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ニュース 女子GEM3(U18)

″王座奪還″ と ″さらなる成長・飛躍″ を誓って!
女子U18日本代表が「ワールドカップ ファイナル」に挑む !!

今回、2013年以来の「王座返り咲き」を狙う
女子U18日本代表。その戦いに「要注目」!

実戦主体の国内合宿でチームを本格強化

大学の名門、JDリーグ勢の前に苦戦の連続…。
だが、目の前の課題と向き合い「成長」していく

国内合宿終了後、投手・石田愛杏が怪我のため
大会出場を辞退。代わって「島津リノ」を追加選出

大会4連覇を継続中の王者・アメリカを打ち破れ!

女子U18カテゴリーでの「世界一」をめざして !!

女子U18ソフトボール日本代表、「ワールドカップ ファイナル」に挑む !!
女子U18日本代表

女子U18ソフトボール日本代表、「ワールドカップ ファイナル」に挑む !!

 女子ソフトボール・ジュニアカテゴリー「U18」(18歳以下)における「世界一の座」を競う「第15回女子U18ワールドカップ ファイナル」が、来る9月27日~10月1日、アメリカ・オクラホマシティを舞台に開催される。

◎大会概要・試合スケジュール・選手団名簿はこちら

 女子U18ワールドカップ「最終決戦」の舞台となる今大会には、A・B・Cの各グループステージを勝ち抜いた6チーム(グループA突破2チーム:チャイニーズ・タイペイ⑤、チェコ⑪ グループB突破2チーム:日本①、中国⑦ グループC突破2チーム:アメリカ②、カナダ④)にワイルドカード2チーム(プエルトリコ③、メキシコ⑧)を加えた合計8チームが出場。女子U18カテゴリーの「ワールドチャンピオン」をかけた熱戦・激闘が繰り広げられることとなる。 ※○数字は最新世界ランキング

 女子U18日本代表は一昨年(2023年)中国・平潭で開催された「アジアカップ」を全勝で制し、昨年(2024年)8月、同じく中国・平潭にて開かれた「第15回女子U18ワールドカップ グループステージ/グループB」に出場。悪天候に見舞われ、大会途中から異例の5イニング制での試合となり、スーパーラウンドは実施せず、オープニングラウンドのみでの順位決定となったが、「5戦全勝」(プエルトリコに8-1、イタリアに10-0、オランダに10-0、ペルーに6-0、中国に21-2で勝利)の「グループB1位」でファイナル進出を決めた。

 今回の「ワールドカップ ファイナル」へ臨むにあたっては、本年4月に静岡県伊豆市で「代表選手選考会」を実施。全国から98名もの選手がチャレンジし、3日間の厳しい選考を経て、「ファイナル出場16名」が正式決定される運びとなった。

代表選手16名を初招集!
「国内強化合宿」を実施

 大会本番を約1カ月後に控えた8月12日~14日、東京女子体育大学において「国内強化合宿」を実施。4月の選考会で選び抜かれた「令和7年度女子U18日本代表チーム/第15回女子U18ワールドカップファイナル出場選手」を初めて招集し、計7試合のテストマッチを行う等「実戦主体」の強化に取り組んだ。
 大学女子ソフトボールの名門・東京女子体育大学、日本女子ソフトボールのトップリーグ ″JD.LEAGUE″ に所属する日立 サンディーバ、NECプラットフォームズ レッドファルコンズの胸を借りたテストマッチでは、さすがにスピード・パワー、技術、経験値の違いを見せつけられ……苦戦の連続。得点差は開き、そのスコアが物語る通り「トップレベルの壁」にぶち当たる光景が見受けられたが、その厳しい現実から逃げることなく、個々に、チームとしても真摯に向き合い、コーチングスタッフや日本代表の先輩から様々な視点の「指導」「アドバイス」を受け、一歩一歩着実に「成長」を遂げていく選手たちの姿が印象的でもあった。
 この強化合宿の時点ではまだ「未完成」のチーム状態が否めなかったが、次代の女子TOP日本代表をめざす選手たちの「伸びしろ・将来性」を考えれば、ここは「成長段階」むしろ「スタート地点」に過ぎない。来る本大会に向け「女子U18日本代表チームとしての課題」を洗い出し、克服していけるか否かが重要なポイントになるだろう。

 

「宿命のライバル」との「一騎打ち」必至。
日本本来の戦い方を見つめ、対策・準備を !!

 2013年以来の王座返り咲きをめざす日本にとって「最大の難関」となるのは、やはり「大会4連覇を継続中」の王者・アメリカ。
 先の合宿でも男子ピッチャーを ″仮想・アメリカ投手″ に見立て、日頃なかなか体感することのできない「球速110㎞/h超のライズ・ドロップ」を打ち込んだ。投手は球速・球威で押し、打者も一発・長打で一気に試合を決めにかかる。その「パワーを前面に出したソフトボール」がアメリカのスタイルであり、そこに日本は「技術で対抗する」(走攻守にクオリティの高いソフトボールで挑む)こととなる。
 今回の「女子U18アメリカ代表チーム」は、日本同様、一昨年のU15ワールドカップ(※アメリカは記念すべき第1回大会で優勝を飾った)を経験したメンバーがチームの骨格を担う編成に。「2023U15ワールドカップ本塁打王&MVP」のアスペン・ボールウェア(※2023U15ワールドカップ個人成績:打率.421(19打数8安打)・4本塁打・7打点)、同じく「2023U15ワールドカップ優勝メンバー」で「アベレージ110㎞/h」の速球を売りにするマデリン・ドティ(※2023U15ワールドカップ個人成績:11回1/3を投げ、被安打2・奪三振17・防御率0.00)が投打の中心になることが予想され、直近(昨年)の「U18ワールドカップ グループステージ/グループC」で「打率5割超」(※打率.579(19打数11安打)・1本塁打・7打点)の活躍を見せたマクレーン・ハドソンといったあたりも……「要警戒選手」にリストアップしておきたい。
 もちろん、「現・世界ランキング1位」の日本がそこに臆する必要はまったくない(※2023U15ワールドカップでも日本は第3位に甘んじながら、唯一アメリカから勝利を挙げた)のだが、「王座奪還」を狙う「チャレンジャー」のチームとして「本来の戦い方」を見つめ直しつつ、何か「明確な策」を持って臨みたいところ。この点に関しては ″相手のウィークポイント・一瞬の隙を見逃さない″ 言わば「仕掛けるソフトボール」を信条に掲げる佐藤洋介ヘッドコーチが、どのような戦術・戦略を駆使し、王者・アメリカに立ち向かうか!? 大いに「注目」したいものである。

 次代の日本女子ソフトボールを担う「選ばれし16名」の選手たちは、9月23日、決戦の地・アメリカに向けて出発。9月27日のU18ワールドカップ ファイナル開幕(※日本は大会初日のオープニングゲームでチェコと対戦)へ、現地で「最終調整」に励む。

″王座奪還″ と ″さらなる成長・飛躍″ を誓って!
挑め、世界へ !!

●文・写真
女子U18日本代表チーム
選手団広報/竹﨑 治(日本体育社)

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