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ニュース 男子TOP日本代表

◆WBSC第18回男子ワールドカップ ファイナル 【現地レポート②】

日本、 ″優勝候補″ アメリカを5-4で「撃破」!
オープニングラウンド「1勝1敗」とし、第3戦へ !!

グループステージで大敗を喫したアメリカに
「リベンジ」! 円陣を組み、気合いを入れる ‼

初回、森田裕介のツーランで強烈な先制パンチ!

アメリカも「さすが」の反撃を見せ、食い下がる

6回裏、佐藤光希が「執念」の逆転タイムリー!

日本、 ″優勝候補″ アメリカを見事撃破!
1勝1敗でオープニングラウンド最終戦へ

動画タイトル

アメリカ戦ハイライト

 「WBSC第18回男子ソフトボールワールドカップ ファイナル」第2日、前日の開幕戦(オープニングラウンド第1戦/ドミニカ共和国戦)に2-3で惜敗し「黒星スタート」となった男子TOP日本代表は、第2戦で「優勝候補」アメリカと対戦。

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 アメリカは昨年のグループステージ/グループC「負けなし」「貫禄」の1位通過。日本とも2度対戦し、9-5、10-0(4回得点差コールド)と「力」でねじ伏せ、今大会「優勝候補の一角」に挙げられている。初戦・オーストラリア戦も ″前回優勝投手″ ジャック・ベスグローブに痛打を浴びせ、最終的には ″10-0″ と衝撃のスコアで完勝! このアメリカに、スーパーラウンド(2次ラウンド)進出へ「後がない」男子TOP日本代表がどう挑むのか!? 注目が集まった。

大会第2日/7月9日(水)
オープニングラウンド第2戦

1 2 3 4 5 6 7 R
アメリカ 0 0 0 0 3 1 0 4
日  本 2 0 0 0 1 2 x 5

日本:◯池田空生(5回1/3)、小野寺翔太(1回2/3)-片岡大洋
〔本塁打〕森田裕介、大川竜志

 アメリカは「MAX140㎞/h超」今大会「要注目」の「若きエース」マルコ・ディアス、日本は開幕戦(ドミニカ共和国戦)で「好投」を見せた池田空生を引き続き先発投手に起用し、試合がスタート。
 後攻の日本は初回、1番・浜本悌が「140㎞/h超の快速球」に食らいつき、三塁線に転がる内野安打で出塁すると、2番・森田裕介がセンター頭上を遥かに越える「先制ツーランホームラン」! 「強烈な先制パンチ」を浴びせた。
 試合はその後2回、3回、4回と両投手得点を許さず、2-0と日本がリードを奪ったまま終盤へ。
 迎えた5回表、アメリカは四球を足場に2番打者のサード強襲タイムリー、3番打者も「センタースコアボードまで飛ばす」逆転のツーランホームラン! 3-2と試合をひっくり返す。
 日本も直後の5回裏、二死走者なしから9番・大川竜志がツーストライクと追い込まれた後の高めのライズボールをとらえ、レフトスタンドに運ぶ「同点ソロホームラン」! 3-3と食らいつく。
 6回表、アメリカの先頭5番打者にレフトフェンスを越える勝ち越しソロホームランを打ち返されてしまったが……「怯むことなく」その裏、二死から4番・真﨑海斗が二遊間への内野安打で出塁。5番・鳥山和也もショート頭上を越える安打でつなぎ、二死一・三塁、さらに二盗を決め、二死二・三塁の「一打逆転」のチャンスを作ると、6番・佐藤光希がライト前に「執念」の逆転タイムリー! 二者が還り、日本が5-4と逆転に成功した!!
 守っては、6回表一死一塁の場面から池田空生に代わり登板した小野寺翔太が、最終7回表アメリカの攻撃をショートゴロ、ファーストゴロ、センターフライに打ち取り、ゲームセット! 日本が「優勝候補」アメリカに5-4で見事「勝利」!! オープニングラウンド1勝1敗とし、スーパーラウンド進出へ望みをつないだ。

 

 「WBSC第18回男子ソフトボールワールドカップ ファイナル」第2日は、この日本戦の他、ドミニカ共和国 vs オーストラリア、カナダ vs ベネズエラ、ニュージーランド vs アルゼンチンが行われ、オーストラリア(ドミニカ共和国に9-2 ※6回得点差コールド)、カナダ(ベネズエラに11-9)、ニュージーランド(アルゼンチンに4-1)がそれぞれ勝利。グループAはニュージーランドが「唯一負けなし」の2勝0敗で首位を走り、次いでカナダ、ベネズエラが1勝1敗、アルゼンチンが0勝2敗と苦しむ状況。グループBはオーストラリア、ドミニカ共和国、日本、アメリカの4チームがすべて1勝1敗で並び、予測不能の混戦模様となっている。

 格上と目されていた強豪・アメリカを打ち破り、「1勝1敗」でいよいよオープニングラウンド最終戦に臨む男子TOP日本代表。その第3戦では、 ″現・世界王者″ ″世界No.1サウスポー″ を擁するオーストラリアに「チャレンジ」することとなる。
 日本も、オーストラリアも、「スーパーラウンド進出」へ「負けられない!」「勝つことが絶対条件!!」という状況。その「勝負をかけた一戦」とあれば、オーストラリアは当然「エース」ジャック・ベスグローブを先発登板させてくることだろう。

 だが、そこに臆することはない。相手は、今や ″日本リーグで日常的に対戦している投手″ でもある。今日のアメリカ戦であのマルコ・ディアスを攻略したように、周到に分析・準備を行い、冷静かつしたたかに「日本の良さ・強み」を最大限発揮することができれば……「勝機」は必ず見えてくる。
 まずは、「日本本来の戦い方」として「やるべきこと」をしっかりやること。第一に投手陣が踏ん張り、それを支える野手(内野手・外野手)も堅守で失点を最小限に食い止める。ロースコアの展開へと持ち込み、最後泥臭くても、格好悪くても、「相手より1点上回っていれば……」勝利をつかみ取ることができると信じている。

 「世界No.1サウスポー」「本気のベスグローブ」と、世界最高峰「ワールドカップ ファイナル」の大舞台でぶつかり合う。正直、これほどまでに「胸が高鳴る一戦」はない。

 日本がアメリカを撃破したのと同じく……この日、ドミニカ共和国を打ちのめしたオーストラリアの「鬼気迫る戦いぶり」からも、「世界王者の底力」がひしひしと伝わってきた。
 まさしく「ここぞ!」の状況でチーム全体の「スイッチ」が切り替わる。大一番における集中力・気迫は、「さすが‼」の一言だった。

 その「世界最高の対戦相手」に、男子TOP日本代表は「本気の勝負」を挑む。
 ″日本男子ソフトボールが世界で勝つ道しるべ″ を確立し、目の肥えたカナダの観客を唸らせ、「世界」のソフトボールファンを驚かせてくれることを期待したい!

●文・写真
男子TOP日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)

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