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◆第48回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント

平林金属がリーグ戦&決勝トーナメントを制し、「完全優勝」!
決勝トーナメントでは「連覇」「最多5度目」のチャンピオンに輝く!!

前回王者・平林金属が「連覇」!「最多5度目」のチャンピオンに !!

今回の決勝トーナメントから「新たな試み」としてイベントも実施。
球場内外で様々な施策が講じられ、大いに「盛り上がり」を見せた

リーグ戦5位での出場ながら、「地元・デンソー」が「快進撃」!
大阪桃次郎、ホンダエンジニアリングをなぎ倒し、2日目の戦いへ

平林金属は「事実上の決勝戦」ダイワアクト戦に3-2で競り勝ち、
ストレートで優勝決定戦進出!「連覇・最多優勝」へ「王手」をかけた

3位決定戦(優勝決定戦進出をかけた戦い)では、初回、
デンソー・松尾翔貴に「値千金」の「グランドスラム」が飛び出し、
リベンジを誓ったダイワアクトを撃破 !!

「世界選手権優勝投手」に輝いたウエムル・マタの
ピッチングに、周囲の注目・期待が集まったのだが…

優勝決定戦では王者・平林金属打線が「爆発」!
勢いに乗る地元・デンソーを相手に、7-0で完勝

❝本命❞ 平林金属が「東西統一初年度」のリーグ戦・
決勝トーナメントを制し、「完全優勝」を成し遂げた

【 優勝決定戦/平林金属 vs デンソー 】


 今シーズンの日本男子ソフトボールリーグの王者を決める「第48回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」が、去る11月9日(土)・10日(日)の両日、愛知県名古屋市/パロマ瑞穂野球場において開催された。

 日本男子リーグ決勝トーナメントは、今年リーグが「東西統一(※『東日本リーグ』『西日本リーグ』の地区制を『統一』。全17チームでまず1回総当たりのリーグ戦を行う形に変更された)」されたことを受け、「リーグ戦上位5チームによる最終順位決定戦」へとシステムを変更(※昨年は東西両リーグの上位3チーム(計6チーム)が決勝トーナメントに進出し、覇を競う形がとられた)。試合方式もソフトボール特有のページシステム(※敗者復活戦を含むトーナメント)が採用され、その「新・決勝トーナメント」を最後まで勝ち抜いたチームが「日本リーグ優勝」となる形へ大きく様変わりを果たした。

 また、今回の決勝トーナメントでは訪れた観客の皆さんに“試合観戦だけ”でなく、会場(球場)でより“楽しんでもらおう”と積極的に「イベント」も実施。(公財)日本ソフトボール協会・男子活性化プロジェクト担当の新井千浩氏が施策し、①入場者大抽選会 ②日本男子リーグ限定グッズプレゼント ③大会パンフレット購入者対象サインボール抽選会 ④準決勝・決勝でのサインボール投げ入れイベント ⑤フードキッチンカー多数出店 ⑥ショップブース出店 等、どれも「日本男子リーグ初の試み」として催され、試合以外の面でも大いに盛り上がりを見せた2日間となった。

 「最終決戦」の舞台には、リーグ戦1位・平林金属、リーグ戦2位・ダイワアクト、リーグ戦3位・ホンダエンジニアリング、リーグ戦4位・大阪桃次郎、リーグ戦5位・デンソーの「上位5チーム」が進出。「真の日本リーグチャンピオン」の座をかけて、熱戦・激戦を繰り広げた。

◎1回戦第1試合/大阪桃次郎 vs デンソー はこちら
◎1回戦第2試合/平林金属 vs ダイワアクト はこちら
◎2回戦/ホンダエンジニアリング vs デンソー はこちら
◎3位決定戦/デンソー vs ダイワアクト はこちら

 初日(11月9日)は1回戦2試合・2回戦1試合の計3試合が行われ、まず1回戦第1試合で大阪桃次郎(リーグ戦4位)とデンソー(リーグ戦5位)が対戦。
 大阪桃次郎・木原道哲、デンソー・山脇佑也の両投手が先発した試合は、4回まで互いに一歩も譲らぬ投手戦となり、0-0のまま終盤へ突入。迎えた5回表、デンソーは一死から6番・松尾翔貴がツーストライクと追い込まれながらも3球目をうまくとらえ、右中間へソロホームラン! 喉から手が出るほどほしかった1点を先制すると、続く6回表にも四球、盗塁、ワイルドピッチ等で一死三塁と得点圏に走者を進め、2番・森光公平が一・二塁間を破るタイムリーヒット!! 貴重な2点目を追加した。
 守っては、先発登板した「エース」山脇佑也が強打の大阪桃次郎打線をわずか1安打に抑え込む好投。投球の際の腕振りや前方に踏み出す角度、ボールのリリースに至るまで「投球フォーム」「投球術」の幅を広げ、投球のリズム(テンポ)にも毎球「変化」をあたえる等「打者のタイミングを絶妙に外す」巧みなピッチングを展開し、見事完封勝利を収め、2回戦へと駒を進めた。

 1回戦第2試合では平林金属(リーグ戦1位)とダイワアクト(リーグ戦2位)が激突。
 平林金属・松田光、ダイワアクト・アンドリュー・カークパトリックが3回まで息詰まる投げ合いを繰り広げ、第1試合同様投手戦の様相を呈した。試合が動いたのは4回表、ダイワアクトはこの回先頭の2番・野中耕太郎がショート内野安打で出塁した後、3番・アンドリュー・カークパトリックがライトへ特大のツーランホームラン! まさに「世界トップレベル!! 」と感じさせる「豪快な一振り」で2点を先取し、このまま優位に試合を運ぶかと思われた。
 しかし、「連覇」に燃える平林金属もすぐに反撃。その裏、1番・浜本悌、2番・宇根良祐の連打で無死一・二塁とし、3番・松田光が二遊間を抜くタイムリーヒット! まず1点を返すと、なお無死一・三塁のチャンスが続き、さらに盗塁で二・三塁、4番・鳥山和也は空振り三振に倒れたものの、5番・井上知厚がレフトへキッチリと犠牲フライを打ち上げ、この回2点目を奪い、試合を振り出しに戻した。
 リーグ戦1位・2位のぶつかり合い「事実上の決勝戦」と目された両チームの攻防は、予想通り“がっぷり四つ”となり、2-2の同点のまま終盤へ。このまま延長タイブレーカー突入もあるか……と頭をよぎりはじめたが、迎えた6回裏、平林金属が一死から「投打の大黒柱」3番・松田光の右中間への「値千金」のソロホームランで1点を勝ち越し!! 最後はこの1点のリードを松田光自ら「渾身の投球」で守り切り、熱戦に終止符。平林金属が優勝決定戦進出を決め、一足先に「連覇」へ「王手」。敗れたダイワアクトは翌日の敗者復活戦(3位決定戦)へと回ることになった。

 初日の第3試合は2回戦に入り、ホンダエンジニアリング(リーグ戦3位)とデンソー(1回戦第1試合の勝者)が対戦。
 デンソー・山脇佑也、ホンダエンジニアリング・長井風雅の両投手の先発ではじまり、初回は互いに無得点。2回裏、デンソーが四死球等で二死満塁とし、さらに相手守備の乱れで労せずして1点を先制すれば、ホンダエンジニアリングも4回表に相手投手の制球の乱れに乗じて一死満塁とし、内野ゴロの間に同点。5回表にも四球を足場に二死一・三塁のチャンスを作り、ワイルドピッチの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。
 しかし、「地元・愛知」の熱い声援を背に「諦めない」デンソーはその裏、二死から2番・森光公平が三遊間を破るヒットで出塁。ここで3番・山脇佑也に左中間を切り裂くタイムリーツーベースが飛び出し、試合を振り出しに戻すと、2-2の同点のまま迎えた土壇場の7回裏にはこの回代わったホンダエンジニアリング・大西泰河を攻め、死球、ツーベースヒット、故意四球で無死満塁。この絶好機に打席が回ってきた5番・田中大輔の強烈な打球が最後ショートのグラブをはじき(※記録はショート強襲ヒット)、三塁走者が歓喜のホームイン! デンソーが3-2のサヨナラ勝ちで手に汗握る接戦をモノにし、翌日の3位決定戦進出を決めた。

 2日目(11月10日)は3位決定戦・優勝決定戦の2試合が行われ、まず3位決定戦でデンソー(2回戦の勝者)とダイワアクト(1回戦第2試合(1位・2位戦)の敗者)が対戦。
 優勝決定戦進出をかけた戦いにもなったこの試合は、先攻のデンソーが初回に先制攻撃。ダイワアクトの先発投手・ウエムル・マタの立ち上がりを攻め、先頭打者・重見颯真がいきなり三遊間を破るヒットで出塁。さらにセカンドゴロエラー、四球で無死満塁と攻め立てると、4番・芝聖、5番・田中大輔は連続三振に倒れたものの、6番・松尾翔貴がワンボールからの2球目を「鮮やか」に振り抜き、センターへ満塁ホームラン! 前日の1回戦(大阪桃次郎戦)でも見事な先制アーチを放ち、強烈なインパクトを残した「期待のルーキー」がここでもチームを勢いづける「大仕事」をやってのけ、大きな4点を先取した。
 一方、ダイワアクトも初回に痛恨のグランドスラムを浴びたウエムル・マタが「まさか」の「1イニングでの降板」を余儀なくされる緊急事態となったが、2回からDP(指名選手)/アンドリュー・カークパトリックが投手の守備を兼務し、懸命に応戦。徐々にチームを立て直し、4回裏には6番・白水啓太、8番・吉田和史のタイムリー等で一挙3得点。1点差まで詰め寄る「粘り」を見せたが……結局得点はこの4回裏の3点のみに止まり、3-4で惜敗。平林金属との再戦は叶わず、3位で終戦となり、勝利したデンソーが優勝決定戦へ駒を進めることとなった。

 優勝決定戦は「前回王者」平林金属とリーグ戦5位での決勝トーナメント進出ながら「快進撃」を続ける地元・デンソーが日本リーグチャンピオンの座をかけて激突。
 初戦に勝利し、「ストレート」での決勝進出を決めた平林金属が優位! と大半が予想する中、「下克上」に燃え、3連勝と「勢い」に乗っているデンソーも必死に食らいついてくるのでは!? という声も周囲からは上がっていたが、その周囲を黙らせるかのように王者・平林金属打線がデンソーに襲いかかる。
 後攻の平林金属は初回、1番・浜本悌がいきなりショート内野安打を放って出塁すると、犠打で手堅く送り、一死二塁。ここで今大会「絶好調」の「投打の大黒柱」3番・松田光がライトオーバーのタイムリーツーベースを放ち、早々と1点を先取。なお一死二塁のチャンスが続き、4番・鳥山和也がファースト強襲のタイムリー、空振り三振、四球の後、7番・山内貴博にも三遊間を破るタイムリーが飛び出し、この回一挙3点を先制した。試合のペースを握った平林金属は、続く2回裏にも一死一・二塁から3番・松田光のレフトオーバーのタイムリーツーベース、5番・井上知厚の左中間を切り裂くタイムリースリーベースで3点を追加。5回裏には5番・井上知厚がレフトへ「トドメ」のソロホームランを叩き込み、7点目を加え、勝利を決定的なものとした。
 投げては、自ら先制タイムリーを放ったエース・松田光が「エンジン全開!」で終始快調なピッチングを披露。6回は1イニング限定でルーキー・先村翼にマウンドを譲る余裕“粋な計らい”も見せ、7回に再登板。最後はデンソー打線を三者凡退に抑え、試合を締めくくり、7-0の完勝!! 東西統一初年度のリーグ戦&決勝トーナメントを制し、文句なしの「完全優勝」。決勝トーナメントでは「連覇」「最多5度目」となるチャンピオンに輝いた。

第48回日本男子ソフトボールリーグ 決勝トーナメント表
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