日本男子リーグ第2節、「熱戦・激闘」を展開!
平林金属が「単独首位」に立ち、一歩リード !!
Hondaが通算6勝2敗の2位で追いかける
山口水産は今節1勝3敗と負け越し、3位グループへ
「4連勝」を飾り、通算5勝3敗まで持ち直したデンソー
旭化成も今節「無傷」の戦いぶりでジャンプアップ!
上位争いは、まさに「大混戦」。この後どうなる ??
「第54回日本男子ソフトボールリーグ」第2節が、去る5月31日(土)・6月1日(日)の両日、鹿児島県鹿児島市・福岡県京都郡みやこ町を舞台に開催された。
今節は、第1節で ″開幕4連勝″ の好スタートを切った3チーム(※Honda、平林金属、山口水産)の内、平林金属が3勝1敗/通算成績7勝1敗と勝ち星を伸ばし、「単独首位」に浮上。その平林金属をHondaが通算6勝2敗で追いかけ、3位グループはデンソー、ジェイテクト、旭化成、三重ヴェルデウィン、高知パシフィックウェーブ、大阪桃次郎、山口水産の7チームが通算5勝3敗で並ぶ「大混戦」の様相。同率10位に通算4勝4敗のトヨタ、豊田自動織機、愛媛ウエスト、同率13位に通算3勝5敗の埼玉県庁クラブ、大阪・堺グローバル、同率15位に通算2勝6敗のSAGAダイワアクト、日本エコシステム、安川電機が位置し、熊本嶋田クラブは未だ勝利なしの8連敗と苦しい状況が続いている。
平林金属は、福岡県京都郡みやこ町/犀川運動公園野球場・運動場において開催された「福岡大会」に登場。初日・初戦で安川電機を井上裕太郎(2打席連続)、浜本悌、和田彩斗の4本塁打を含む12安打の猛攻で17-0(5回得点差コールド)と一蹴すると、続く愛媛ウエスト戦も鳥山和也、小島聖矢(2本)、赤坂優真、黒岩陽斗の5本塁打を浴びせる一発攻勢で11-1(5回得点差コールド)と大勝。2日目は一転して僅差の接戦・熱戦となり、高知パシフィックウェーブに「絶好調男」藤井雅広のサヨナラホームランで1-0と辛勝したものの、トヨタとの対戦は延長8回タイブレークの末3-4で惜敗する結果に終わり、今節3勝1敗。開幕8連勝とはいかなかったが、通算7勝1敗と「勝ち星を上積み」し、「単独首位」に立った。
鹿児島県鹿児島市/南栄リース桜島グラウンドにおいて開催された「鹿児島大会」に登場したHondaは、初戦で王者・SAGAダイワアクトと激突。昨年の決勝トーナメント・優勝決定戦を再現させる「注目の一戦」は、序盤に両チーム1点ずつ取り合い「がっぷり四つの展開のまま」終盤へ突入。迎えた5回裏、Hondaが ″3回途中から登板した″ SAGAダイワアクトの切り札 ジャック・ベスグローブに「会心の一撃」をお見舞いし(※二死走者なし、カウント:スリーボール・ツーストライクから『キャプテン』坂田大士が『ローライズ』を見事『狙い打ち』! 値千金の勝ち越しソロホームランを叩き込んだ!! )、そのまま2-1で勝利! 次戦以降も快調に勝ち星を重ねていくかと思われたが、続くデンソー戦は終始試合のペースを握られてしまい、2-4で敗戦。2日目も大阪桃次郎戦を0-2の完封負けで落とし、日本エコシステムとの対戦は3-1で勝利するという「足踏み状態」が続き、今節2勝2敗。単独2位へ順位を一つ下げる形になった。
第1節 ″4連勝・同率首位発進″ の勢いを加速させるべく「地元開催」(鹿児島大会)に挑んだ山口水産は、初戦、デンソー・山脇佑也にいきなりノーヒット・ノーラン達成を許してしまうと、続く旭化成戦も見せ場なく1-12(5回得点差コールド)の大敗。2日目・埼玉県庁クラブ戦は「ニュージーランド代表」ピタ・ロナの2本塁打等「打線の奮起」で10-2と快勝したが、大阪桃次郎との対戦には「地力の差か……」0-4の完封負け。今節1勝3敗と負け越し、通算5勝3敗で3位グループに吸収されてしまった。
また、第2節ではデンソーと旭化成が「4連勝」を飾り、前節終了時点の12位タイ/通算1勝3敗から3位グループへ「ジャンプアップ」。
デンソーは山口水産戦の2-0の完封勝利にはじまり、続くHondaとの対戦も「リードオフマン」重見颯真の2本塁打等終始リードを保って4-2で勝利。2日目もSAGAダイワアクトを延長8回タイブレークの末、重見颯真の勝ち越しタイムリーで2-1と撃破すると、今節最終戦となった熊本嶋田クラブ戦は「ルーキー」上鶴大聖が2安打・7奪三振の「堂々たるピッチング」を披露。4-0でシャットアウトし、次節へ弾みをつけた。
旭化成も山口水産戦の大勝でチーム全体が勢いづき、続く埼玉県庁クラブとの対戦にも11安打を浴びせる等「打線の力」で7-1と快勝。2日目はキャプテン・永吉飛斗とともに中学時代から日本代表に名を連ね、2020年には「U18ワールドカップ」で「優勝・世界一」も経験、自チームにおいても今や「エースの役割」を託されている池田響が熱投。日本エコシステムを2安打・9奪三振で1-0と完封すると、熊本嶋田クラブ戦も3安打・10奪三振の投球内容で最少失点に止め、4-1の完投勝利。次節に期待が膨らむ戦いを見せた。
一方、前年の覇者・SAGAダイワアクトは「世界No.1サウスポー」ジャック・ベスグローブ(※2022ワールドカップ・2023U23ワールドカップ優勝投手)を擁しながら、今節も1勝3敗と振るわず……通算2勝6敗の「15位タイ」に低迷。
「切り札」ジャック・ベスグローブに関しては、今シーズン ″想定外の一発″ を被弾し、それが敗戦につながってしまう場面がいくつか見受けられるものの、第2節終了時点の投手個人成績的には「防御率0.93」(※ランキング2位)「奪三振数81」(※全体を見渡しても断トツの数字。ここまで打者160人と対戦し、半分以上三振を奪っていることになる)とやはり「世界トップレベルの実力」を示している。
それだけに、現時点のこの勝敗・順位には「もどかしさ」がつきまとう。「思うようにならない現実」とどう向き合い、個の力に頼るだけではなく、チームとして、一丸となって、苦しい状況をいかに打開していくのか……最後まで期待を持って見守りたいと思うし、その訪れる困難をも乗り越え、「成長」「進化」し続けてこそ、「真のチャンピオン」を誇ることができると切に感じる。
「第54回日本男子ソフトボールリーグ」第2節、全チームの勝敗・順位は下記の通りで、第3節は8月29日(金)~31日(日)の3日間、高知県高知市・三重県熊野市において開催される。
第54回 日本男子ソフトボールリーグ 第2節 終了時点 | |||
---|---|---|---|
順位 | チーム名 | 勝 | 敗 |
1位 | 平林金属 | 7 | 1 |
2位 | Honda | 6 | 2 |
3位 | デンソー | 5 | 3 |
〃 | ジェイテクト | 5 | 3 |
〃 | 旭化成 | 5 | 3 |
〃 | 三重ヴェルデウィン | 5 | 3 |
〃 | 高知パシフィックウェーブ | 5 | 3 |
〃 | 大阪桃次郎 | 5 | 3 |
〃 | 山口水産 | 5 | 3 |
10位 | トヨタ | 4 | 4 |
〃 | 豊田自動織機 | 4 | 4 |
〃 | 愛媛ウエスト | 4 | 4 |
13位 | 埼玉県庁クラブ | 3 | 5 |
〃 | 大阪・堺グローバル | 3 | 5 |
15位 | SAGAダイワアクト | 2 | 6 |
〃 | 日本エコシステム | 2 | 6 |
〃 | 安川電機 | 2 | 6 |
18位 | 熊本嶋田クラブ | 0 | 8 |
●上位5チームが11月8日(土)・9日(日)、大阪府堺市 くら寿司スタジアム堺(原池公園野球場)で行われる決勝トーナメントに進出