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ニュース 男子U-19

◆男子U19日本代表レポート◆



めざすは「世界一」!「連覇」!!
男子U19日本代表、いざ、世界ジュニア選手権へ

第12回世界男子ジュニア選手権大会に向け、
男子U19日本代表がチームを本格強化!

昨年11月の選考会後、はじめて「代表選手17名」を招集。
群馬県高崎市において第1次国内強化合宿を実施した

前回大会同様、「選手の主体性」を重要視。
スタッフを含め互いのコミュニケーションを密にし、
「自分たちで」チームを作り上げていく‼

合宿2日目は‟日本リーグの強豪″ホンダエンジニアリング
の胸を借りて、2試合のテストマッチを実施

合宿3日目・4日目は‟全日本総合選手権優勝″の実績
を誇る地元・高崎市役所と計3試合のテストマッチ
が行われた

大会前に「貴重な課題・収穫」を得た男子U19日本代表。
この強化合宿での経験を必ずや、活かしてもらいたい!

大会初戦でぶつかるのは、中南米の「難敵」アルゼンチン。
TOPチームを含め日本はここ数年アルゼンチンに勝てておらず、
今大会では何としても「リベンジ」したいところだ

虎視眈々と王座奪還を狙う世界の強豪国。
「世界ランキング1位・2位」のニュージーランド、
カナダはやはり要警戒。今回の戦いぶりは……いかに!?

今回の合宿をサポートしてくれた高崎市役所のエース・照井賢吾投手も、
自身の「世界の舞台での経験」をもとにエールを送ってくれた

戦え、男子U19日本代表!
「男子ソフトボールの未来」を切り拓け‼

【第1次国内強化合宿を実施】

 去る6月21日(木)~24日(日)の4日間、群馬県高崎市において男子U19日本代表が第1次国内強化合宿を実施。7月7日(土)~15日(日)、カナダ プリンス・アルバートで開催される「第12回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(※大会スケジュール等はこちら)(※大会オフィシャルページはこちら)」に向けて本格的な強化に励んだ。

 今回の第1次国内強化合宿には、昨年11月に実施された「平成29年度男子U19日本代表チーム選手選考会(第12回世界男子ジュニア選手権大会出場選手選考会)」で、厳正な選考の結果、選び抜かれた「代表選手17名」を招集。選手個々が「日本代表チーム」としてしっかりと一つにまとまり、「世界の舞台で戦える」集団になることはもちろん、“日本リーグ優勝”“全日本総合選手権優勝”を成し遂げた実績を誇る「日本屈指の強豪」ホンダエンジニアリング、高崎市役所の胸を借りて計5試合のテストマッチを行う等、初の実戦にも臨み、連日強化に取り組んだ。

 合宿初日、会場となる高崎市金古運動広場軟式野球場に到着した選手たちは、早速ウォーミングアップ、キャッチボールで軽く汗を流した後、シートノックで守備の連係を確認。その後フリーバッティングが行われ、翌日からの実戦に向けた準備が進められた。宿舎に入り、夕食後のミーティングでは、冒頭で田中徹浩ヘッドコーチが今回のチームの目標・方針を改めて確認。「目標は日本代表ではなく世界一。そしてTOPチームへ」という大きなテーマを掲げ、「まず何よりも、U19日本代表になるということが君たちのゴールではないことをしっかり認識しておいてもらいたい。もちろんチームとしての目標は今回の世界ジュニア選手権で『優勝』し、『世界一』をつかみ取ることであるが、決して『そこで終わりではない』ということ。厳しい選考会を経てこのU19日本代表に選ばれたからこそ、今後もその誇りを持って常に上をめざし、『ステップアップ』していかなければならない。そして『TOPチーム入り』を果たし、いつの日か『日本男子ソフトボール界の悲願』である『真の世界一』を勝ち獲ってほしいと心から願う!」と選手全員に投げかけ、自身の熱い想いを語った。また、ミーティングの後半では「選手の主体性」を重視し、投手・捕手、内野手、外野手と各ポジションに分かれたポジション別ミーティングも実施。選手が互いにコミュニケーションを図りながら、「自分たちでチーム作りを行う」ことを狙いとした時間ももたれた。

 合宿2日目からはいよいよ実戦主体の強化に入り、2日目にホンダエンジニアリングと2試合、3日目に高崎市役所と2試合、4日目(最終日)に高崎市役所と1試合と、合計5試合のテストマッチを実施。結果的にはホンダエンジニアリング戦に連敗、高崎市役所戦に1勝2敗(5試合トータルで1勝4敗)と大きく負け越す形になってしまったが……日本トップレベルのチームとの対戦を通じて、試合の結果以上に「次につながる課題・収穫」を得ることができた。
 攻守ともにまだ未完成な部分は否めないが、試合を重ねるにつれてチームの団結も高まり、雰囲気は決して悪くない。大会本番では、まず高校生を含む投手陣が革ボールに慣れ、各々が自らの「ストロングポイント」や「役割」を理解しながらいかに「最大限」力を発揮していくか。その投手陣をバック(内外野)が日本の伝統でもある「鉄壁の守備」で支え、大会を通して失点を最小限に抑えていけるかが大きなポイントになる。攻撃においても「日本の良さ」を前面に押し出していけるかが一つのカギ。一発、連打で一気に打ち崩すことが理想的ではあるものの、小技や機動力をうまく絡めて常に相手にプレッシャーをかけ、「泥臭く」得点を積み重ねていくような「執念」を随所に見せてもらいたいと思う。

【『連覇』をかけて、世界の強者たちと激突!】

 開催を間近に控えた「第12回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会」。前回大会で見事35年ぶり2度目の優勝を飾った日本は、今回「ディフェンディングチャンピオン」として「連覇」をめざし、戦うことになる。

 予選リーグ・グループA(アルゼンチン、オーストラリア、メキシコ、南アフリカ、デンマーク、インドと同グループ)に振り分けられた日本の初戦の相手は、アルゼンチン(前回は決勝トーナメントでニュージーランド、カナダに連敗し、第4位に終わったが、2012年の第9回大会(※自国(アルゼンチン・パラナ)で開催)では決勝で日本を破り、初優勝。2014年の第10回大会も続けて制し、“連覇”を達成する等、近年「飛躍中」の中南米勢を代表する強豪国である)。このアルゼンチン戦の内容・結果が、まずは重要であり、その後の展開を占うことになりそうだ。メダル争い、いや、優勝争いに絡んでくるであろう「難敵」をしっかり叩くことができれば、必ずチームに「勢い」が生まれるはず! 日本としてはTOPチームを含め、ここ何年かアルゼンチンに勝てていないという事実もあるだけに……今回の対戦では何としても「リベンジ」を果たしたい。
 また、同じく予選リーグ・グループAには、かつてアンドリュー・カークパトリック、アダム・フォーカードらを擁して“4連覇”の偉業を成し遂げた「強豪」オーストラリアもいる。今大会、日本はこのオーストラリアと予選リーグ最終戦でぶつかることになるが、予選リーグでの順位争い、そして決勝トーナメントの戦いを見据えるといった意味でこちらも重要な一戦になることは間違いなく、「周囲の注目を集める戦い」となることだろう。

 もう一方の予選リーグ・グループBで「注目」されるのは、前回準優勝、「世界ランキング1位」のニュージーランド。2大会連続の出場が予想されていた“世界屈指の右腕”ダニエル・チャップマンの名前が今回出場メンバーの中になく、優勝候補の大本命というわけではなくなりそうだが、第3回大会以来遠ざかっている優勝(※ニュージーランドは第2回・第3回大会で優勝し、“連覇”を飾っている)に向けこれまで以上の闘志をみなぎらせてくるに違いない。TOPチーム(※ブラックソックス:男子ニュージーランド代表チームの愛称)においては前回の世界選手権で見事王座奪還! 2大会ぶり7度目の世界一に輝いており、その「良い流れ」に乗ってこのジュニアブラックソックスも虎視眈々と「王座返り咲き」を狙ってくるはずだ。
 グループB内でこのニュージーランドと首位争いを演じると目されるのは、ホスト国・カナダ。前回大会の決勝トーナメント・3位決定戦(ブロンズメダルゲーム)ではニュージーランドと壮絶な打撃戦を展開(※5回表終了時点でカナダが7-4とリード。有利に試合を進めていたが、その裏ニュージーランド打線が爆発し、一挙7点を奪って逆転に成功! 最終的にニュージーランドが15安打を浴びせる猛攻で12-7と打ち勝ち、日本が待つ決勝(ファイナル)へ駒を進めた)。第3位に終わりはしたが、男子ソフトボールの国際舞台では言わずと知れた「上位常連国」であり、今回も「優勝候補の一角」として世界一の座を狙ってくることは必至。特に「地元の大声援」に後押しされた際のカナダの「爆発力」には、「要警戒」である。

【日本代表の『魂』を受け継ぎ、熱く戦え!! 】

 上記のように、現在の「世界の強豪国」、今回「日本と優勝を争うであろう国々」を挙げてみたが、最も大切なのは「選手たち自身がそのライバルに臆することなく挑み、全力で戦うこと。そして持てる力をすべて出し切ること」ではないだろうか。

 第1次国内強化合宿で実施されたテストマッチでは、「U19日本代表の先輩」でもあるホンダエンジニアリング・長井風雅(※前回の世界ジュニア選手権「優勝メンバー」)、高崎市役所・小田澤直紀(※第6回世界ジュニア選手権「準優勝メンバー」)らとの対戦も実現。両投手とも「後輩たちのために」とまさに「手加減なし!」、真っ向勝負、全力投球で向かってきてくれた。現役U19日本代表選手たちにとって、120㎞/h後半の速球、切れ味鋭い「トップレベル」のライズ・ドロップを大会前に体感できたことはもちろん貴重であり、「日本代表としての誇り・プライド」を胸に、真に、本気で、世界の頂点を狙おう!! という「熱き魂」も実戦を通して注入され、実にかけがえのない経験を積むことができたといえる。
 2009年・2013年・2015年と「3大会連続世界選手権出場」を果たした高崎市役所のエース・照井賢吾投手も「世界の舞台で戦い、そこで頂点を極めようというのであれば、『トップレベルの技術』はもちろんのこと……『強いメンタル』が必要不可欠になる。世界選手権等は日本での大会と違って長丁場の戦い。はじめは世界の壁に当たることもあると思うが、その壁にぶち当たったとき、自分自身がどうしていくのかという部分が非常に重要。失敗したから、うまくいかなかったからといって下を向いてしまうのではなく、常に『前を向ける』選手であってほしい。自分たちの中に『優勝し、世界一になる!』という揺るぎない信念があれば、下を向いている暇などないはずだし、目標に向かって必ず階段を上がっていけると思う。自分としては、やはり『世界の強豪』との対戦を思い切り楽しむぐらいの気持ちで臨んでもらいたい。みんなで日本から応援していますし、前回に続く『連覇』、期待しています!!」と自らの世界の舞台での経験を語り、U19日本代表にエールを送ってくれた。

 前回大会に続き「世界ジュニア選手権連覇」を狙う男子U19日本代表。男子日本代表の「伝統」をつないでくれた先輩たち、また「未来」を信じ、男子ソフトボールに情熱を注ぐ子どもたちや関係者の想いに応えるためにも……「全力」で戦おうではないか! チーム一丸となり、全身全霊で戦い抜いてこそ、得るものがある。若き17名の戦士たちが世界の舞台で「覚醒」し、「躍動」してくれることを期待したい!!

 男子U19日本代表は7月3日(火)に成田空港で結団式・壮行会を行い、そのまま日本を出発。「決戦の地」カナダ プリンス・アルバートへと入り、現地に入った後は、アメリカ、カナダと最終調整を兼ねたテストマッチを実施する予定。7日(土)には、いよいよ「第12回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会」の開幕を迎えることとなる。

第12回世界男子ジュニア選手権大会出場選手

選手

No. 守備 氏名 所属 選手情報
1 投手 海邉 和也 福岡大学
2 大西 泰河 啓新高等学校
3 小野寺 翔太 新島学園高等学校
4 北川 右悟 ジェイテクト
5 宮本 海斗 豊田自動織機
6 捕手 佐藤 光希 トヨタ自動車
7 西森 亜夕夢 トヨタ自動車
8 内野手 岩本 陸弥 ジェイテクト
9 坂田 大士 ホンダエンジニアリング
10 杉山 喜規 トヨタ自動車
11 中村 祥悟 環太平洋大学
12 日髙 慶明 長崎県立佐世保西高等学校
13 松尾 翔輝 長崎県立大村工業高等学校
14 外野手 佐藤 夏己 立命館大学
15 下本 誠矢 日本エコシステム
16 関 亘 日本体育大学
17 近森 大起 高知県立高知工業高等学校

スタッフ

No. 役職 氏名 所属
1 団長 塩島虎一郎 日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 田中 徹浩 新島学園高等学校
3 アシスタントコーチ 安部 厚志 飛龍高等学校
4 アシスタントコーチ 津本 大貴 長崎県立佐世保西高等学校
5 トレーナー 田岡 幸一 Body Laboratory
6 総務 松繁 冬樹 高知県立高知農業高等学校
7 総務 加瀬 俊介 日本ソフトボール協会
8 広報 竹﨑  治 日本体育社
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