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◆第51回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント

デンソーが初日・2日目とストレート勝ち!
15年ぶり7回目の「リーグチャンピオン」に輝く !!

日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント 第2日

日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント 第1日はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=2FFKnVBuXIY



日本男子リーグ「最終決戦」決勝トーナメントを開催!

当日は天候にも恵まれ、多くのソフトボールファンが来場。 「これぞ! 男子ソフトボール ‼ 」と感じさせるスピーディー
かつ迫力満点のプレーに目を凝らしていた★

レギュラーシーズン2位のデンソーが一足先に決勝進出!

トヨタ自動車が2回戦で王者・平林金属を撃破し、
翌日の戦い(決勝進出をかけた3位決定戦)へ

3位決定戦は豊田自動織機がトヨタ自動車に勝利。
リーグ優勝をかけ、デンソーとの再戦に挑むことに

決勝はデンソー打線が大量10点を奪う猛攻!

デンソー、豊田自動織機に10-3で快勝!
15年ぶり7回目の「リーグチャンピオン」へ

優勝の喜びを胸に、また来シーズンへ!
今後「さらなる成長・飛躍」を期待したい!!

 今シーズンの日本男子ソフトボールリーグの王者を決める「第51回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」が、去る11月5日(土)・6日(日)の両日、大阪府豊中市/豊中公園野球場(豊中ローズ球場)において開催された。

 日本男子リーグ決勝トーナメントは、3年前(2019年)にリーグが「東西統一」されたことを受け、「リーグ戦上位5チーム」による「最終順位決定戦」へとシステムを変更。試合方式もソフトボール特有のページシステム(※敗者復活戦を含むトーナメント方式)が採用され、その新・決勝トーナメントを最後まで勝ち抜いたチームが「日本リーグ優勝」となる形へ様変わりしている。

 「最終決戦」の舞台には、リーグ戦1位・豊田自動織機、リーグ戦2位・デンソー、リーグ戦3位・トヨタ自動車、リーグ戦4位・平林金属、リーグ戦5位・大阪桃次郎がそれぞれ進出。「日本リーグチャンピオン」の座をかけて、熱戦・激闘を繰り広げた。

 初日(11月5日/土)は翌日の決勝・3位決定戦進出をかけた合計3試合が行われ、まず第1試合(1回戦)で平林金属(リーグ戦4位)と大阪桃次郎(リーグ戦5位)が対戦。
 平林金属・松田光、大阪桃次郎・岡﨑建斗の両先発投手が互いの「意地」と「プライド」をかけ、「力投」「熱投」! 両チーム無得点のまま終盤に突入した試合は、迎えた5回裏、平林金属が1番・浜本悌の一・二塁間を破るヒット、盗塁で無死二塁のチャンスを作ると、一死後、3番・松田光が「気持ち」で二遊間を抜くタイムリー! 俊足の二塁走者・浜本悌が一気に本塁生還を果たし、待望の1点を先制した。
 守っては、今回の決勝トーナメントが「競技人生最後の国内試合」となる先発・松田光が立ち上がりの「6者連続三振」にはじまり、「気迫溢れるピッチング」を展開。最終回、2本のヒットとワイルドピッチ等で二死二・三塁(一打逆転)のピンチを背負い、迎えた大阪桃次郎の5番・植田貴也にライト後方へヒット性の当たりを打たれたが……この打球をライト・浜本悌が背走しながら見事「ダイビングキャッチ」し、スリーアウト、試合終了!! 平林金属が1-0の最少得点差で逃げ切り、次戦(2回戦)への挑戦権を得た。

 第2試合(準決勝)では、豊田自動織機(リーグ戦1位)とデンソー(リーグ戦2位)が激突。
 先手を取ったのは豊田自動織機。2回裏、デンソーの先発・山脇佑也に対し、5番・森田裕介が配球を読み切ったかのような「会心の当たり」のソロホームラン! 「頼れるベテラン」の一発で幸先良く1点を先制した。
 その後、豊田自動織機・近森大起、デンソー・山脇佑也の両先発投手が一歩も譲らず投げ合い、試合は1-0のまま終盤に入ったが、迎えた5回表、「このままでは終われない!」とデンソーが反撃開始。二死走者なしから8番・山脇佑也が一・二塁間を鋭く破り、さらにこの打球を処理した右翼手の一瞬の隙を突く「好判断・好走塁」で二塁を陥れ(※記録は二塁打)、チャンスメイクすると、9番・中川飛々葵の二遊間を抜くタイムリーで本塁生還。なお二死二塁のチャンスが続き、1番・松本良就がライト前へタイムリーを放ち、2-1と逆転に成功した。
 投げては、自身初となるリーグ制覇へ「今回こそは!」と闘志を秘める「絶対的エース」山脇佑也が3回以降豊田自動織機打線に得点を許さず、完投勝利。デンソーが2-1で接戦をモノにし、一足先に翌日の決勝へ駒を進めた。

 第3試合(2回戦)はトヨタ自動車(リーグ戦3位)とこの日の第1試合に勝利した平林金属が対戦することとなり、平林金属が3回裏、二死一塁から4番・鳥山和也のツーランホームランで2点を先制。直後の4回表にトヨタ自動車が4番・真﨑海斗のソロ、7番・小野寺翔太のツーランホームランで一挙3点を奪い、試合をひっくり返せば、平林金属も5回裏、一死二塁から3番・松田光のセンターフェンス際への大きな飛球で二塁走者・浜本悌がタッチアップ。「曲者」浜本悌は中堅手の三塁送球が若干逸れたのを見るや、思い切って三塁を回り、そのまま本塁突入! この「浜本悌ならでは」の「積極果敢な走塁」が間一髪本塁セーフを生み、3-3の同点に!! まさに「大熱戦」の様相で延長タイブレークへ突入した。
 迎えた延長8回表、トヨタ自動車はタイブレークの走者を二塁に置き、パスボールで二塁走者が三塁へ進塁。この後連続三振で二死三塁となったが、2番・西森亜夕夢がワンストライクからの2球目を「執念」でライト前に運び、勝ち越し!
 守っては、その裏の平林金属の攻撃を先発・小野寺翔太が空振り三振、セカンドゴロ、空振り三振の三者凡退に斬って取り、試合終了。トヨタ自動車が前回王者・平林金属を4-3で撃破し、翌日の3位決定戦進出を決めた。

 2日目(11月6日/日)は3位決定戦・決勝の2試合が行われ、まず3位決定戦で豊田自動織機(初日第2試合の敗者)とトヨタ自動車(初日第3試合の勝者)が対戦。
 先攻のトヨタ自動車が初回、一死二・三塁から「当たっている主砲」4番・真﨑海斗のセンター前タイムリーで1点を先取すると、豊田自動織機もその裏、無死一・二塁から3番・脇長丈の二遊間を抜くタイムリーですぐさま同点に追いついた。
 1-1の同点のまま迎えた4回裏、豊田自動織機は二死走者なしから7番・近森大起がワンボールの後「ストライク欲しさ」に「甘く入った」球を逃さず、バットを一閃! 火の出るような打球はそのままセンターフェンスを遥か越え、「値千金」の勝ち越しソロホームランとなり、2-1と1点をリードした。
 投げては、自ら「勝ち越し弾」を叩き込んだエース・近森大起が2回以降トヨタ自動車打線をノーヒットに抑える好投。最終回、守備の乱れから一死一・三塁のピンチを背負ったが、次打者の強烈なサードライナーを三塁手・宮本海斗が「天性」とも言える「瞬時の反応」で好捕! 飛び出していた三塁走者は戻れず、宮本海斗がそのまま三塁ベースを踏んで見事ダブルプレー成立!! 試合終了となり、勝利した豊田自動織機が決勝で待ち受けるデンソーに挑むこととなった。

 決勝は前回準優勝のデンソーと初優勝を狙う豊田自動織機が「リーグチャンピオン」の座をかけて再戦。
 先攻のデンソーが初回、二死から3番・重見颯真のツーベース、ファーストゴロエラーで一・三塁のチャンスを作ると、5番・田中大輔がレフト線へ走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、2点を先取。なお二死二塁から6番・森光公平も二遊間を抜くヒット、これに相手守備の乱れが絡み、この回3点目を追加。試合のペースをつかんだデンソーは3回表にも二死から6番・森光公平がレフトへ鮮やかなツーランホームランを叩き込み、2点を加え、2点を返された直後の5回表には、今や「国内屈指の左のスラッガー」と言っても過言ではない「主砲」松尾翔輝がセンターへ豪快なツーランホームラン! 3点目を返された直後の7回表にも先制タイムリーを放った「キャプテン」田中大輔がこの試合「5打点目」となるトドメのスリーランホームランを浴びせ、豊田自動織機を突き放し、勝利を決定的なモノとした。
 守っては、念願のリーグ優勝に王手をかけた「絶対的エース」山脇佑也をバックが好守で盛り立て、豊田自動織機に最後までビッグイニングを作らせることなく、10-3で快勝。2007年に「大エース」村里和貴を擁し決勝トーナメント制覇を飾って以来、15年ぶり(7回目)となる「日本リーグチャンピオン」に輝いた。

第51回日本男子ソフトボールリーグ 決勝トーナメント表
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