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幼児期からのベースボール型体験プログラム地区指導者講習会(ASOBALLプロジェクト)を埼玉県入間市で実施!

本講習会は「第3回ソフトボール教室 inいるま」に合わせての
開催となった

「ASOBALLプロジェクト」のため、ナガセケンコー株式会社と
共同開発を行った用具

幼児向けの運動に合わせてラインカーで作られたバッターボックス

子どもたちはまず「ASOBALL」の感覚をつかむために「ボール遊び」

スイング練習では親が子どもに教える場面も

「ゲーム形式」では終始大盛り上がりをみせた

最後は佐野仁美ASOBALLプロジェクトリーダーから
「ASOBALL」が子どもたちにプレゼントされた

意見交換会では様々な意見が飛び交い、講習会の全日程が終了した

 去る12月1日(土)、埼玉県入間市/黒須市民運動場において「幼児期からのベースボール型体験プログラム地区指導者講習会(ASOBALLプロジェクト)」(主催:公益財団法人日本ソフトボール協会(以下JSA)・ASOBALLプロジェクト、主管:関東ソフトボール協会)が実施された。

 このプロジェクトは、文部科学省「学習指導要領」の改定に伴い、平成23年4月から小学校5・6年生、平成24年4月から中学校1・2年生の学校体育授業において「ベースボール型」が必修科目となり、現在、小学校ではソフトボール・ティーボールが、中学校ではソフトボールが例示されている。
 ソフトボール界にとっては、底辺拡大、さらなる普及活動を力強く推進できる絶好の機会であり、小中学校における普及・振興はもちろん、小学校につなげるために幼稚園や保育園での「ボール遊び体験」が必要であると考え、現在問題視されている「運動をする子ども」と「そうでない子ども」の二極化傾向、子どもの「体力低下」を踏まえ、各都道府県協会と学校教育現場の関係者が協力し合い、全国の幼稚園、保育園において地域間格差なく「ボール遊び」体験を取り入れることで、全国の幼児期の子どもの体力向上に役立て、今後さらに全国的な普及・展開をめざしていこうというものである。
 また、講習会を通して、指導者として必要な知識や技能の習得を図り、参加者が各ブロックや都道府県において、この「ASOBALLプロジェクト」の内容を実践し、本講習会の内容を踏まえた伝達講習会の講師として中心的に活動し、子どもの「成長段階・特性」を理解した上で、全国的な普及・展開するための「指導者」を育成することを目的に、開催された。

 本講習会は公益財団法人入間市振興公社主催の「第3回ソフトボール教室inいるま」に合わせての開催となり、JSA・宇津木妙子副会長、佐野仁美ASOBALLプロジェクトリーダー、金谷裕司ASOBALLプロジェクト委員、山本睦ASOBALLプロジェクト委員が講師を務め、10時30分より講習会がスタート。講習会は小学生以下の幼児が対象とされ、今回は幼児約20名とその保護者が参加。また、関東ソフトボール協会から17名の指導者がこの講習会に駆けつけた。
 今回、この「ASOBALLプロジェクト」のため、ナガセケンコー株式会社と共同開発を行った「ASOBALL」をはじめ、従来よりある幼児向けの安全に配慮された幼児用バット及びティー台が使用され、受講者はもちろん、子どもたちも初めて見る「用具」「遊び道具」に目を輝かせていた。

 講習会は、最初に親子でペアを組み、準備運動を行った後、まずはボールに慣れ、感覚をつかむために、1人1個ボールを使いボール遊び。胸の前で左手から右手にボールを持ち替える、お腹から背中に回す、ボールを真上に投げ、その場から動かずにキャッチする等、実際に自分の手でボールを触ってみることで、その大きさや形、重さ等を実感し、ボールに自然と「慣れる」ことに重点を置いて講習が進められた。

 次はいよいよボールを「投げる」キャッチボール。佐野仁美ASOBALLプロジェクトリーダーが分かりやすくボールの投げ方を説明。子どもたちでも分かる、すぐに実行に移すことのできる言葉を用い、子どもたちの目線に立って話しをすることで、子どもたちも楽しみながらすぐに教えてもらったことを実践。幼児期の子どもたちが、上手にボールを前に投げることができていた。また、ここでは、ボールを投げる時のキャッチボール相手への掛け声や、その掛け声に対して大きい声で必ず返事をする「ルール」を作り、実際のキャッチボールとともに「言葉のキャッチボール」が自然に行えるような工夫が施されていた。

 続いて行われたバッティングでは、山本睦ASOBALLプロジェクト委員からスイングの仕方が説明された。親子でペアを組み、親が子どもに教える形でスイングの練習が行われ、子どもは親のスイングも見るては「お父さん、お母さん、すごい!」という歓声を上げ、お父さん・お母さんもそれに満面の笑みで応えていた。

 最後はティー台を使用し、ゲーム形式。幼児向けの運動に合わせた広さ(縦横10mの正方形)のフィールドを作り、子どもは一塁に到達すれば1点、大人はダイヤモンドを一周して1点という得点方式でゲームが行われ、ゲームは終始大盛り上がり! 子どもたちは習ったことすぐにやってみせ、ボールを遠くへ飛ばしたり、一塁へしっかり送球する等、子どもたちの適応力・順応性高さや成長の早さに驚かされるばかりだった。
 子どもたちとの講習会はこれをもって終了。最後は佐野仁美ASOBALLプロジェクトリーダーから「ASOBALL」が子どもたちへ1人1個プレゼントされ、今後、この「ASOBALL」の体験が子どもたちの健全な成長や、脳が刺激され、思考力や認知能力の発達に役立つこと、それを1つの契機として「ベースボール型」への入口へ立ってくれることを願い、一つひとつ手渡された。

 午後から行われた講師、受講者による意見交換会では、はじめに、このプロジェクト発足の経緯や意図、事業内容、今後の方向性等が佐野仁美ASOBALLプロジェクトリーダーから改めて説明され、その後は、事業を受けての率直な感想や疑問、また各都県協会が抱えている悩み、今後の「ベースボール型」の普及・発展に向けての課題等を主な議題とし、様々な意見が飛び交う貴重な時間となり、約5時間に及ぶ講習会の全日程を終了した。

 今回、講習会に参加した子どもたちが、身体を動かすことを「楽しい」と感じ、「ボールを使った遊び」や「ボールを投げること」「バットでボールを遠くに飛ばすこと」といったことに喜びを見出し、「ベースボール型」スポーツを始めるキッカケとなってくれることを願いたい。また、関東地区(埼玉県入間市)を皮切りにスタートした本事業は、今後、8地区(北海道、東北、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)を回り、「幼児期」の子どもたちへの「ベースボール型」の導入段階として全国的な普及・発展、ソフトボール界の底辺拡大につなげていくことが決定している。

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