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第46回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節

平林金属が「無傷の3連勝」で通算11勝1敗
首位をガッチリとキープし、最終節へ!

王者・平林金属が前節に続き「無傷の3連勝!」
西日本リーグ「3連覇」へ突き進む!!

追いかけるのは、今節3勝1敗(通算9勝4敗)のダイワアクト

高知パシフィックウェーブは今節2勝2敗と足踏み……
最終節を前に「逆転優勝」の可能性が消滅してしまった

今節2勝1敗に終わり、通算7勝5敗となった大阪桃次郎
「勝負の最終節」では、どのような戦いぶりを見せるか!?

愛媛ウエストも通算7勝6敗で上位争いに食らいつく!

今シーズン、なかなか思うように勝ち星を伸ばせない旭化成
「若き新エース」寺原瑞希の成長が、“カギ”となっている

Neo長崎は地元開催で主力選手がようやく合流
「本来の戦力」がキッチリ整えば、やはり勝負できる!!

ジェイテクトは今節3連敗
通算3勝9敗となり、厳しい状況に……

オール福岡は今節「待望の初勝利!」
最終節も貪欲に前進し続け、一つでも上をめざせ!!

 第46回日本男子西日本リーグ第3節が、去る9月2日(土)・3日(日)の両日、長崎県諫早市/なごみの里運動公園において開催された。

 第3節では、前節終了時点で通算8勝1敗と「首位」を快走する王者・平林金属が、「優勝争いのライバル」高知パシフィックウェーブ、ダイワアクトとの「直接対決」に競り勝つ等、前節に続いて「無傷の3連勝」。通算成績を11勝1敗に伸ばし、独走態勢のまま、いよいよ最終節を迎える形となった。

 平林金属は、初日、高知パシフィックウェーブと対戦。エース・松田光が初回に3連打を浴びる等、いきなり3点を失う「劣勢」に立たされたものの、その後ジワジワと追い上げ、終盤6回表、「キャプテン」小見山敦吏のタイムリーでついに同点。延長タイブレーカーへと突入し、迎えた9回表には、「千両役者」松田光がレフトへ会心のスリーランホームランを叩き込む等、一挙4点を奪って試合をひっくり返し、勝負あり! 最終的に8-5で激戦をモノにし、今節も白星スタートを飾ると、2日目もまずダイワアクトとの「直接対決」に、先制を許しながらも「粘り強さ」を見せ、平本拓朗の3安打・2打点の活躍等で3-1と逆転勝利。続くオール福岡戦はエース・松田光を打撃のみ行わせる形で起用し、先発登板した水野拓実が終盤5安打を浴びはしたが、要所を締めるピッチングで2-0の完封勝利を飾り、「無傷の3連勝」。あらゆる状況・展開の中でも最後はしっかりと勝ち切る“王者の底力”を見せつけ、通算成績を11勝1敗まで伸ばした。

 この平林金属を「勝ち星二つ差」で追走するのは、ダイワアクト。2日目の「大一番」、平林金属との「直接対決」を1-3で落としはしたものの、初日は愛媛ウエスト戦に白水啓太、升水大瑚のタイムリーで3-2、ジェイテクト戦にもニコラス・ノートンの2本のソロホームランで2-1と勝利し、連勝。今節の最終戦・Neo長崎戦も升水大瑚の満塁ホームランで強烈な先制パンチを浴びせ、その後も白水啓太のツーランホームラン等、攻撃の手を緩めることなく得点を重ねて9-5で勝利。最終節での逆転優勝に向け、今節の「直接対決での一敗」は痛い黒星となってしまったが(※平林金属との対戦成績はこれで0勝2敗(スコアは1-3と1-3))、結果3勝1敗と勝ち越し、順位を下げることなく、望みをつないだ。

 前節終了時点で通算6勝3敗、ダイワアクトとともに2位グループにつけていた高知パシフィックウェーブは、今節2勝2敗と足踏み。初日の平林金属との「直接対決」に「注目」が集まったが、初回、立石壮平、中西健太のタイムリーで3点を先制する等、有利に試合を進めながら……頼みの投手陣(高橋速水、立石壮平)がこのリードを守れず、延長9回タイブレーカーの末、5-8で敗戦。次戦のNeo長崎戦は古敷谷亮のソロホームランを含む4打点の活躍で8-2、2日目のオール福岡戦も立石壮平の決勝タイムリーで4-3と勝利し、何とか優勝争いに食らいついていくかに見えたが、今節最終戦となった大阪桃次郎戦でエース・高橋速水がホームラン3本を含む14安打を浴び、炎上(※試合は0-11の6回コールド負け)……。負け越しこそ免れたが、最終節を前に逆転優勝の可能性が消滅してしまった。

 また、前節を終え、ともに通算5勝4敗で並んでいた大阪桃次郎と愛媛ウエストは、大阪桃次郎が今節2勝1敗(通算7勝5敗)、愛媛ウエストが今節2勝2敗(通算7勝6敗)となり、依然「熾烈な上位争い」を続けている。2日目の両チームの「直接対決」では、愛媛ウエストが3回表に、ワイルドピッチ、前田直哉、菅野達也の2本のタイムリーで一挙3点を先制。このリードを「日本代表」にも選出された「サウスポーのエース」客野卓也が、5安打されながらも「的を絞らせないピッチング」で守り抜き、3-0の完封勝利を収めた。最終節での残り試合数は、大阪桃次郎が4試合、愛媛ウエストが3試合となっており、決勝トーナメント進出(上位4位以内)をかけた激しい順位争いは「最終日、もしくは最終戦までもつれそう」な気配である。

 ここまで思うように勝ち星を伸ばせず、なかなか上位へ浮上することができない旭化成とNeo長崎は、今節も1勝2敗(通算5勝7敗)、2勝2敗(通算5勝8敗)と「下位に止まる」状況。
 旭化成は、「若き新エース」寺原瑞希が前節同様、すべての試合に先発登板。特に今節は全試合「完投」、まさに「フル回転」の起用となり、この寺原瑞希の「出来」がそのまま結果として表われる形になった。打線の奮起ももちろん必要だが、敗れた2試合(Neo長崎戦、大阪桃次郎戦)については、やはり先手を取られ、追いかける展開に終始している。2日目の愛媛ウエスト戦は2-0と完封し、上位争いを繰り広げるチームからも勝利を挙げているだけに……決して下を向くことなく、最後まで「果敢な戦い」を続けてほしいところだ。
 Neo長崎は、今節地元開催ということもあって、ベストメンバーとまではいかなかったが、エース・森勇紀、ショート・楠本圭ら本来の「主力選手」がようやく合流。特に元日本代表でもある楠本圭(※2011年にチェコ・プラハで開催された「第2回ワールドカップ」に出場し、「優勝・連覇」を経験している)は、攻守に「アグレッシブなプレー」を披露し、2日目のダイワアクト戦では敗れはしたものの、“世界一の左腕”アンドリュー・カークパトリックから追撃のスリーランホームランを叩き込んでみせた。今シーズン「先発投手」の役割を託されている右腕・堀田拓郎がどこまで「安定感」を示せるかがカギとなってはいるが、前節までのチーム状態と比べると、これで少なからず希望が持てる状況になったことは間違いない。

 ジェイテクトは今節「3連敗」を喫し、通算3勝9敗。初日のオール福岡戦ではチームになかなかエンジンがかからず、先制、追加点を許す「後手」の試合展開。終盤6回裏に松尾舞輝のタイムリーで1点を返しはしたが、結局1-2で競り負け、相手に今シーズン初白星をプレゼントしてしまった。その他の2試合についても、ダイワアクト戦に1-2、Neo長崎戦に2-3(※延長8回タイブレーカーの末、サヨナラ負け)と善戦しながら、いずれも惜敗。接戦を勝ち切り、上位へ食い込んでいくためには、技術的にも精神的にもやはり「もうワンランクレベルアップ」が必要か。

 今節「待望の初勝利」を挙げたオール福岡は、通算1勝11敗。初日、初戦となったジェイテクト戦をベテラン・知念大紀の決勝タイムリーで2-1と制し、続く愛媛ウエストとの対戦では相手打線を上回る11安打を放つ等「得意の打撃戦」に持ち込んだが、最終的に4-7で敗れ、連勝ならず。2日目の高知パシフィックウェーブ戦、平林金属戦も善戦しながら3-4、0-2と続けて落とし、結果「白星の後、3連敗」を喫することになった。ここにきて何とか1勝を挙げはしたものの、当然、これで満足していてはいけない。日本リーグのレベルを底上げし、順位争いをさらに盛り上げていくといった意味でも、貪欲に「前進」を続け……上をめざしてもらいたい。

 第46回日本男子ソフトボール西日本リーグ第3節、全チームの成績は下記の通りで、最終節となる第4節は10月21日(土)・22日(日)の両日、鹿児島県南九州市/知覧平和公園・諏訪運動公園において開催される。

第46回 日本男子西日本リーグ 第3節終了時点 全チーム成績
チーム名
平林金属 11 1
ダイワアクト 9 4
高知パシフィックウェーブ 8 5
大阪桃次郎 7 5
愛媛ウエスト 7 6
旭化成 5 7
Neo長崎 5 8
ジェイテクト 3 9
オール福岡 1 11

※同率の場合には、前年の順位が上位のチームから順に表記しています

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