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令和4年度
男子TOP日本代表チーム
男子U23日本代表チーム
「選手16名」が決定!

男子TOP・男子U23「選手16名」がそれぞれ決定!

愛知県豊田市で3日間にわたり選考会を開催

選考会冒頭、日本男子ソフトボールの「競技力向上」「さらなる発展」のため、日本協会強化スタッフから今後の方針が述べられた

初日は投手の球速測定、捕手のスローイング計測、野手はシートノック・フリーバッティングを行い、全体の動きがチェックされた

2日目はあいにくの雨に見舞われたが……
室内で「投手 vs 打者」の対戦形式を実施

選手の一挙手一投足を入念にチェックする
男子TOP日本代表・吉村啓ヘッドコーチ

3日目は待ちにまった実戦形式での選考。
紅白戦の中で選手の「実戦能力」が厳しく見極められた

男子U23日本代表・石村寛ヘッドコーチも日本男子ソフトボールの「次代を担う選手」を選び抜くべく、最後まで熱い視線を送った

コロナ禍で久々の日本代表チーム編成となるが、直近の国際大会ではU18が見事世界制覇!
TOP・U23もその「追い風」に乗りたいところ

ともに世界の頂点をめざして、新たなチャレンジがはじまる !!

 去る7月18日(月・祝)~20日(水)の3日間、愛知県豊田市/トヨタスポーツセンターを会場に「令和4年度男子TOP・男子U23日本代表チーム選手選考会」を開催。「男子TOP」「男子U23」両カテゴリーとも厳正な選考を経て、「代表選手16名」が正式決定した。

 今回の選考会は、ともに今年開催される「第11回男子アジアカップ・第17回男子ワールドカップ」「第1回男子U23アジアカップ・第1回男子U23ワールドカップ」に出場する「選手16名」を選考するもので、全国から男子TOPカテゴリー:68名、男子U23カテゴリー:55名(内、TOP・U23兼任希望24名)の選手が参加。3日間にわたる厳しい選考に挑んだ。

 選考会では、冒頭、(公財)日本ソフトボール協会・江口真史 男子強化委員長が「選考会を開始するにあたって、はじめに私たち(男子強化委員)と選手の皆さんがめざすべきところ、やらなければならないことを共有しておく必要があります。それは『周囲への感謝の気持ちを持つこと』『マナーを大切にしながら、人間力を高めること』『国際大会優勝という結果にこだわり、競争力を高めること』の3点です。特にこれから日本代表チームに名を連ねる選手の皆さんには、ジュニア世代の“憧れ”“良きお手本”となってもらわねばなりません。日本男子ソフトボールの競技力向上・さらなる発展のために、自らの所属チームでもぜひこの3つの約束事を共有・実践してほしいと思います」と挨拶。
 続いて、今回男子TOP日本代表チームの指揮を執る吉村啓ヘッドコーチより「日本の男子ソフトボール、TOPカテゴリーは前回(2019年)の世界選手権で惜しくも準優勝に終わっています。これまでジュニアカテゴリーが三度世界の頂点に立っていますが、TOPカテゴリーにおいてはまだ一度も優勝に手が届いていない……というのが現状です。私は今回このスタッフで、ここに集まった皆さんの中から『世界一になれる選手』を選び、宿願の『ワールドカップ制覇』を必ずや成し遂げてみせる!と強く決意しています。ともに歴史に名を刻みましょう!!」と熱い想いが述べられ、男子U23日本代表チーム・石村寛ヘッドコーチからも「U23は今回新設されたカテゴリーになりますが、TOP同様『優勝』『世界一』をめざすチーム作りをしていきたいと思っています。短い3日間の中ではありますが、皆さんの積極的なアピール、最高のパフォーマンスを期待しています!」と力強く抱負が語られた。

 選考会初日はTOPカテゴリー・U23カテゴリーともに投手の球速測定、捕手のスローイング(盗塁を想定した二塁への送球)計測、野手のシートノック、フリーバッティングを実施。
 選考会2日目はあいにくの雨に見舞われたものの、雨天練習場をフル活用し、臨機応変に対応。「投手 vs 打者」という非常にシンプルな対戦形式(区切られたゲージにそれぞれ投手・捕手、打者が入り、投手対打者の想定で1打席ずつ真剣勝負。それをローテーションで繰り返していく)へ選考メニューを切り替え、その対戦形式の中で各選手がどれだけの結果を残すことができるかが入念にチェックされた。
 選考会3日目/最終日は天候も回復し、待ちにまった実戦形式での選考。TOPカテゴリー・U23カテゴリー合同の「紅白戦」により選手全員の「実戦能力」が厳しく見極められ、最後、ベースランニングのタイム測定を実施。3日間にわたる選考会の全日程を終了した。

 男子TOP日本代表・吉村啓ヘッドコーチは今回チームを編成するにあたり、「2017年・2019年と世界選手権で2大会連続指揮を執った岡本友章さん(現・日本ソフトボール協会専務理事)が『TOPチームとしてのあり方』『目的・方向性』を確立させ、我々に残してくれましたので、まずはそこをしっかりと引き継ぎたいと思っています。前回(2019年)の世界選手権で19年ぶりに決勝進出を果たし、初優勝こそなりませんでしたが、堂々の準優勝。世界2位となったことで、選手たちにも、私たちにも、『やれる!』『世界一を狙えるぞ!!』という自信が確実に芽生えました。実際にこうして選考会参加選手の力量・能力をチェックしてみても、私たち選考委員を唸らせるような『今後が楽しみな選手たち』が多いですし、今回も間違いなく『世界のトップが狙えるチーム』を編成できると確信しています」と自身の想いを述べ、「前回、優勝にあと一歩届かなかった要因の一つとして、長期にわたる大会期間中の『コンディション調整の難しさ』がありました。技術的な部分で改善すべきこと、もっとレベルアップしなければならないことも当然ありましたが、今振り返ってみると、大会最終日へたどり着くまでエネルギー消費が激しかったこともあり、どこかチームが“ガス欠”してしまったというか……決勝(アルゼンチン戦)にベストコンディションをもっていくことができなかったと感じています。決勝に勝ち進んだのは19年ぶりで、特に選手たちは決勝トーナメントのベスト4以降“未知の領域”でしたので、ここは経験不足だった……ということでしょう。そういった反省も踏まえて、技術面・体力面・精神面すべてにおいて『真に世界の頂点に立つ準備』をしていかなければなりません」と前回の世界選手権での経験を活かしたチーム作りのポイントをコメント。

 また、自身もかつて男子TOP日本代表の一員として2004年の第11回世界男子選手権大会/ニュージーランド・クライストチャーチ、2009年の第12回世界男子選手権大会/カナダ・サスカツーン(※キャプテンとしてチームを引っ張った)に出場した男子U23日本代表・石村寛ヘッドコーチは、「私自身がこれまで大切にしてきたことでもありますが、やはり日本の最大のストロングポイントである『守備』をしっかりして、そこから攻撃へつなげる『日本らしい』『日本の長所を活かした』チーム作りをしていきたいと考えています。そして、国際大会で起こりうる様々なことへの『対応力』も身に付け、磨いていかなければなりません。投手でいえば、球種の豊富さや制球力はさることながら、要所(ここぞ!の場面)で空振りもしくは三振が取れるウイニングショットをいかに身に付けていくか。野手は日本では体感できない打球の速さ・質に慣れる必要がありますし、打撃でも内外角に広い国際大会特有のストライクゾーンへの対応力が必要不可欠となります(※前回の世界選手権決勝/アルゼンチン戦の球審のジャッジは典型的な例といえるのではないでしょうか)。日本の長所はもちろん前面に出していくべきですが、同時に『国際使用の考え方・技術』というものもあり、それを身に付けることによって、あらゆる状況における『プレーの引き出し』が増えることも私の経験から伝えていきたいですね」と自らの貴重な国際経験をもとに、世界の舞台で勝つための考えを語ってくれた。

男子TOP:「悲願」のワールドカップ制覇へ!
男子U23:記念すべき第1回大会優勝をめざして !!

 今回発表された男子TOP日本代表チーム・男子U23日本代表チームの選手の顔ぶれを見ていくと、男子TOP日本代表では前回の世界選手権に出場した8名(小山玲央、松田光、山脇佑也、片岡大洋、宇根良祐、八角光太郎、黒岩誠亥、森田裕介)に加え、片岡大空、河野拓郎、北澤慶介、坂田大士、櫻庭佑輔、鳥山和也、浜本悌の「7名」が「初」のワールドカップ出場。川田直諒は前々回(2017年)の世界選手権に出場して以来、2大会ぶりの代表復帰となった。
 投手で新たに注目・期待されるのは、昨年の「全日本総合選手権チャンピオン」高知パシフィックウェーブの「若きエース」で、球威・切れ味とも「トップレベル」「一級品」のライズボールを武器とする片岡大空。そのライズボールは打者の手元でまさに「鋭く浮き上がる」軌道で投げ込まれ、あの“国内最強”平林金属打線を“きりきり舞い”させたほど。選考会で目の当たりにした強化スタッフも「世界の舞台で見てみたい!」と高く評価しており、今後の成長・活躍が非常に楽しみな選手である。
 捕手は所属チーム(埼玉県庁クラブ)でも「要」の存在であり、長年「攻守に安定した働き」を見せてきた北澤慶介が念願のTOPチーム初選出をつかんだ。
 内野手は「伸び盛りの若手」そして「ガッツマン」の坂田大士(※投手の小山玲央と同じく、2016年の第11回世界男子ジュニア選手権大会(アメリカ・ミッドランド)優勝メンバー。2018年の第12回世界男子ジュニア選手権大会(カナダ・プリンスアルバート)にも出場し、準優勝。キャプテンとしてチームを引っ張った)、櫻庭佑輔がはじめてTOPチーム入り。両選手とも走攻守すべてにおいて高い能力を有しており、相手にとって嫌な存在となることは間違いない。昨年の「日本リーグMVP」(※首位打者賞・ベストナイン賞を獲得)で、現在「国内屈指の左のスラッガー」として売り出し中の鳥山和也も初のTOPチーム入りを果たし、世界の舞台でどこまでやれるか大いに注目したいところだ。
 外野手ではチームNo.1を争う「俊足」の持ち主で、「小技・長打なんでもあり」の「曲者」浜本悌がはじめてTOPチームに名を連ねた。所属チーム(平林金属)でもまさに攻守の起点となっており、その存在感、勝利への貢献度は際立っている。中堅・ベテラン勢にも良い刺激を与え、選手間の競争意識を高め、男子TOP日本代表チームに相乗効果をもたらしてほしいものだ。

 男子TOP日本代表の「弟分」にあたる男子U23日本代表は、日本リーグ所属チームから13名(大西泰河、小野寺翔太、八木孔輝、西森亜夕夢、本塚勇太、黒岩陽斗、永吉飛斗、濱田慎、松尾翔輝、宮本海斗、菊川智己、佐藤光希、松本良就)、実業団チームから1名(海邉和也)、大学チームから2名(井上裕太郎、大川竜志)を選出する編成となった。
 投手は4名全員がジュニア時代に国際大会を経験。海邉和也、大西泰河、小野寺翔太が2018年の第12回世界男子ジュニア選手権大会(※カナダ・プリンスアルバートで開催され、日本は準優勝)を、八木孔輝が2020年の第13回男子U18ワールドカップ(※ニュージーランド・パーマストンノースで開催され、日本は優勝)を経験しており、今回の男子U23アジアカップ・男子U23ワールドカップでさらなる飛躍が期待される。
 捕手は2018世界ジュニア選手権準優勝メンバーでもある西森亜夕夢と走攻守万能型の「動けるキャッチャー」本塚勇太を選出。
 内野手はこちらも2018世界ジュニア選手権準優勝メンバー/松尾翔輝、宮本海斗、そして2020U18ワールドカップ優勝メンバー/永吉飛斗(※キャプテンとしてチームを引っ張り、大会MVPを獲得。今年7月のWBSC(世界野球ソフトボール連盟)総会ではその活躍が評価され、player of the year 2020 にも選ばれた)を中心に、日本リーグ勢から黒岩陽斗、濱田慎、大学勢から井上裕太郎、大川竜志を選出。
 外野手でも2018世界ジュニア選手権準優勝メンバー/佐藤光希をはじめ、現在日本リーグで「周囲の目に留まる活躍」を見せ、「さらなる伸びしろ」と「今後への期待感」がある菊川智己、松本良就が今回男子U23日本代表チームに選出されることとなった。

 男子TOP日本代表チーム・男子U23日本代表チームは今後、高知県四万十市において開催される「第11回男子アジアカップ」(※大会期日:9月3日~6日)「第1回男子U23アジアカップ」(※大会期日:9月1日・2日)に出場。ともにワールドカップのアジア地区予選を兼ねるこの大会で、ワールドカップ出場権獲得はもちろんのこと、アジアNo.1をかけて戦い、その先の「ワールドカップ制覇・世界一」をめざすことになる。

令和4年度 男子TOP日本代表チーム選手名簿


(2022第11回男子アジアカップ出場選手)
(2022WBSC第17回男子ワールドカップ出場選手)

選手

No. 守備 氏名 所属
1 投手 片岡 大空 高知パシフィックウェーブ
2 河野 拓郎 三重ヴェルデウィン
3 小山 玲央 平林金属男子ソフトボールクラブ
4 松田 光 平林金属男子ソフトボールクラブ
5 山脇 佑也 デンソー
6 捕手 片岡 大洋 高知パシフィックウェーブ
7 北澤 慶介 埼玉県庁クラブ
8 内野手 宇根 良祐 大阪桃次郎
9 坂田 大士 Honda
10 櫻庭 佑輔 三重ヴェルデウィン
11 鳥山 和也 平林金属男子ソフトボールクラブ
12 八角 光太郎 平林金属男子ソフトボールクラブ
13 外野手 川田 直諒 旭化成
14 黒岩 誠亥 トヨタ自動車
15 浜本 悌 平林金属男子ソフトボールクラブ
16 森田 裕介 豊田自動織機

スタッフ

No. 役職 氏名 所属
1 ヘッドコーチ 吉村 啓 平林金属男子ソフトボールクラブ
2 アシスタントコーチ 江口 真史 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 照井 賢吾 高崎市役所
4 マネージャー 三村 奈弓 Honda
5 トレーナー 簀戸 崇史 平林金属男子ソフトボールクラブ
6 アナリスト 新井 千浩 日本ソフトボール協会

令和4年度 男子U23日本代表チーム選手名簿


(2022第1回男子U23アジアカップ出場選手)
(2022WBSC第1回男子U23ワールドカップ出場選手)

選手

No. 守備 氏名 所属
1 投手 海邉 和也 安川電機
2 大西 泰河 Honda
3 小野寺 翔太 トヨタ自動車
4 八木 孔輝 トヨタ自動車
5 捕手 西森 亜夕夢 トヨタ自動車
6 本塚 勇太 日本エコシステム
7 内野手 井上 裕太郎 環太平洋大学
8 大川 竜志 神戸学院大学
9 黒岩 陽斗 平林金属男子ソフトボールクラブ
10 永吉 飛斗 旭化成
11 濱田 慎 愛媛ウエスト
12 松尾 翔輝 デンソー
13 宮本 海斗 豊田自動織機
14 外野手 菊川 智己 豊田自動織機
15 佐藤 光希 トヨタ自動車
16 松本 良就 デンソー

スタッフ

No. 役職 氏名 所属
1 ヘッドコーチ 石村 寛 愛媛ウエスト
2 アシスタントコーチ 柳田 信也 東京理科大学
3 アシスタントコーチ 横田 将和 埼玉県庁クラブ
4 マネージャー 吉田 智行 神戸学院大学
5 トレーナー 田岡 幸一 Body Laboratory
6 アナリスト 新井 千浩 日本ソフトボール協会
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