公益財団法人日本ソフトボール協会

〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号 Japan Sport Olympic Square
日本ソフトボール協会 TEL.03-5843-0480 FAX.03-5843-0485

公益財団法人
日本ソフトボール協会

ニュース

ニュース 男子U23

WBSC第1回男子U23ワールドカップ 【現地レポート②】

日本、イスラエルを7-0(6回コールド)で破り、連勝!

「開幕白星スタート」を切った男子U23日本代表。
ここから一気にチームの調子を上げていきたい!

オープニングラウンド2戦目の相手はイスラエル

先発投手に起用された八木孔輝

八木孔輝が投げて、打って、「非凡な才」を発揮!

日本、イスラエルに6回コールド勝ち! 2連勝 !!

この日の最終試合ではオーストラリアとアルゼンチンが
延長タイブレークにもつれ込む「息詰まる熱戦」を展開!
(※画像は8イニングを「4安打・12奪三振」で完投した
オーストラリアの「要注目左腕」ジャック・べスグローブ)

 「WBSC第1回男子U23ソフトボールワールドカップ」大会第2日、前日の開幕戦(WBSCチーム戦)に5-2で勝利し「白星スタート」を切った男子U23日本代表は、この日第4試合(16時からの試合)でイスラエルと対戦した。

◎大会スケジュールはこちら
◎男子U23日本代表選手名簿・プロフィールはこちら

大会第2日/4月16日(日)
オープニングラウンド第2戦

1 2 3 4 5 6 7 R
日  本 1 1 1 0 1 3 7
イスラエル 0 0 0 0 0 0 0
※大会規程により6回得点差コールド

日本:八木孔輝(3回)、◯大西泰河(3回)-西森亜夕夢
〔本塁打〕菊川智己
〔三塁打〕宮本海斗
〔二塁打〕八木孔輝

 先攻の日本は初回、1番・菊川智己が右中間へ先制のソロホームラン! あっさり「先頭打者ホームラン」を叩き込み、早々と1点を先取すると、2回表にもヒット、盗塁、内野ゴロ、死球で一死一・三塁とし、9番・永吉飛斗がレフトへタイムリーヒット。三塁走者が還り、1点を追加。3回表には相手投手の制球の乱れに乗じ、二死二塁とした後、7番・八木孔輝が右中間へタイムリーツーベースを放ち、もう1点加え、序盤3点のリードを奪った。

 有利に試合を進める日本は3点リードのまま迎えた5回表にも、連打、四球で無死満塁と攻め立て、代打・濱田慎はショートゴロ、三塁走者が本塁フォースアウトで一死満塁になったが、8番・大西泰河がセンターへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者が生還。4点目を追加。6回表には二死から3番・宮本海斗がレフトへ三塁打を放った後、4番・松尾翔輝がセンター前タイムリー。さらに5番・佐藤光希もレフト、センター、ショートの間に落ちるポテンヒットで続き、盗塁を絡め、二死二・三塁。6番・大川竜志のレフト前タイムリーで三塁走者が還り、打った大川竜志も二塁を狙うと、レフトからの二塁送球が逸れ、三塁に進塁していた走者が生還。この回3点を挙げ、7-0とリードを広げた。

 守っては、先発登板した八木孔輝が3イニングを「危なげなく」1安打ピッチング。4回裏から大西泰河へ継投し、その大西泰河も4回、5回、6回の3イニングを「一人の走者も許さぬ」パーフェクトピッチング。男子U23日本代表が余裕の戦いぶりで6回コールド勝ち(※大会規程により得点差コールド/3回15点、4回10点、5回以降7点以上の差が生じたときは得点差コールドゲームを適用)を収め、開幕2連勝を飾った。

 日本戦の他、大会2日目・オープニングラウンドでは南アフリカ(シンガポールに6-3)、カナダ(WBSCチームに11-1)、メキシコ(チェコに6-4)、ニュージーランド(ベネズエラに9-3)、オーストラリア(アルゼンチンに2-1)がそれぞれ勝利。グループAはオーストラリアとメキシコが連勝、グループBでは日本とニュージーランドが連勝を飾り、ともに同率1位に立つ状況となっている。

 この日の最終試合(20時30分からの試合)では、今大会「優勝候補の筆頭」に挙げられるオーストラリアと「ホスト国」アルゼンチンが激突! オーストラリアが昨年TOPカテゴリーのワールドカップで優勝投手に輝いた「新星サウスポー」ジャック・ベスグローブを先発に立て、地元の満員の観客に後押しされたアルゼンチンと延長タイブレークにもつれ込む息詰まる投手戦を展開。「今、世界の注目をもっとも浴びる左腕」ジャック・ベスグローブがまさに「本番使用」「本気モード」のピッチングで1点を失いはしたものの、2-1で投げ勝ち、その「世界トップレベルの実力」を見せつけた。

 当然、我々日本も負けてはいられない。昨日の開幕戦(WBSCチーム戦)、今日の2戦目(イスラエル戦)と順調に勝ち星を重ねてはいるが、試合内容・チームの雰囲気としてはまだどこか ″物足りなさ″ が残る。昨年のTOPカテゴリーのワールドカップでも「現時点で日本はまだ世界の上位常連国ではない。現状維持ではなく、『今、このときを超えていく』戦いを!」と振り返ったが、ここにいる選手たち(日本男子ソフトボールの次代を担う選手たち)には、もっともっと自らを磨き、高め、常に「もうワンランク上」をめざしてもらいたいと切に想う。

 これはオーストラリアら世界の強豪国から「学ぶべきこと」であるが、彼らは ″ここぞ″ というとき、大一番や勝負どころになればなるほど必ず ″ギア″ を上げてくる。その際の選手たちの表情、チームの雰囲気はまさに「闘争心剥き出し」! 自分たちが目の前の戦いに勝利するイメージを常に描き、試合の要所はどこなのか? また、そのポイントとなる場面で個々が何をしなければならないか?? 冷静に考え、予測し、判断する「クレバーな一面」も持ち合わせている。

 日本の次なる相手は、男子ソフトボールにおいて言わずと知れた世界的強豪国・カナダ。オープニングラウンドの最初の山と目されるこのカナダ戦に、最大限の集中力・闘争心を持って臨んでほしい。

 技術や戦術・戦略も、もちろん重要である。だが、その前に「戦うハート」がなければ何もはじまらない。男子U23日本代表はあくまでもチャレンジャー。真の意味で「戦士」となって……世界に挑む必要がある。

PageTop