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ニュース 女子GEM3(U18)

2019「日韓交流事業」(チーム招待)を
静岡県伊豆市で実施!

2019「日韓交流事業」(チーム招待)を実施

光明学園相模原高等学校(神奈川)とは「親善交流試合」
だけでなく、「合同練習」も実施し、互いを高め合った

地元・静岡の「強豪」飛龍高等学校とも「親善交流試合」を実施

飛龍高等学校とはダブルヘッダーで「熱戦」を展開!

「歓迎夕食会」には菊地豊伊豆市長も駆けつけ、
互いの交流を深め、大いに盛り上がった

最終日は浜松市立高等学校と「親善交流試合」を実施

互いの交流を深め、「友情」と「信頼」の絆を固く結び合った
日韓交流事業。いつか「世界の頂点」を争うライバルに!

 去る6月3日(月)~8日(土)、静岡県伊豆市で「日韓交流事業」(チーム招待)が実施された。

 この「日韓交流事業」は2001年にスタートし、今年で19回目の開催を迎え、アジア近隣諸国とのスポーツ交流を促進し、両国の友好親善と競技力向上を目的に「相互派遣方式」で実施されている。

 例年であれば9月初旬にまず日本チームが韓国を訪問。これを受け、11月に韓国チームが来日するのは「通例」であったが、その日程での実施が両国とも難しくなり、協議の結果、今回は韓国チーム(女子U19代表チーム)が6月3日(月)~8日(土)の6日間にわたり来日。8月3日(土)~8日(火)の6日間、今春、佐賀県佐賀市で開催された「第37回全国高等学校女子選抜大会」で優勝を飾った兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校(兵庫)が「日本代表」として韓国を訪問する予定となっており(2019「日韓交流事業」(チーム派遣)のメンバーはこちら)、まずは韓国女子U19代表チームが来日し、まずは「チーム招待」(受入事業)が実施された。

 韓国女子U19代表チームは6月3日(月)に来日。翌4日(火)から早速、静岡県伊豆市・天城ドームで「親善交流試合」が実施された。親善交流試合は全試合7イニング、もしくは90分、70分を超えて新しいイニングには入らないという「時間制」で行われ、4日(月)は「お隣の県」神奈川の「強豪」光明学園相模原高等学校と2試合の「親善交流試合」を実施。試合終了後には、日韓「合同練習」も行い、1999年の「第6回世界女子ジュニア選手権大会」では、今も「日本のエース」「世界のエース」として活躍する上野由岐子投手(現・女子TOP日本代表/ビックカメラ高崎 BEE QUEEN)の「国際舞台デビュー」となるチームを率い、「無敗」のまま、完全優勝。「世界一」を勝ち獲り、国内でもインターハイ・全国高校選抜・国体等で何度も優勝を飾る等、輝かしい実績・経歴を誇り、現在は光明学園相模原高等学校の監督を務める「名将」利根川勇氏が韓国チームを「熱血指導」。投・攻・守の「基礎・基本」を再確認すると同時に、「強いチーム」を作り、「世界で通用する選手」を育てるためのノウハウが惜しげもなく伝授され、近い将来、日韓両国が「アジアの頂点」を争うようなチームとなり、いつの日か「ワールドカップ」(旧・世界選手権)、「オリンピック」の決勝で顔を合わせることを夢に描きながら、ともに切磋琢磨していくことを誓い合った。

 5日(水)は地元・静岡の飛龍高等学校とダブルヘッダー。2年前の「インターハイ準優勝校」を相手に「親善交流試合」を行い、序盤は飛龍高等学校の投打に圧倒される場面もあったが、2試合目には韓国チームが終盤猛反撃を見せ、強豪校を慌てさせる場面も……。

 日韓両国の「親善交流」はグラウンド上だけに留まらず、この日の夜に行われた「歓迎夕食会」では、日韓両国の選手・スタッフがテーブルをともにした。日韓両国が相手国の言葉を使って不慣れながらも自己紹介や挨拶を行う姿は、お互いがその国の文化を尊重し、親睦を深め、歩み寄ろうとする姿勢・想いが感じられ、「ソフトボール」という競技が両国の「架け橋」となっていると改めて実感することができた。「ソフトボール」を通じて育まれた「友情」「信頼」の絆を固く強く結び合い、ともに高いレベルをめざす「志」を確かめ合う場として、この「交流事業」が機能しており、継続実施するにふさわしい事業であると感じられた。

 6月6日(木)は、すでに「静岡県代表」として今夏のインターハイ出場を決めている浜松市立高等学校と「親善交流試合」を実施。本年8月の「第13回U19女子ワールドカップ」(※世界女子ジュニア選手権より改称)で「宿敵」アメリカを倒し、6度目の優勝、「世界一」の座の奪還を狙う「GEM3女子(U19)日本代表」にも選出されている、浜松市立高等学校の「エース」山下千世を韓国打線が攻略。今回の「親善交流試合」5試合目にして初勝利を挙げる「健闘」を見せた。

 韓国チームはこの後、東京に移動し、7日(金)は観光とショッピングを楽しみながら、日本の文化、歴史、伝統にふれる時間を持ち、8日(土)に帰国の途についた。

 6月3日(月)~8日(土)の6日間、実施された2019「日韓交流事業」(チーム招待)。今回、「親善交流試合」の対戦相手となった日本の各校には、2017、2018の「日韓交流事業」に参加していた選手も複数おり、両国の選手が互いに元気に「再会」し、「成長した姿」を見せ合う、まさにこの「交流事業」の「理念」を現実のものとするシーンも見られ、今後も今回実現したような形で、一人、また一人とこの交流事業に参加した選手の中から日韓両国の「ソフトボールの未来」を担う人材が育っていくことを期待したい。

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