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「ニトリ JD.LEAGUE 2022」第10節、「交流戦シリーズ」を終了!
「帰ってきた」大観衆の前で「熱戦」を展開!!

「ニトリ JD.LEAGUE 2022」は第10節を終了! 「交流戦シリーズ」を終了した

コロナ禍もようやく落ち着きを見せ、多くの観客の皆さんがスタジアムに戻ってきた!

インカム装着、無線連絡で「選手交代」の通告・伝達は格段にスムーズになっているのだが……

「選手交代」の通告・伝達については、共通理解・共通認識に基づく「一定のルールづくり」が必要なのでは

審判員・記録員・場内アナウンス……大会運営に携わるすべての人が連携・協力し、力を合わせなければならない

場内アナウンスを担当する皆さんも日々努力を怠らず、研修・研鑽を積み重ね、大会に備え、「本番」に臨んでいる

雨に泣かされることもあれば「暑さ」との戦いとなることもある。灼熱のグラウンドで散水作業にも力が入る

炎天下での試合では「熱中症」に注意し、水分補給・塩分捕球にも十分に気をつける必要がある

試合終了直後、慌ただしさを増す記録本部。正確にして迅速な公式記録の提供のため、一分一秒を争う中で「新たな仲間」を増やし、「次世代の育成」にも力が注がれている

一家揃ってソフトボールを楽しむ……親から子へ、子から孫へ、ソフトボールの魅力・楽しさ・面白さが伝わっていく!

「小牧ラウンド」では「サプライズ」で支部功労者表彰式が実現。長年、ソフトボールの普及・発展に力を尽くしてくれた日本全国の「功労者」の皆さんに心からの感謝を!!(※写真左:愛知県協会・亀田正隆理事長、右:同協会・梅田宗男氏)

戦いの舞台は「交流戦シリーズ」から再び「地区シリーズ」へ……熱い戦いが続いていく

 去る6月11日(土)~13日(月)、「ニトリ JD.LEAGUE 2022」は第10節を終了。第7節から始まっていた「交流戦シリーズ」を終え(第9節「京都ラウンド」で実施予定であったトヨタ レッドテリアーズvs大垣ミナモ戦のみ、雨天順延で未消化)、次節(第11節)から戦いの舞台は再び「東地区」「西地区」ごとの対戦となる「地区シリーズ」へと移されることになる。
 「交流戦シリーズ」の対戦成績は「東地区」が「西地区」を圧倒。40勝23敗と大きく勝ち越す形となった。

 岐阜県大垣市・大垣市北公園野球場での「大垣ラウンド」では、「西地区」3位の豊田自動織機 シャイニングベガがNECプラットフォームズ レッドファルコンズに3-1、大垣ミナモに6-0で「連勝」。豊田自動織機 シャイニングベガは、この「大垣ラウンド」を戦うと、すぐに「小牧ラウンド」が開催されていた愛知県小牧市・小牧市民球場へと移動。予備日(6月13日/月)に第4節「豊田ラウンド」で雨天順延となっていた東海理化 チェリーブロッサムズ戦を行い、この試合は最終回の追撃及ばず、1−2の惜敗。通算成績12勝7敗で「西地区」3位は変わらず。
 「東地区」のNECプラットフォームズ レッドファルコンズと「西地区」のシオノギ レインボーストークス兵庫は1勝1敗。NECプラットフォームズ レッドファルコンズは初戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦を1-3で落としたものの、続くシオノギ レインボーストークス兵庫戦は前半3点のリードを奪われながら、4回裏に2点を返し、1点差に詰め寄ると、続く5回裏、松本沙耶に逆転のツーランホームランが飛び出し、4-3の逆転勝ち。通算成績6勝13敗とし、「東地区」最下位と順位は変わらないものの、必死に離されずに食らいつき、「最下位脱出」をめざしている。
 シオノギ レインボーストークス兵庫は、初戦の大垣ミナモ戦で「JD.LEAGUE特別ルール」(延長9回は一死二・三塁の状況を設定し、試合を行う)にもつれ込む延長9回タイブレークの「死闘」を演じ、戸村美紅の勝負を決める満塁ホームランで9-5の劇的勝利。続くNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦も前半3点のリードを奪い、優位に試合を進めていたのだが……終盤、NECプラットフォームズ レッドファルコンズの猛反撃の前に3-4の逆転負け。今節連勝はならず、通算成績6勝13敗で「西地区」同率5位となった。
 「ホーム」開催の大垣ミナモは初戦で延長9回タイブレークにもつれ込む熱戦を5-9で落としたことが響いたか、続く豊田自動織機 シャイニングベガ戦は投打に元気なく、0-6の完封負け。「ホーム」で悔しい連敗を喫し、通算成績7勝11敗の「東地区」6位で第10節を終了した。

 愛知県小牧市・小牧市民球場での「小牧ラウンド」では、「東地区」首位を走るビックカメラ高崎 ビークイーンが今節も快調に連勝。初戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦は工藤環奈、藤田倭の効果的な「一発」で4-2の勝利を飾り、続く東海理化 チェリーブロッサムズ戦は初回から打線が爆発! 市口侑果の先頭打者ホームランで猛攻の口火を切ると、いきなり6本の長短打を集中し、大量7点を奪う猛攻。初回で早々に勝負を決めてしまい、その後も炭谷遥香の1試合2本塁打等で着々と加点。攻撃の手を緩めず攻め続け、4本の本塁打を含む16安打16得点と打ちまくり、16-1と大勝。通算成績16勝3敗とし、「東地区」首位を快走。2位に3ゲーム差をつけ、「独走態勢」に入った。
 同じく「東地区」の太陽誘電 ソルフィーユも連勝。東海理化 チェリーブロッサムズに7-1、タカギ北九州 ウォーターウェーブに6-0と危なげのない試合運びで勝ち星を重ね、通算成績11勝8敗と星を伸ばし、「東地区」同率4位に順位を上げた。
 「ホーム」開催となった東海理化 チェリーブロッサムズは、詰めかけた「ホーム」の大観衆の声援も空しく、初戦の太陽誘電 ソルフィーユ戦に1-7、ビックカメラ高崎 ビークイーン戦に1-16と大敗を喫し、「交流戦シリーズ」を終えることになったが、第4節「豊田ラウンド」で雨天順延となっていた豊田自動織機 シャイニングベガ戦が6月13日(月)の予備日に組み込まれ、2回裏、吉田菜々の先制本塁打で「先手」を奪い、5回裏には二死二塁から上村奈実に貴重な追加点となるタイムリーが飛び出し、2点をリード。このリードを「エース」永谷真衣が序盤ピンチの連続を切り抜け、尻上がりに調子を上げ、1失点の完投勝利。ウイークデー昼間の試合とあって観客数は少なくなってしまったが「ホーム」で嬉しい1勝を挙げ、通算成績6勝13敗の同率5位となった。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは今節連敗。この「交流戦シリーズ」は第7節が連敗、第8節で連勝を飾った後、第9節・第10節は4連敗と星を伸ばせず、通算成績3勝16敗の「西地区」最下位で第10節を終えることになった。

 愛知県豊田市・豊田市運動公園野球場での「豊田ラウンド」では、「ホーム」開催のトヨタ レッドテリアーズが連勝。今節初戦となった6月12日(日)のホンダ リヴェルタ戦は5-0で快勝。先発・後藤希友が被安打2・二桁10三振を奪う快投で「ホーム」開催で詰めかけた大応援団を沸かせ、勝利の喜びを分かち合った。
 「マンデーソフトボール」となった翌13日(月)の日立 サンディーバ戦は、先発・三輪さくらが3回表、スリーランホームランを浴び、3点を失うと、打線もわずか3安打に抑えられ、0-3の完封負け。モニカ・アボットの「不在」も響いたか、「交流戦シリーズ」初黒星を喫し、「全勝」とはいかなかったが、通算成績14勝3敗で「西地区」首位を堅持している。
 「東地区」の日立 サンディーバ、「西地区」のSGホールディングス ギャラクシースターズはともに1勝1敗。日立 サンディーバは初戦となった6月12日(日)のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は、初回、藤森捺未の満塁の走者を一掃する適時二塁打で3点を先制し、試合の主導権を握ると、その後も山口みどりの本塁打等でリードを広げ、坂本実桜、田内愛絵里とつなぐ継投策で相手打線を封じ、5-0の完封勝利。「マンデーソフトボール」のトヨタ レッドテリアーズ戦は坂本結愛のスリーランホームランで挙げた3点のリードを守り、先発・長谷川鈴夏が5回2/3を投げ、被安打3の力投。6回裏、二死満塁のピンチでは、思い切りよく投手交代に踏み切り、坂本実桜を投入。坂本実桜が期待に応え、空振り三振でこのピンチを切り抜けると、最終回も三者凡退に抑え、連続三振のフィナーレ! 3-0の完封勝利でトヨタ レッドテリアーズの「交流戦シリーズ」全勝を阻止し、通算成績13勝6敗で「東地区」同率2位の好位置につけている。
 SGホールディングス ギャラクシースターズは6月11日(土)の初戦、ホンダ リヴェルタに2-1で逆転勝ち。初回、先発・カーヤ・パーナビーが大工谷真波に先頭打者本塁打を浴び、先取点を奪われたものの、その裏、「主砲」ステーシー・ポーターが「お返し!」とばかりに同点のソロホームランを放ち、すぐに試合を振り出しに戻すと、続く2回裏、小暮沙希が勝ち越しのタイムリー! このリードを2回以降立ち直ったカーヤ・パーナビーが最後まで守り切り、2-1で逃げ切り。僅差の競り合いを制したが、続く日立 サンディーバ戦は先発・グレータ・チェッケッティが初回から相手打線につかまってしまい、0-5の完封負け。通算成績13勝6敗で「西地区」2位は変わっていないが、首位とのゲーム差は2ゲーム差。開幕から無傷の8連勝と突っ走ったが、第5節で今シーズン初黒星を喫すると、第6節以降はすべて1勝1敗で「連勝」がなく、一時の「勢い」は感じられない。
 「東地区」のホンダ リヴェルタは今節連敗。初戦のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦は初回に先手を取りながら、あっさり逆転負け。1-2で落とし、続くトヨタ レッドテリアーズ戦は0-5と完敗。通算成績11勝8敗となり、同率4位に順位を落としてしまった。

 滋賀県甲賀市・甲賀市民スタジアムでの「甲賀ラウンド」では、デンソー ブライトペガサスが連勝。伊予銀行 ヴェールズに前半3点のリードを奪われ、劣勢に立たされながら、5回表、洲鎌夏子のタイムリー等で一気に3-3の同点に追いつき、そのまま延長タイブレークに突入。「JD.LEAGUE特別ルール」が適用された延長9回表、川畑瞳のタイムリー等で2点を勝ち越し。5-3で逃げ切り、勝利をつかむと、続く日本精工 ブレイブベアリーズ戦は初回に1点を失ったものの、すぐに試合をひっくり返し、9-1で大勝。通算成績13勝6敗とし、「東地区」同率2位に並んだ。
 この「甲賀ラウンド」では、同じく「東地区」戸田中央 メディックス埼玉が連勝。日本精工 ブレイブベアリーズ戦は6-0の完封勝利。伊予銀行 ヴェールズ戦も4-2で快勝し、通算成績7勝12敗で7位となっている。
 「西地区」の伊予銀行 ヴェールズと日本精工 ブレイブベアリーズは今節連敗。伊予銀行 ヴェールズは初戦のデンソー ブライトペガサス戦で延長タイブレークにもつれ込む熱戦を演じながら、延長9回力尽き、3-5の敗戦。続く戸田中央 メディックス戦は4点差を追う最終回、最後まで粘り、2点を返したものの、2-4で敗れ、通算成績7勝12敗の4位。「ホーム」開催の日本精工 ブレイブベアリーズは初戦の戸田中央 メディックス埼玉に0-6の完封負け。続くデンソー ブライトペガサス戦は「先手」を取りながら、投手陣が踏ん張れず、11安打を浴び、9失点。1-9で大敗し、「ホーム」の熱い声援に応えることができず、今節連敗。通算成績5勝13敗で7位まで順位を落としてしまった。
※第10節終了時点の戦績表はこちら

 「ニトリ JD.LEAGUE 2022」は、第7節~第10節まで続いた「交流戦シリーズ」を終了し、次節(第11節)から戦いの舞台を再び「地区シリーズ」へと移し、「東地区」「西地区」それぞれの地区でリーグ戦を戦うことになる。
 「交流戦シリーズ」は「東地区」が「西地区」を圧倒、40勝23敗(1試合が雨天順延)と大きく勝ち越したこともあり、ポストシーズン「プレーオフ」進出を巡る「ワイルドカード」争い(「東地区」「西地区」4位のチームのうち、「勝率」の高いチームが「プレーオフ」に進出)は、「東地区」が圧倒的に「有利」な状況となった(「東地区」の4位が勝率0.579であるのに対し、「西地区」4位の勝率は0.368)。

 また、第4節「豊田ラウンド」(地区シリーズ)、第9節「京都ラウンド」(交流戦シリーズ)で雨天順延となっていた試合を「予備節」(6月25日(土)・26日(日)、静岡県伊豆市・天城ふるさと広場野球場/雨天の場合:天城ドーム)で実施することも発表された(まだ第11節での試合が残されており、悪天候で実施できない試合が出てくると、この試合予定が変更される可能性もある)。

・6月25日(土)
 トヨタ レッドテリアーズ vs 日本精工 ブレイブベアリーズ(11:00試合開始)
・6月26日(日)
 トヨタ レッドテリアーズ vs 大垣ミナモ(11:00試合開始)

 第11節、そしてこの予備節で予定通り試合が実施されれば、各チーム21試合を消化したところでリーグは中断。9月再開までの期間、「サマーブレイク」を迎えることになる。

 今節(第10節)は、ここまで10節中6節を開催し、そのうちの3節が「2会場同時開催」という超タイトで超ハードなスケジュールを強いられてきた愛知県の「小牧ラウンド」と「豊田ラウンド」を現地取材し、愛知県協会の多大なご協力・ご配慮もあり、3日間で2会場計3試合ずつを取材することができた。
 この取材を通じて感じたのは、やはり開催地協会の「負担」は非常に大きなものがある……ということである。今回は「ホーム」のトヨタ レッドテリアーズ、東海理化 チェリーブロッサムズの「頑張り」もあり、「豊田ラウンド」「小牧ラウンド」とも、まるで「コロナ前」を思わせるような大観衆、大応援団がスタンドを埋め、懸案であった「豊田ラウンド」での「マンデーソフトボール」も、リーグ屈指の人気チーム・トヨタ レッドテリアーズの「ホーム」ということもあり、多くの観客の皆さんが観戦に駆けつけてくれた。
 「コロナ禍」もようやく落ち着きを見せてきたこともあり、各会場に観客の皆さんの姿が戻りつつある、とは感じられるが……これも「チーム」や「開催地」によって「偏り」が見られるのも事実で、大観衆が詰めかけた「豊田ラウンド」でも、大会初日(6月11日/土)は、「マンデーソフトボール」との兼ね合いで「ホーム」のトヨタ レッドテリアーズの試合が組まれなかったこともあり、当たり前といえば当たり前だが、この日に限っては観客の姿はまばら……。これも「マンデーソフトボール」を開催するが故の「弊害」となり、「効率の悪さ」「費用対効果の問題」を感じてしまう。

 また……今節も選手交代の伝達を巡って、審判員、記録員、放送(場内アナウンス)で意見が食い違う場面が見られた。選手交代ボードを使用し、より正確な伝達を求める記録員、場内アナウンスに対し、インカム、無線があれば選手交代ボードは不要とする審判員との見解が分かれ、そこにJD.LEAGUEの運営が選手交代ボードの使用は不要という決定をした……との「不確定な情報」がまことしやかに流れたため、混乱に拍車がかかる事態となった。
 審判員には「ルール上、選手交代は球審が通告を受けたときに成立する。であれば、球審が選手交代を正しく理解してさえいれば問題ないのでは」という意見が根強くある。また、日本トップレベルの審判員がリーグに派遣されているとあって「インカムと無線があれば、選手交代ボードなしでも正確に伝達できる」と自信を見せる審判員が多いのは事実だ。ただ、頼みの無線を活用した選手交代の伝達も球場の環境によっては電波状態が悪く、聞こえない、聞き取りづらい……といったこともあり、記録員、場内アナウンスからは、「複雑な交代は選手交代ボードを使ってほしい」という声もあり、しかも審判員によって対応が異なったり、節ごと・会場ごとによってやり方が違う……といったこともあるため、現場に混乱が生じてしまったようだ。選手交代がスムーズに伝わらなければ試合の進行や正確な公式記録の作成に支障をきたすケースも考えられ、まず球審が選手交代の通告をしっかりと受け付け、それを確実に伝達することを「基本」とし、必要に応じて「選手交代ボード」も使用する。また、「選手交代ボード」を使用するケースは、どういったケースなのか、一定の「ルール」を作っていく必要があるだろう。試合は、大会運営は、誰か「一人」の力だけでできるものではない。大会に関わるすべての人が心を一つにし、力を合わせていくことが何よりも大切で、それこそが大会を「成功」に導く「唯一の方法」である。試合を、大会を、スムーズに、円滑に、進めていくために、審判員も記録員も場内アナウンスも手を携え、一致団結し、連携を密にし、強固な協力体制を構築していく必要がある。

 「小牧ラウンド」を担当した場内アナウンスを担当する皆さんは週一回、定期的に試合を想定したアナウンスの「研修」を行っているという。記録員が実際の試合で起こり得る様々なアクシデント、例えば「無通告交代」等を盛り込んだスコアシートを作成しておき、その流れに沿って試合を想定したアナウンスを行っていく。こうした事前の備えを行っておくことで、実際の試合で突発的な状況が起こっても、冷静に、慌てることなく対処し、アナウンスができるように……と、日々の研修、研鑽を積み重ねているのだという。

 また、あるリーグ審判員の方からは、公式記録員の資格取得のために、記録の勉強を積んだことが審判員としての自分に生きている、という話も聞いた。選手交代の通告を受け付けるとき等、スコアカードが頭に浮かび、選手交代の記帳方法が具体的なイメージとして鮮明に浮かんできて、より明確に、ハッキリと、理解できるようになったのだという。
 実際、リーグ審判員の中には「記録」に対しても興味・関心を持ち、それを学ぼうとする審判員が出始めている。一方、記録員の中にも、第1種公認審判員の資格取得をめざしている……という方もいた。先ほどのことにも通じる部分があるが、お互いがお互いのことを知り、理解することで、審判員・記録員の連携・協力がより強固なものとなる。また、ともに「後継者不足」が問題となる中、審判・記録両分野に精通した「二刀流」が生まれ、「一人二役」をこなせれば、それは大きな「力」となる。審判員・記録員の増員が課題とされている中ではあるが「一つだけでなく、両方やってみる」「審判・記録の両方でトップレベルをめざす」といった発想があってもいいのかもしれない。

 「豊田ラウンド」では、若い記録員の姿が見られ、中には「親子」で記録員として活躍されているようなケースもあった。あるいはご夫婦で審判員、記録員をやられている、といったケースもあり、親子で、夫婦で、家族ぐるみで、ソフトボールを支えてくださっている。手前味噌で恐縮だが、弊社編集部の森山楓も「ソフトボール一家」で育っている。本人は第1種公式記録員の資格を有しており、お母さんは第1種公認審判員・第1種公式記録員として全国大会やリーグでも活躍。お父さん、お兄さんはソフトボールチームに所属し、お母さんも審判員や記録員としてだけでなく、時には「選手」としてもソフトボールを楽しんでいる。ソフトボールはそういった皆さんによって支えられているのだと、改めて感じる。

 「小牧ラウンド」では、こんな「サプライズ」もあった。愛知県協会の理事長であり、新たに(公財)日本ソフトボール協会の理事に就任した亀田正隆理事長が、大会の中日にあたる6月12日(日)に(公財)日本ソフトボール協会の理事会・評議員会に出席。その席上で授与された「支部功労者表彰」を持ち帰り、予備日(6月13日/月)の試合前、表彰を行ってくれたのである。協会運営はもとより、このJD.LEAGUEに関しても、全国で多くの人々が支え、力を尽くしてくれている。表彰されるのはそのごくごく一部の人に過ぎないのかもしれないし、人知れず、ソフトボールのために、力を尽くし、人生を捧げてくれている人がたくさんいるとも思う。それでも……長年、ソフトボールの普及・発展のために尽力してくださった皆さんに少しでも陽が当たり、その功績が正しく評価され、認められれば、それまでのご苦労がほんの少しでも報われるのではないだろうか。また、そういう人たちの「存在」があってこそ、今日のソフトボールが成り立っているのだということだけは忘れずにいたい……と思う。

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