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◆2022 第51回日本男子ソフトボールリーグ ~展望~

「最強二枚看板」擁する「王者」が、他を一歩リード!
今シーズンも全18チームが熱戦・激闘を繰り広げる !!

第51回日本男子リーグがいよいよ開幕!

第51回日本男子リーグがいよいよ開幕!

優勝候補の筆頭は、やはり王者・平林金属。
松田光&小山玲央の「最強ダブルエース」を
他チームが攻略できるか否か!?

王者に食らいつき、優勝争いを盛り上げろ!

「無限の可能性」を秘めた「若い力」にも期待!
(※画像は、昨年のインターハイチャンピオン・
大村工業高からデンソーに加入した村本直輝)

昨年、全日本総合選手権で見事「優勝投手」に
輝いた高知パシフィックウェーブ・片岡大空にも
注目が集まる

インカレ王者・日本体育大でキャプテンを務め、
チームを牽引した倉見瑠は日本エコシステムへ

MAX129km/hを誇る「大学最速」の右腕・
守屋ダニエルも日本エコシステムに加入。
「日本のトップリーグでどこまでやれるか!?」
要注目である

これぞ、男子ソフトボールのトップレベル!
と感じさせる熱戦・好ゲームを期待したい‼

 「2022 第51回日本男子ソフトボールリーグ」が、来る4月8日、広島県尾道市/尾道市御調ソフトボール球場でいよいよ開幕を迎える(※第1節のスケジュール・組み合わせはこちら)。

 今シーズンも昨年同様「全18チーム」(※チーム紹介はこちら)で1回総当たりのリーグ戦を戦い、上位5チームが決勝トーナメントへ進出。「最終順位決定戦」となるその「決勝トーナメント」を最後まで勝ち上がったチームが「日本リーグ優勝」となる試合方式で覇が競われることになる。

 「東西統一」(※従前の「東日本リーグ」「西日本リーグ」を1リーグに統一)初年度となった2019年のシーズンでは、平林金属がリーグ戦・決勝トーナメントを制し、見事完全優勝。

 2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響により「リーグ開催中止」という苦渋の決断を余儀なくされたが、昨年(2021年)「2年ぶり」に熱戦再開。「日本男子ソフトボール次代のエース」と評される小山玲央が新たに加わる等、現役日本代表選手を多数揃えた王者・平林金属が「実力通り」レギュラーシーズンを1位(16勝1敗)で駆け抜けると、決勝トーナメントも初日・2日目と貫禄のストレート勝ち! まさに「頭一つ抜けた強さ」を見せつけ、2年ぶり6度目の栄冠を手にした。

「世界トップレベル」「日本最強」の「ダブルエース」が健在!
そこを打ち崩すことができなければ、他チームの優勝はない…

 ズバリ、今年の優勝を占う上で一番のキーポイントとなるのは、チャンピオンチーム・平林金属の「ダブルエース」松田光&小山玲央が健在であり、その「国内最強二枚看板」を打ち崩すことができなければ、他チームの優勝はない……ということである。

 現在の「日本男子ソフトボールの顔」であり、「投打の大黒柱」としてこれまで数々のタイトルを手にしてきた松田光は、35歳のベテランになっても衰えを感じさせぬプレーぶり。昨シーズンも投げては6勝1敗・防御率2.68、打っては打率3割4分6厘・本塁打5・打点16(※指名選手部門でベストナイン入り)と申し分のない活躍で、変わらず投打にチームを牽引して見せた。
 一方、「日本男子ソフトボール次代のエース」と評され、昨年日本リーグデビューを果たした小山玲央は、日本リーグ初登板となった第1節/ジェイテクト戦こそ4失点という出来(※打線の強力な援護にも助けられ、最終的には8-4で勝利した)であったが、そこから自身を素早く修正。日本リーグの強打者の特徴や傾向を独自の嗅覚でとらえ、「さすが!」と思わせる「対応力」を発揮。MAX135km/hの快速球で押すだけではなく、ボールをうまく動かし、変化させ、打者の穴を嫌らしく突く「クレバーなピッチング」も随所に披露。終わってみれば8勝0敗・防御率1.19と「負け知らず」の投球内容で、まさに期待通りの成績を残した。

 このような昨年の結果を見ても分かるように、他チームが王者・平林金属の連覇を阻むためには……松田光&小山玲央の「ダブルエース」を「攻略」しなければならない。
 2019年の世界選手権準優勝に加えて、同年WBSC(世界野球ソフトボール連盟)ソフトボールディビジョン「ベストプレイヤー賞」(※年間最優秀選手)にも輝く快挙を成し遂げた松田光。そして、2016年の世界ジュニア選手権優勝投手であり、まだまだ進化の途中にありながらも、すでに「世界一の投手では!?」との呼び声高い小山玲央。この二人が今同じチームでタッグを組んでいるとあっては、いかなる強打者たちであっても当然「打ち崩すこと」は「容易ではない」だろう。
 だが、その「世界トップレベル」の「ダブルエース」に各チーム・各選手がどう挑み、どこまで対抗できるか!? が一つの「大きな見どころ」であることは間違いなく、それを語らずして、今シーズンの優勝は占えない。
 松田光&小山玲央を擁する平林金属は確かに強いが、日本の男子ソフトボールのさらなるレベルアップを考えたときには、そこを打ち破り、「追い越していく!」ようなチームが出てきてほしいと強く思う。また、そのライバルの出現に「負けてなるものか!!」と、目の色を変えて、「死に物狂いで勝ちにいく」王者の姿も見てみたいものだ。
 いずれにせよ、全チームが「より高いレベル」の中で競い、互いに切磋琢磨しながら、日本の男子ソフトボールを「もう一段上のステージ」に押し上げていってくれることを期待したい。

 昨年11月に開催された「第67回全日本総合男子選手権大会」決勝では、この年リーグ9位に終わった高知パシフィックウェーブが平林金属に果敢にチャレンジ。満を持して先発登板した松田光に対し、キャプテン・片岡大洋が2本のホームラン! さらに伊藤皓二もダメ押しとなる一発を叩き込み、見事「10年ぶりの栄冠」をつかみ取って見せた。
 片岡大洋は1本目、松田光のもっとも得意とする球種 “ドロップ” を鮮やかに流し打つと、2本目は “チェンジアップ” を完璧に読み切り、ライトスタンドへ会心の一撃! 伊藤皓二も松田光の “スライダー” に天性のセンスで反応し、センターバックスクリーンへ弾丸ライナーのソロホームラン!! この「三発のホームラン」には球場もどよめき、松田光、そして平林金属も脱帽せざるを得なかったことを鮮明に覚えている。

 そういった対戦も含めて、今年はどうなるか??
 “やるか、やられるか” 松田光&小山玲央の「最強二枚看板」を「打ち崩せるか否か」で、ストーリーは大きく変わってくる。

各チームの戦力補強、若い力の台頭はいかに!?

 リーグ屈指の選手層を誇り、今年も「優勝候補筆頭」に挙げられるのはやはり王者・平林金属だが、主力であった宇根良祐、山内貴博らが昨シーズン限りでチームを退団。これまで攻守において活躍を見せ、チームの勝利に貢献してきた選手たちだけに「痛手」となることは否めないが……チャンピオンチームとしてそこをどうカバーし、どのように乗り越えていくか注目される。先にも取り上げた松田光&小山玲央の「ダブルエース」をはじめ、昨シーズン「リーグMVP」(※首位打者、ベストナインも受賞)に輝いたキャプテン・鳥山和也、「内野の要」「打線の主軸」としてさらなる飛躍が期待される八角光太郎ら、まだまだタレントは有しており、力的に「頭一つ抜けた存在」であることは変わりない。

 昨年準優勝のデンソーは、“シーズンをほぼ一人で投げ切る” 絶対的エース・山脇佑也の負担を少しでも軽減しようと投手力を補強。昨年、インターハイを制した大村工業高から村本直輝、同じく昨年のインターハイで3位となった御調高から沖野翔也の「若い力」を新たに獲得し、山脇佑也の負担軽減だけではなく、両右腕をどのように「次代を担う投手」に育てていくか……注目されるところだ。

 また、「若い力の台頭」といった意味では、昨年全日本総合選手権を制した高知パシフィックウェーブの「新エース」片岡大空にも期待と注目が集まる。これまでチームの顔であった高橋速水の “高校の教え子” にあたる片岡大空は、昨シーズン日本リーグでは9位(※個人成績/5勝1敗・防御率1.27)に終わったものの、「全日本総合選手権」の舞台で覚醒。2回戦の環太平洋大戦で大会史上7人目(10度目)となる「完全試合」を達成し、勢いに乗ると、続く三重県庁クラブ戦でも圧巻の1安打完封勝利。準決勝はトヨタ自動車を6-4、決勝も平林金属を4-2で退け、全4試合を一人で投げ抜き、見事優勝投手に!「王座返り咲き」のまさに「原動力」となったことは記憶に新しいところである。得意とする「ライズボール」の球威・切れ味はすでに一級品。今後の成長・飛躍次第ではリーグを代表する、いや、日本を代表する投手となり得るだけに、今シーズン目を離すことができない。

 その他、昨年のインカレチャンピオン・日本体育大の「頼れるキャプテン」であり、「打」で「非凡な才」が光っていた倉見瑠が日本エコシステムに新加入。「MAX129㎞/h」の剛球を武器に同年のインカレでは3位、中京大の二枚看板の一人として「高いポテンシャル」「抜群の存在感」を示していた守屋ダニエルも日本エコシステムに加わる等、フレッシュな顔ぶれが新風を吹き込み、どこまでリーグを盛り上げてくれるか!? 非常に楽しみである。

 王者の連覇か、それとも、その牙城を崩すチームが現れるか!?
 全18チームが繰り広げる熱戦・激闘。「迫力満点」「スピード感溢れる」男子ソフトボールトップレベルの戦いにも、ぜひ注目してほしい!

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