
迫る大会本番へ、女子U18日本代表が最終調整
開催地・アメリカにて走攻守「チームを総仕上げ」!
テストマッチでは「名門」オクラホマ大学とも対戦。
「世界トップレベル」を体感し、貴重な経験を得た
″王座奪還″ と ″さらなる成長・飛躍″ を誓って !!
女子ソフトボール・ジュニアカテゴリー「U18」(18歳以下)における「世界一の座」を競う「第15回女子U18ワールドカップ ファイナル」がいよいよ開幕! 9月27日~10月1日、アメリカ・オクラホマシティを舞台に熱戦を繰り広げる。
女子U18ワールドカップ「最終決戦」の舞台となる今大会には、A・B・Cの各グループステージを勝ち抜いた6チーム(グループA突破2チーム:チャイニーズ・タイペイ⑤、チェコ⑪ グループB突破2チーム:日本①、中国⑦ グループC突破2チーム:アメリカ②、カナダ④)にワイルドカード2チーム(プエルトリコ③、メキシコ⑧)を加えた合計8チームが出場。女子U18カテゴリーの「ワールドチャンピオン」をかけた激闘が展開されることとなる。 ※○数字は最新世界ランキング
試合方式は、まず出場8チームをA・B2つのグループに振り分け、シングルラウンドロビン(1回総当たり)の「オープニングラウンド」を実施。オープニングラウンドの結果に基づき、A・B各グループの上位2チームが2次リーグとなる「スーパーラウンド」に進出(※A・B各グループの3位・4位チームは順位決定ラウンドへ回る)。
スーパーラウンドでは、A・B両グループの1位・2位チームがシングルラウンドロビン(1回総当たり)のリーグ戦を実施(※すでに対戦した同グループ内の試合結果はスーパーラウンドに持ち越し、順位決定ラウンドも同様の試合方式で行う)。スーパーラウンド1位・2位チームが「ワールドチャンピオンシップファイナル」へ、スーパーラウンド3位・4位チームは「ブロンズメダルゲーム」を戦い、最終順位を決定することになる。
今回の「ワールドカップ ファイナル」へ臨むにあたり、本年4月に「代表選手選考会」を実施。「ファイナル出場16名」を選出・正式決定し、8月12日~14日の3日間「国内合宿」でチームを本格強化した女子U18日本代表(※国内合宿終了後、投手・石田愛杏が怪我のため大会出場を辞退。代わって『島津リノ』が追加選出された)は、9月23日、アメリカに向けて出発。大会開催地となるアメリカ・オクラホマシティで精力的に汗を流し、地元の大学チームとテストマッチも行う等「チームの総仕上げ」に取り組んだ。
テストマッチは、ローズ・ステート大学と2試合、オクラホマ大学と1試合の合計3試合実施。特に「アメリカ女子ソフトボール 全米大学選手権4連覇」(※2021年・2022年・2023年・2024年と4年連続優勝)の輝かしい実績を誇るオクラホマ大学との対戦では、走攻守に「世界トップレベル」を体感。投手は球速・球威で押し、打者も一発・長打で一気に試合を決めにかかる「アメリカのパワーソフトボール」を直接肌で感じ、「貴重な経験」を得ると同時に、であれば「そこ(そのパワーソフトボール)に日本はどう挑むべきなのか?? 」改めて考え、直前に迫るワールドカップ ファイナルへ「日本本来の戦い方」を見つめ直す重要な機会にもなった。
いよいよ、「第15回女子U18ワールドカップ ファイナル」が幕を開ける。
大会は現在、アメリカが「4連覇」(※2015年第11回大会・2017年第12回大会・2019年第13回大会・2021年第14回大会と続けて制覇)を継続中。2013年第10回大会での優勝を最後に「10年以上王座から遠ざかっている日本」としては、3年後(2028年)のロサンゼルスオリンピックも見据えて「そろそろ王座返り咲き」を果たしておきたいところ。「LA28」の「ソフトボール競技会場」となることもすでに決定しているUSAソフトボールの本拠地:ソフトボール専用スタジアム ″デボン・パーク″ で、日本女子ソフトボールの次代を担う「選ばれし16名」がどのような戦いを繰り広げるか!? 「期待」を持って見守りたい。
国内強化合宿レポートの際にも記したことであるが、男女ともこの「ジュニアカテゴリー」は次なるTOPカテゴリー(TOP日本代表チーム)へつなげていくための「育成段階」にあたるものと言える。
試合の勝敗・大会成績はもちろん第一にあるのだが、選手として、また、チーム全体として「ここからどう成長し、飛躍するか」が非常に大切になってくる。良いプレーができたかどうか、相手に勝ったか否か……だけではなく、このような大舞台(ワールドカップ ファイナル)を通じて各々が何を感じ、考え、具体的な次の一歩を踏み出せるか。その着実にステップアップする選手たちの姿を、何より「楽しみ」にしたいと思う。
″王座奪還″ と ″さらなる成長・飛躍″ を誓って!
女子U18日本代表の「世界へのチャレンジ」が、はじまる!!
●文・写真
女子U18日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)