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◆WBSC第17回男子ワールドカップ 【現地レポート④】

日本、ベネズエラに1-3で「痛恨」の敗戦……。
予選ラウンド最終戦(カナダ戦)にすべてを懸ける

スーパーラウンド進出へ、大事な一戦に臨む!

日本の第4戦の相手はベネズエラ

先発・松田光が4回まで無失点と好投したが…

チャンスに「あと一本」が出ず、なかなか得点できない

こうなると、次第に流れはベネズエラへ…。
5回・6回と失点し、3点のリードを許してしまう

最終回になんとか1点を返したが、1-3で敗戦。
通算成績2勝2敗と「厳しい状況」に追い込まれた

◎ベネズエラ戦ダイジェスト映像

 男子ソフトボール「世界一の座」を競う「WBSC第17回男子ワールドカップ」も、11月29日(火)、大会4日目に入った。

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 オープニングラウンド(予選ラウンド)2勝1敗の日本は、この日第4戦でベネズエラと対戦。現時点でグループB3位につける日本は、スーパーラウンド進出へ「もう一つも落とせない」状況。対戦相手のベネズエラも同グループで日本に次ぐ4位(1勝2敗)と、この試合は「互いの命運をかけた」一戦となった。

 日本は先発投手に「投打の大黒柱」松田光を起用。落ち着いた「テンポの良いピッチング」で2回裏に四球を一つ与えたものの、その他はベネズエラ打線を三者凡退に抑え、0-0のまま試合は終盤に突入した。
 迎えた5回裏、日本はこの回先頭の5番打者に左中間に落ちるヒット(ベネズエラ、チーム初安打)を許し、出塁されると、続く6番打者にもセンター前に運ばれ……この打球の処理をもたつく間に一塁走者が一気に本塁生還。与えてはいけなかった ″先制点″ を奪われてしまう。
 日本も直後の6回表、一死から4番・松田光が思い切って叩きつけ、この打球が高いバウンドで舞い上がり、サード内野安打。5番・八角光太郎も二遊間に強烈な当たりを放つが、ショートに好捕され、一塁走者・松田光が二塁フォースアウト。ダブルプレーを焦ったセカンドの一塁送球が逸れたのを見て、打者走者・八角光太郎が二塁を狙ったが、一・二塁間で挟まれ、タッチアウト。結果的にダブルプレーとなり、なかなか攻め切ることができない。
 6回裏、日本は先発・松田光から山脇佑也に投手交代。継投策に出たが、1番打者にファースト内野安打で出塁され、2番打者にも左中間へのヒットを浴びて無死一・二塁。3番打者の三遊間深い当たりをショート・宇根良祐が巧みにさばき、二塁走者を三塁フォースアウトにし、一死一・二塁としたが、4番打者に左中間を破る「痛恨」のタイムリーツーベースを浴び、二者が還り、ベネズエラに3-0とリードを広げられてしまった。
 後がなくなった日本は土壇場の7回表にこの回先頭の6番・片岡大洋が左中間を深々と破るスリーベースで出塁。続く7番・鳥山和也も二遊間を抜くタイムリーを放ち、1点を返したが……8番・北澤慶介がセカンドフライ、9番・櫻庭佑輔が見逃し三振、1番・宇根良祐がショートゴロに倒れ、スリーアウト、試合終了。1-3でベネズエラに敗れ、オープニングラウンド2勝2敗となった。

 日本にとってはスーパーラウンド進出に向けて「痛すぎる」一敗(※グループB3位だった日本はベネズエラに2勝2敗で並ばれ、オープニングラウンド最終戦(強豪・カナダ戦)を迎えることに……。スーパーラウンド進出(グループA・Bの上位3チームが進出)のためにはカナダ戦の勝利が『絶対条件』で、仮にカナダに日本が勝ったとしても、ベネズエラがデンマーク戦に勝利すれば進出ならず(3勝2敗で両チームが並んだとしても、ベネズエラが直接対決で日本に勝利しているため、ベネズエラの順位が上となる)。可能性としては日本がカナダに勝ち、ベネズエラがデンマークに負けない限り、スーパーラウンド進出はない……という『極めて厳しい状況』に追い込まれてしまった)。この試合も再三チャンスを作りながら「あと一本」が出ない「タイムリー欠乏症」に悩まされ、最終回にようやく1点返しはしたが、 ″時すでに遅し″ という状態であった。

 何はともあれ、日本は明日、オープニングラウンド最終戦でカナダに勝つしかない! カナダは現時点で王者・アルゼンチンと同じく「無傷」の4連勝。日本を破ったあのオーストラリアをこの日6-0の大差で撃破する等、今大会「優勝候補の一角」に挙げられるチームでもある。

 だが、前回準優勝の日本もそのカナダを破る力は有している。「運命の最終戦」を前に、ここでもう一度、日本「本来の姿」を思い出してほしい。きれいな、カッコいいプレーはもういらない。奪三振ショーではなくても、日本最大の武器である ″鉄壁の守備″ をフル活用して我慢強く、粘り強く、守り抜く。完璧なタイムリーヒット・ホームランではなくても、 ″泥臭く″ ″死に物狂い″ で1点ずつ積み上げていく「原点」へ今一度立ち返り、真に「チームが一つとなって」戦わなければならない。

 自分たちが余力を残して勝ち抜けるほど、世界の頂点を争う舞台は甘くない。
 日本の真の「実力」「底力」を、今こそ世界に見せつけてやろうではないか!!

 我々は世界を驚かすために、ここニュージーランドに来たのだから。

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