡大洋のほとばしる気迫に触発されたか、ここで「Mr.アジア選手権」1番・小野洋平がワンボール・ワンストライクからの3球目をフルスイング。センター頭上を越える先制のツーランホームランを放ち、重苦しい雰囲気の試合に風穴を開け、暗雲を振り払った。この「一発」で目が覚めたか、2番・木谷謙吾、3番・松田光の長短打でさらに1点を追加。この回3点を挙げ、試合の主導権を握った。
5回表には、1番・小野洋平、2番・木谷謙吾の連続四球で追加点のチャンスを作り、3番・松田光が「力」で運ぶ、センター前タイムリー。さらに7番・川田直諒のタイムリー、9番・片岡大洋の満塁の走者を一掃するタイムリースリーベース等で、この回一挙7点を奪い、フィリピンの息の根を止めた。
守っては、先発・高橋速水が4回を投げ、被安打1・奪三振4の力投。要所でチェンジアップを効果的に使い、緩急自在のピッチングでフィリピン打線を翻弄。最後は、日本期待のサウスポー・照井賢吾がピシャリと締め、フィリピンに5回コールド勝ち。決勝進出を決め、大会5連覇の偉業達成に「王手」をかけた。
第9回アジア男子選手権大会 第3日 予選リーグ第5戦
シンガポール戦 スターティングラインアップ |
| 打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
| 1 |
LF |
小野洋平 |
高知パシフィックウェーブ |
24 |
| 2 |
1B |
佐伯忠昭 |
ダイワアクト |
12 |
| 3 |
P |
松田 光 |
平林金属 |
19 |
| 4 |
SS |
松岡真央 |
旭化成 |
8 |
| 5 |
2B |
谷口 淳 |
平林金属 |
18 |
| 6 |
DP |
中村健二 |
大阪桃次郎 |
17 |
| 7 |
RF |
木谷謙吾 |
平林金属 |
28 |
| 8 |
3B |
米良孝太 |
旭化成 |
5 |
| 9 |
CF |
横山 拓 |
岐阜エコデンSC |
1 |
| FP |
C |
片岡大洋 |
高知パシフィックウェーブ |
2 |
| ※選手交代 |
| イニング |
|
| 2回裏 |
守備交代 |
谷口OUT→西森雄(トヨタ自動車)IN ※セカンドの守備に入る |
| 3回裏 |
〃 |
小野OUT→川田直諒(旭化成)IN ※レフトの守備に入る |
| 4回裏 |
投手交代 |
松田OUT→嶋田智希(岐阜エコデンSC)IN |
第9回アジア男子選手権大会 第3日 決勝トーナメント
セミファイナル フィリピン戦 スターティングラインアップ |
| 打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
| 1 |
LF |
小野洋平 |
高知パシフィックウェーブ |
24 |
| 2 |
RF |
木谷謙吾 |
平林金属 |
28 |
| 3 |
DP |
松田 光 |
平林金属 |
19 |
| 4 |
SS |
松岡真央 |
旭化成 |
8 |
| 5 |
2B |
谷口 淳 |
平林金属 |
18 |
| 6 |
3B |
米良孝太 |
旭化成 |
5 |
| 7 |
CF |
川田直諒 |
旭化成 |
7 |
| 8 |
1B |
佐伯忠昭 |
ダイワアクト |
12 |
| 9 |
C |
片岡大洋 |
高知パシフィックウェーブ |
2 |
| FP |
P |
高橋速水 |
高知パシフィックウェーブ |
21 |
| ※選手交代 |
| イニング |
|
| 5回表 |
代走 |
小野OUT→伊藤公彦(豊田自動織機)IN |
| 5回裏 |
再出場 |
伊藤OUT→小野洋平(高知パシフィックウェーブ)IN ※レフトの守備に再出場 |
| 5回裏 |
投手交代 |
高橋OUT→照井賢吾(高崎市役所)IN |
|