開催の迫った「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」に向け、
男子GEM2日本代表が第1次国内強化合宿を実施した!
本来U19のカテゴリーの大会であるが、今回は中学生の「新たな目標」を
創出しようとGEM2(中学3年生)日本代表チームを編成し、派遣!!
全国から選び抜かれた「17名」の選手たち
あえて「一つ上」のカテゴリーにチャレンジし、強化を図る
今回の合宿では、‟大学男子ソフトボール界の名門”
日本体育大学が全面的にサポートしてくれた
「革ボール」に慣れ、海外の環境にも順応できるか!?
選手たちにはさまざまな「経験」を経て……たくましくなってほしい!
ミーティングでは、「第11回世界ジュニア選手権・優勝への軌跡」も視聴
U19日本代表の世界の舞台での活躍に、「次は自分も!」と目を輝かせた
合宿2日目には、日本体育大学(1・2年生チーム)との
テストマッチを実施! 結果は0-16と大敗してしまったが……
臆することは何もない!
日本代表の誇りを胸に、「アジア№1」を勝ち獲れ!!
去る10月26日(木)・27日(金)の両日、東京・日本体育大学世田谷キャンパスにおいて男子GEM2(中学3年生)日本代表が「第6回アジア男子ジュニア選手権大会(※大会スケジュールはこちら)」に向けた「第1次国内強化合宿」を実施。迫る「本番」に備え、“大学男子ソフトボール界の名門”日本体育大学の全面的なサポートのもと「本格的な強化」に励んだ。
この「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」は、U19(19歳以下)を対象に、該当カテゴリーの各国代表チームが参加する大会であるが(※過去1997年に第1回大会、2002年に第2回大会がインド、マレーシアで開催され、日本が不参加であったこともあり、フィリピンが連覇。2005年にシンガポールで開催された第3回大会には、その年のインターハイを制した新島学園高校(群馬)が日本代表として参加し、優勝。その後、U19日本代表を編成して大会に臨むようになってからは、2010年の第4回大会(インド・ムンバイ)、2013年の第5回大会(タイ・チャイヤプーム)と日本が圧倒的な強さで連覇している)、大会の競技レベル等を勘案し、(公財)日本ソフトボール協会選手強化本部会は今回その対象となるカテゴリー(U19)ではなく、「一つ下」のカテゴリーである中学3年生を対象に「日本代表」チームを編成し、派遣することを決定。これまで「中学生」を対象とした国際大会が開催されていないこともあり、将来有望な中学生選手の「新たな目標」を創出すべく、「初の試み」に踏み切った。
また、今回の大会派遣の趣旨・目的は、今後、高校進学はもちろん、大学、実業団、クラブチーム等で将来にわたってソフトボールを続け、U19日本代表はもとより、「TOPチーム」である「日本代表」をめざすモチベーションを高めることにあり、「男子TOP日本代表」を頂点とした継続的な強化システムの構築を図るための「第一歩」として位置づけられている。
26日(木)の午後、選手たちは日本体育大学世田谷キャンパス・ゲストハウスに集合。まずミーティングを行い、その後ランニング等で軽く汗を流すと、夕方には早速日本体育大学世田谷キャンパスグラウンドにてキャッチボール、ノック、フリーバッティングを行う等、本格的な練習をスタートさせた。
翌日(27日/金)は、午前中、駒沢オリンピック公園軟式野球場へと移動し、田岡幸一トレーナーの指導によるウォーミングアップ、キャッチボールで身体をほぐした後、内外野に分かれてノックを実施。その後、全選手が各ポジションにつき、実戦を想定したゲームノックで「守備の連携」が入念に確認された。また、投手陣は捕手を座らせ、じっくりと投げ込み。慣れない「革ボールの感触」を一球一球丁寧に確かめ、サポートに訪れた日本体育大学の選手(投手)たちからも「アドバイス」をもらいながら、個々の調整が進められた。野手は守備練習の後、打撃練習へ入り、ロングティーやバント練習で基本的な技術を再確認。バント練習では日本体育大学の投手が投げ込む「力のある速球」を体感しつつ、対応力も磨かれ、日本の「武器」ともされるセーフティーバントやスラップ等の「小技」を攻撃の中でいかに織り交ぜていくか、そしてその精度を高めることが求められた。
午後は日本体育大学世田谷キャンパスへ戻り、昼食をはさんだ後、田岡幸一トレーナーから「海外での健康管理や食生活」、また「アンチ・ドーピング」について学習。昨年開催された「第11回世界男子ジュニア選手権大会(アメリカ・ミッドランド)」のハイライト映像も視聴し、世界ランキング1位に君臨するソフトボール王国・ニュージーランドを見事3タテ! 「35年ぶり2度目」の「優勝」を飾ったU19日本代表の戦いの軌跡を振り返りながら、選手たちは「自分たちもあの舞台に立って、『世界一』になる!!」と目を輝かせていた。ミーティングを終えると、夕方からは日本体育大学(1・2年生チーム)と1試合のテストマッチを実施。今回のチームでのはじめての実戦に臨んだが、さすがにここは相手が「大学日本一」に返り咲いた名門とあって、結果、0-16で大敗……。想像以上の「パワー」と「スピード」に終始圧倒される形となりはしたものの、「大学トップレベル」を直接肌で感じる「貴重な経験」を得ることができた。
今回の第1次国内強化合宿を通し、男子GEM2日本代表・吉沢雅美ヘッドコーチは「男子のソフトボールにおいて、こうして『中学生』にもスポットが当てられるようになったということは非常に喜ばしいと感じています。たとえ『中学生』であっても、頑張って努力を重ねていけば『JAPAN』のユニフォームを着ることができるし、『日本代表』として国際大会の舞台に立ち、世界の強豪と戦うことができる。これは何より彼らのモチベーションを高め、『新たな目標』となるはずです! この取り組みが今後男子ソフトボール界(特にジュニア世代)を活性化させるキッカケになれば……なおさら嬉しいですね!!」と率直な気持ちを述べると、「今回の合宿で全面的にサポートいただいた日本体育大学の皆さんには、心から感謝申し上げたいと思います。昨年の世界ジュニア選手権優勝メンバーが7名もいるチームに協力してもらえるなんて、本当に贅沢としか言いようがなくて(笑)。まして、その選手たちのプレーや技術を見るだけでなく、体感でき、アドバイスももらえるわけですから、選手たちにとっては今後の『成長』につなげる『絶好のチャンス』となったに違いありません。世界ジュニア選手権でU19日本代表の『絶対的エース』として活躍し、『優勝投手』になった小山君はもちろん、その優勝メンバーの一員で、現在『成長著しい』サウスポーと注目を集めるジェーラン君も初日から喜んでバッティングピッチャーを務めてくれました。他にも、投手の酒井君、外野手の池田君等、たくさんの選手がみんな親切にアドバイスしてくれて……成長段階にある中学生たちに『刺激』を与えただけでなく、『良きお手本』にもなってくれたと思っています。こういった『世代を超えた交流』は、ぜひ、今後も大切にしていきたいですね」とこの合宿をサポートしてくれた日本体育大学に対して改めて感謝の思いを口にしていた。
男子GEM2(中学3年生)日本代表は、28日(土)の朝、「決戦の地」となる香港へ出発し、すでに現地に到着。気温25℃を超える暖かい気候の中、最終調整に励んでいる。11月1日(水)、いよいよ「第6回アジア男子ジュニア選手権大会」が開幕! 「若き戦士」たちの健闘を祈りたい!!
No. | 守備 | 氏名 | 支部 | 所属 |
---|---|---|---|---|
1 | 投手 | 池田 響 | 熊本 | 熊本市立桜木中学校 (熊本オールスターズ) |
2 | 〃 | 池田 蓮 | 鹿児島 | 鹿児島市立紫原中学校 (オール鹿児島JHS) |
3 | 〃 | 岡本 宗士 | 高知 | 佐川町立尾川中学校 (佐川町立尾川・黒岩中学校) |
4 | 〃 | 片岡 久也 | 高知 | 仁淀川町立池川中学校 (仁淀川町立池川・仁淀中学校) |
5 | 〃 | 八木 孔輝 | 愛媛 | 東温市立重信中学校 |
6 | 捕手 | 大河原 啓太 | 群馬 | 高崎市立佐野中学校 |
7 | 〃 | 田村 健悟 | 高知 | 佐川町立尾川中学校 (佐川町立尾川・黒岩中学校) |
8 | 内野手 | 黒木 勝明 | 宮崎 | 門川町立門川中学校 |
9 | 〃 | 永吉 飛斗 | 鹿児島 | 鹿児島市立西陵中学校 (オール鹿児島JHS) |
10 | 〃 | 西森 潤 | 高知 | 仁淀川町立仁淀中学校 (仁淀川町立池川・仁淀中学校) |
11 | 〃 | 畠山 陸 | 高知 | 佐川町立尾川中学校 (佐川町立尾川・黒岩中学校) |
12 | 〃 | 廣川 颯汰 | 長崎 | 佐世保市立広田中学校 (長崎KSC) |
13 | 〃 | 眞茅 大翔 | 鹿児島 | 南九州市立知覧中学校 (オール鹿児島JHS) |
14 | 外野手 | 新井 沙稀也 | 埼玉 | 秩父市立影森中学校 (秩父ユースソフトボールクラブ) |
15 | 〃 | 飯野 和貴 | 群馬 | 高崎市立佐野中学校 |
16 | 〃 | 稲垣 拓朗 | 群馬 | 新島学園中学校 |
17 | 〃 | 西森 基 | 高知 | 仁淀川町立仁淀中学校 (仁淀川町立池川・仁淀中学校) |
No. | 役職 | 氏名 | 支部 | 所属 |
---|---|---|---|---|
1 | 団長 | 髙橋 清生 | 日本ソフトボール協会 | |
2 | ヘッドコーチ | 吉沢 雅美 | 群馬 | 高崎市立佐野中学校 |
3 | アシスタントコーチ | 橋本 清 | 愛媛 | 東温市立川内中学校 |
4 | アシスタントコーチ 兼総務 |
大原 留美 | 高知 | 佐川町立尾川中学校 |
5 | トレーナー | 田岡 幸一 | Body Laboratory | |
6 | 事務局 | 藤井 まり子 | 日本ソフトボール協会 | |
7 | 通訳 | 高 萍 | 日本ソフトボール協会 | |
8 | 審判員 | 月岡 周郎 | 千葉 | 千葉県ソフトボール協会 |
9 | 審判員 | 大谷 りか | 神奈川 | 神奈川県ソフトボール協会 |