2013.9.9
 

 

第46回 日本女子ソフトボール1部リーグ第7節

トヨタ自動車が1敗を守り、首位をキープ
4強争い、1部生き残りをかけた争いは
さらに激化!



トヨタ自動車が1敗を守り、単独首位をキープ!


ルネサスエレクトロニクス高崎が
依然「星一つ差」で首位・トヨタ自動車を猛追



前節、トヨタ自動車を破る「金星」を挙げた豊田自動織機
今節も“強力な助っ人”ケイラニ・リケッツをフル回転させたが、
1勝1敗

  豊田自動織機と並び、3位につけるデンソー
「エース」 ジョーダン・テーラーの出来が、今後大きなポイントとなる



5位につける日立は今節1勝1敗
投手陣の「核」となる選手がいないのが不安材料



今節豊田自動織機を破り、連勝を飾ったHonda
最終節まで、しぶとく、粘り強く、戦い抜きたい!



「1部リーグ生き残り」をかけた戦いも激化
今後、順位争いの行方はいかに……

 
 


 第46回日本女子ソフトボール1部リーグ第7節が、9月7日(土)・8日(日)の両日、栃木県大田原市、兵庫県豊岡市、熊本県八代市の3会場で開催された。

 第7節では、前節、豊田自動織機戦に敗れ、開幕からの連勝が「12」でストップした王者・トヨタ自動車が、しっかりとチームを立て直して連勝を飾り、単独首位の座をキープ。これを通算13勝2敗のルネサスエレクトロニクス高崎が2位で追いかけ、決勝トーナメント進出圏内となる3位、4位争いは、通算10勝5敗の豊田自動織機とデンソー、また通算9勝6敗の日立が展開。1部生き残りをかけた争いも激しさを増し、通算5勝10敗のSGホールディングスグループ佐川急便とシオノギ製薬、通算4勝11敗の戸田中央総合病院、通算2勝13敗の日立マクセルが、下位グループから抜け出すべく、熾烈な順位争いを繰り広げている。

 前節、豊田自動織機戦に敗れ、開幕からの連勝が「12」でストップした王者・トヨタ自動車は、兵庫県豊岡市において開催された豊岡大会に登場。初日のぺヤング戦に、長楓]未、鈴木美加、小野真希の3本のホームランを含む計14安打を浴びせて12−1で圧勝すると、2日目の太陽誘電戦にも、渡邉華月、林真由のタイムリー、ナターシャ・ワトリーのツーランなどで着々と得点を重ね、5−0の完勝。「絶対的エース」モニカ・アボットも、太陽誘電戦では被安打1、奪三振10と完璧に近いピッチングを見せ、今節連勝を飾り、単独首位の座をキープした。

 首位・トヨタ自動車を「星一つ差」で追いかける2位・ルネサスエレクトロニクス高崎は、熊本県八代市において開催された熊本大会に登場。初日のSGホールディングスグループ佐川急便戦に、岩渕有美、中野久美のタイムリーで4−0と勝利すると、2日目のデンソー戦でも、中野久美の2打席連続のホームランなど“一発攻勢”で4−0の快勝。今節も星を取りこぼすことなく、連勝を飾り、依然王者を激しく追走している。

 前節、首位・トヨタ自動車から金星を挙げ、王者の連勝を「12」でストップさせた豊田自動織機は、栃木県大田原市において開催された大田原大会に登場。今節も、後半戦から呼び寄せた「現役アメリカ代表」のサウスポー、ケイラニ・リケッツをフル回転させる戦いで臨むと、初日の戸田中央総合病院戦では、その期待通り、ケイラニ・リケッツが快投。戸田中央総合病院打線からあっさりとノーヒットノーランをやってのけ、5−0の完封勝利。しかし、2日目のHonda戦では、降りしきる激しい雨の中、試合が強行されるという最悪のコンディションも重なり、大苦戦。ここまで快投を続けてきたケイラニ・リケッツが、自らの制球の乱れで走者をためてしまう悪循環に陥り、まさかの大乱調。悪天候が思わぬ「難敵」となり、6−8で敗れ、今節1勝1敗。前節に続く4連勝とはいかなかった。

 豊田自動織機と同率で並ぶデンソーは、初日の日立マクセル戦に、巽麗菜のタイムリー、松木瑛里のツーランなどで5−0と快勝したが、2日目のルネサスエレクトロニクス高崎戦では、頼みのエース・ジョーダン・テーラーが2本のホームランを浴びるなどつかまり、0−4の完敗。肝心な「上位」との対戦で結果を残すことができず、依然豊田自動織機と同率3位に並ぶ形となった。

 前節連敗を喫した日立は、初日のHonda戦に2−7で完敗。投手陣の中に「核」となる存在がおらず、今節も苦しい戦いを強いられるかと思われたが、2日目の戸田中央総合病院戦では、自慢の強力打線がその投手陣を援護。林佑季、佐々木瞳(2打席連続)、田邊奈那の4本のホームランを含む計16安打を浴びせる猛攻で、14−3の圧勝。今節1勝1敗と不安定な戦いからなかなか抜け出せずにいるが、何とか上位争いに踏み止まっている。

 その他、第7節では、Hondaが日立を7−2、豊田自動織機を8−6で破り、連勝。今節1勝1敗の太陽誘電、ぺヤングと通算6勝9敗で並び、6位グループを形成している。現状では、今後、上位争い、また4強争いに割って入るのは、非常に厳しいと言うしかないが、最後まで粘り強く戦い、順位争いを盛り上げてもらいたい。以下、下位グループには、今節1勝1敗のSGホールディングスグループ佐川急便、今節連敗のシオノギ製薬が通算5勝10敗で並び、同率9位。前節連勝を飾った戸田中央総合病院は、今節連敗を喫し、通算4勝11敗の11位。日立マクセルも今節連敗を喫し、通算2勝13敗と依然厳しい状況が続いている。

 第46回日本女子ソフトボール1部リーグ、第7節終了時の全チームの勝敗は下記の通りで、第8節は10月5日(土)・6日(日)の両日、愛知県刈谷市・兵庫県尼崎市・大分県大分市において開催される。


第46回 日本女子ソフトボール1部リーグ 第7節終了時点 全チーム成績
順位 チーム名
1位 トヨタ自動車 14
2位 ルネサスエレクトロニクス高崎 13
3位 豊田自動織機 10
デンソー 10
5位 日立
6位 Honda
太陽誘電
ペヤング
9位 SGホールディングスグループ佐川急便 10
シオノギ製薬 10
11位 戸田中央総合病院 11
12位 日立マクセル 13

※同率の場合には、前年の順位が上位のチームから順に表記しています。