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ニュース 女子GEM3(U18)

◆WBSC第15回女子U18ワールドカップ ファイナル 【現地レポート①】

″女子U18世界一を決める戦い″ アメリカ・オクラホマシティで開幕。
日本、大事な初戦に9-2(5回コールド)で快勝! 「白星発進」 !!

オープニングラウンド第1戦の相手はチェコ

大会直前に「追加選出」され「4番に抜擢」
された島津リノが、先制タイムリーを放つ!

2点を返されはしたが、打線が強力に援護 !!

大事な初戦の先発投手を任された山本心音。
まだまだ「伸びしろ」があり、「成長できる投手」

2013年以来の「王座返り咲き」をめざして!
女子U18日本代表の世界挑戦がはじまった

チェコ戦ハイライト
女子U18日本代表

チェコ戦ハイライト

 9月27日、アメリカ・オクラホマシティを舞台に「WBSC第15回女子U18ソフトボールワールドカップ ファイナル」が開幕。各グループステージを勝ち抜いた6チーム(日本、アメリカ、カナダ、チャイニーズ・タイペイ、中国、チェコ)にワイルドカード2チーム(プエルトリコ、メキシコ)を加えた合計8チームが「女子U18ワールドチャンピオン」の座を競う「5日間の戦い」がスタートした。

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 「グループステージ/グループB第1代表」として今大会に挑む女子U18日本代表は、プエルトリコ、メキシコ、チェコと同じ「グループB」に振り分けられ、オープニングラウンド(予選リーグ)初戦でチェコと対戦した。

大会第1日/9月27日(土)
オープニングラウンド第1戦

※大会規程により5回得点差コールド

1 2 3 4 5 6 7 R
日 本 4 2 1 0 2 9
チェコ 1 0 1 0 0 2

日本:山本心音(2回)、長友彩莉(1回)、◯藤原真優美(1回1/3)、村瀬珠己(2/3回)
-加減夢華、佐山結香
〔三塁打〕加減夢華、佐藤絵鈴
〔二塁打〕島津リノ、野口芽生

 先攻の日本は初回、1番・石川まゆはが四球を選び、出塁。さらに2番・小賀唯美のレフト前ヒット、3番・加減夢華のセカンド内野安打で無死満塁と攻め立てると、4番・島津リノが左中間を深々と破るタイムリーツーベース! 満塁の走者を一掃!! なお無死二塁から5番・佐藤絵鈴がキッチリ送りバントを決め、一死三塁。6番・野田愛紗のピッチャーゴロを投手がはじき、それをカバーしたショートの一塁送球が悪送球となる間に三塁走者が還り、この回4点目。大事な初戦で幸先良くリードを奪った。
 日本はその裏、ライト前ヒット、四球、死球で無死満塁となった状況から4番打者にショート強襲ヒットを浴びて1点を返されるが、怯むことなく攻撃。2回表にも二死走者なしから四死球で一・二塁とし、3番・加減夢華が右中間を抜くタイムリースリーベースを放ち、2点を追加。3回表にはこの回先頭の5番・佐藤絵鈴がレフトオーバーのスリーベースでチャンスメイク。続く6番・野田愛紗がセンターへ犠牲フライを打ち上げ、タッチアップで三塁走者が生還し、7点目を加えると、2点目を返された後の5回表にも一死二・三塁から途中出場の8番・野口芽生がレフト前タイムリー! 一気に二者が還り、9-2とリードを広げた。
 守っては、山本心音、長友彩莉、藤原真優美、村瀬珠己と4人の投手をつなぎ、この試合の失点を初回(1点)、3回裏(1点)の2点に止め、5回コールド勝ち。まず大事な初戦を「快勝」でモノにし、「白星発進」した。

 「WBSC第15回女子U18ソフトボールワールドカップ ファイナル」第1日は、この日本戦と同じく「第1試合」でメキシコ vs プエルトリコが行われ、「第2試合」ではカナダとチャイニーズ・タイペイ、中国とアメリカが対戦。オープニングセレモニーをはさみ、「第3試合」はチェコとプエルトリコ、チャイニーズ・タイペイとアメリカが激突し、グループAは王者・アメリカが ″貫禄″ の連勝スタート(※中国に6-0、チャイニーズ・タイペイに9-0:5回コールド)。次いでチャイニーズ・タイペイが1勝1敗(※カナダに9-2:6回コールド、アメリカに0-9)、カナダが0勝1敗(※チャイニーズ・タイペイに2-9)、中国が0勝1敗(※アメリカに0-6)。グループBでは日本が1勝0敗(※チェコに9-2:5回コールド)、チェコが1勝1敗(※日本に2-9、プエルトリコに4-0)、プエルトリコが1勝1敗(※メキシコに8-7:延長9回タイブレーク、チェコに0-4)、メキシコが0勝1敗(※プエルトリコに7-8)という滑り出しになった。

 「2013年以来の王座返り咲き」をめざす日本にとって、まず初戦「白星スタート」を飾ることができたという事実は何より大きい。しかし、息つく暇もなく、大会2日目はダブルヘッダー(メキシコ、プエルトリコと続けて対戦)が待ち受けている。
 もうすでにご存知のことと思うが、この「WBSCワールドカップ」における「順位決定法」は非常に「シビア」であり、オープニングラウンド(予選リーグ)同グループの対戦成績をそのままスーパーラウンド(2次リーグ)に持ち越す等、一つの勝利・一つの敗戦がその後の行方を大きく左右することになる。敗者復活といった起死回生・一発逆転を呼ぶシステムも採用されてはおらず、シンプルに、全8チーム中「上位2チーム」に入らなければ「決勝進出もしくは優勝の可能性がなくなる」という事態に陥ってしまうのだ。

 だからこそ、「チャレンジャー」である女子U18日本代表には「一戦一戦着実に勝利をつかみ取っていく」ことが最優先に求められる。 ″宿命のライバル″ アメリカを強烈に意識しながらも、まずは目の前の戦いに集中し、チームとして「一人ひとりが今できる最善の役割」を果たしていかなければならない。

 大会初日の戦いぶりを見た限り、王者・アメリカは今回も「強い」。
 開幕前の展望や直前レポートでも記したように、攻守における「パワーソフトボール」は健在で、「ホスト国である」という地の利も活かし、「自分たちが負けるはずなどない!」「ホームで必ず頂点に立ってみせる!! 」とさらなる闘志を燃やしている。

 当然、我々日本も負けてはいられない。
 「最大にして最強の壁」アメリカとワールドチャンピオンシップファイナルで雌雄を決するために……「一戦必勝」のスタイルで勝ちを積み重ねつつ、「成長・進化」を遂げる必要があると強く感じる。

●文・写真
女子U18日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)

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