女子では「宿敵」アメリカを抜き去り、日本が「世界ランキング1位」に ※クリックで拡大
男子も2021年以来となる「首位返り咲き」 ※クリックで拡大
女子U15日本代表の「ワールドカップ優勝」が1位躍進の「決め手」となった
「第14回女子アジアカップ」を圧倒的な強さで制した女子TOP日本代表。「ワールドゲームズ」初制覇に期待!
「第18回男子ワールドカップ ファイナル」でスーパーラウンド進出を果たし、4位となった男子TOP日本代表
「ワールドゲームズ」で再び「世界の強豪」と相まみえる男子TOP日本代表。「世界ランキング1位」を守れるか!?
WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が「WBSC世界ランキング」の最新版を発表。「女子ソフトボール」部門では、「第2回女子U15ワールドカップ」で初優勝を果たした日本が「世界ランキング1位」に浮上。
「男子ソフトボール部門」でも、日本が2021年以来の「首位」に返り咲き、「新世界王者」ベネズエラも過去最高の「2位」にランクインした。
「女子ソフトボール」日本が1位
女子ソフトボールでは、6月27日(金)~7月5日(土)、イタリア・レニャーノ、カロンノ・ペルトゥゼッラで開催された「第2回女子U15ワールドカップ」「全勝優勝」(大会詳報はこちら)を飾った日本が「世界ランキング1位」に輝いた。
同大会には、アメリカ(1)、日本(2)、プエルトリコ(3)、チャイニーズ・タイペイ(4)、カナダ(6)、イタリア(7)、チェコ(8)、メキシコ(9)、オーストラリア(10)、スペイン(13)、アメリカン・サモア(64)の12チームが出場(※( )内数字は大会開催時の世界ランキング順位)。出場12チームを「グループA」「グループB」の2つのグループに振り分け、シングルラウンドロビン方式(1回総当たり)の予選リーグにあたる「オープニングラウンド」を実施。その「オープニングラウンド」の順位に基づき、各グループ上位3チームが2次リーグにあたる「スーパーラウンド」に進出。ここでも1回総当たりのリーグ戦を行い(ただし、同一グループですでに対戦したチームとは対戦せず、「オープニングラウンド」の試合結果を「スーパーラウンド」に持ち越す)、「スーパーラウンド」3位・4位のチームが「ブロンズメダルゲーム」(3位決定戦)を、1位・2位のチームが「ワールド チャンピオンシップ ファイナル」(優勝決定戦)を戦い、「最終順位」を決定する試合方式で「世界一」の座を争った。
日本は、プエルトリコ、イタリア、メキシコ、スペイン、アメリカン・サモアと同じグループの「グループA」に振り分けられ、「オープニングラウンド」初戦のアメリカン・サモア戦を6-2で快勝すると、プエルトリコに7-0(5回コールド)、ホスト国・イタリアに4-3、メキシコに6-0、スペインに9-1(5回コールド)と5戦全勝。「グループA]1位で「スーパーラウンド」に進出。
「スーパーラウンド」でも初戦でチャイニーズ・タイペイに4-0の完封勝ち。続く「オープニングラウンド・グループB」を圧倒的な強さで勝ち上がり、日本と同じくここまで「全勝」を続けてきた「宿敵」アメリカと対戦。この試合を苦しみながらも3-2で競り勝ち、「スーパーラウンド」1位通過を決め、一足先に「ワールド チャンピオンシップ ファイナル」(優勝決定戦)進出を決めた。
「スーパーラウンド」最終戦で「優勝候補筆頭」のアメリカがプエルトリコに敗れる波乱があり、「ワールド チャンピオンシップ ファイナル」では「スーパーラウンド」2位のプエルトリコと「世界一」の座をかけ、対戦。先発・北村葉琉のあわや「完全試合」(最終回、一死まで一人の走者も許さず)の快投もあり、プエルトリコに4-0の完封勝ち! 無敗のまま、「世界の頂点」に登り詰め、前回大会の「リベンジ」を果たし、「世界一」の座を勝ち獲った。この「優勝」「世界一」が「決め手」となり、日本が「宿敵」アメリカを抜き去り、「世界ランキング1位」に躍り出た。
これまで「世界ランキング1位」を守り続けてきたアメリカは2位に後退、プエルトリコは3位をキープ、カナダは2つ順位を上げて4位となり、、5位はチャイニーズ・タイペイ。その他、トップ10圏内では中国(10位)、メキシコ(7位)、オーストラリア(8位)がそれぞれ2ランクアップ、また、ブラジル(17位)とコロンビア(19位)もそれぞれ10位、12位と大幅に順位を上げ、シンガポール(25位)とアメリカ領バージン諸島(47位)もそれぞれ14位、11位と順位を上げた。
最も順位を上げたのはアメリカン・サモアで「第2回女子U15ワールドカップ」で10位に入り、世界ランクは21ランクアップの43位となった。
男子ソフトボール 日本が首位に返り咲く
男子ソフトボールでは、「第18回男子ワールドカップ ファイナル」(大会詳報はこちら)で4位に入賞した日本が2ランクアップして新たに「世界ランキング1位」となった。
7月8日(火)~13日(日)、カナダ・プリンスアルバートで「第18回男子ワールドカップ ファイナル」が開催され、大会には、ホストチームであるカナダ(4)をはじめ、アルゼンチン(1)、オーストラリア(2)、日本(3)、ベネズエラ(5)、アメリカ(6)、ニュージーランド(8)、ドミニカ共和国(11)の「世界のTOP8」が集い、「世界一」の座を争った(※( )内の数字は大会開催時の世界ランキング)。
大会は参加8チームをA・B2つのグループに分け、シングルラウンドロビン方式(1回総当たり)の予選リーグにあたる「オープニングラウンド」を実施。上位2チームが「2次リーグ」にあたる「スーパーラウンド」に進出(ただし、同じグループですでに対戦したチームとは対戦せず、「オープニングラウンド」の試合結果を持ち越す)。「スーパーラウンド」3位・4位のチームが「ブロンズメダルゲーム」(3位決定戦)を、同1位・2位のチームが「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)を行い、「世界一」の座を決定する試合方式で覇が競われた。
日本は、「前回大会の覇者」オーストラリア、「優勝候補」の呼び声高いアメリカ、「グループステージ」グループAを1位で勝ち上がってきたドミニカ共和国と同グループの「グループB」に振り分けられ、初戦のドミニカ共和国戦、佐藤光希のソロホームランで先制し、一度は逆転を許したものの、最終回、土壇場で鳥山和也の起死回生の一発で追いつきながら、その裏、無念のサヨナラ負け。
続く「優勝候補」アメリカとの対戦は、森田裕介の一発で先制。二転三転の「死闘」の末。「エース」池田空生の力投と佐藤光希の逆転タイムリーで試合ひっくり返し、5-4と競り勝ち、息を吹き返した。
「オープニングラウンド」最終戦の相手は「前回大会の覇者」オーストラリア。勝った方が「スーパーラウンド」に進む「大一番」で「世界最高のサウスポー」ジャック・ベスグローブを攻略。4本塁打を含む11安打の猛攻で11-2の5回コールド勝ち! 「グループB」1位で「スーパーラウンド」進出を決めた。
「スーパーラウンド」はアメリカ戦の「1勝」を持ち越し、初戦で「グループA」1位のベネズエラに5-1で快勝。最終戦のニュージーランド戦は、4点差までの敗戦なら「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)進出という「絶対有利」な状況に立ちながら3-8の5点差で敗れ、「1点」に泣き、「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)進出を逃し、「ブロンズメダルゲーム」でもアメリカに1-10で大敗。メダルを手にすることはできず、4位に終わったが、この大会での「世界の強豪」相手の「奮闘」が「世界ランキング1位」に押し上げる結果となり、2021年以来となる「首位返り咲き」を果たす要因となった
この大会で「初優勝」を飾り、念願の「世界一」を手にしたベネズエラは3ランクアップで日本に次ぐ2位に浮上した。
一方、「世界ランキング1位」だったアルゼンチン、前回大会の「ワールドカップチャンピオン」オーストラリアは、ともに「まさか……」の「オープニングラウンド」敗退が響き、アルゼンチンが3位、オーストラリアが4位に順位を落とした。
対照的に、同大会で久々の「優勝」こそ逃したものの、「絶体絶命」の状態からアメリカに逆転サヨナラのスリーラン、「5点差以上つけての勝利」が順位逆転の条件だった日本戦でも最終回、土壇場での劇的ホームランで「5点差での勝利」の条件を見事にクリアし、「ワールドチャンピオンシップファイナル」(優勝決定戦)進出。銀メダルを手にして「ソフトボール王国復活」を強く印象づけたニュージーランドは3つ順位を上げて5位となった
また、最も順位を上げたのはタイで、9ランク上げて27位に大きく躍進した。
男女ともに「世界ランキング1位」に輝いた日本。この後すぐに「ワールドゲームズ」(男子が8月6日(水)~10日(日)、女子が8月13日(水)~17日(日)、ともに中国・成都で開催。「第12回ワールドゲームズ」(男子)の出場選手・スタッフ、試合スケジュールはこちら、同(女子)の出場選手・スタッフ、試合スケジュールはこちら)の開催が控えており、男女TOPチームが「世界の強豪」と相まみえることになり、「世界ランキング」の順位変動もあり得るが、まずは男女揃っての「世界ランキング1位」の快挙を喜び、この順位を守り、維持すべく、TOPチームはもとより、各カテゴリーでのさらなる活躍を期待したい。