第46回日本女子ソフトボール1部リーグ第1節が、4月27日(土)・28日(日)の両日、青森県弘前市、愛媛県宇和島市、鹿児島県霧島市において開催された。
第1節では、去る4月20日(土)・21日(日)の両日、愛知県名古屋市の名古屋ドームで開催された「開幕節」で白星スタートを飾ったトヨタ自動車、豊田自動織機、太陽誘電、日立、戸田中央総合病院、ぺヤングの6チームの内、トヨタ自動車と豊田自動織機が好調をキープし、連勝。開幕3連勝を飾り、同率首位となった。
昨シーズン、前人未到のリーグ3連覇を成し遂げ、今シーズン「4連覇」の偉業達成に挑む王者・トヨタ自動車は、鹿児島県霧島市において開催された鹿児島大会に登場。初日のシオノギ製薬戦では、「絶対的エース」モニカ・アボットを温存し、山根佐由里を先発投手に起用する余裕の選手起用を見せると、打線も立ち上がりから爆発。開幕節のルネサスエレクトロニクス高崎戦で、初回にいきなり上野由岐子から先制ツーランを叩き込むなど“絶好調”な活躍を見せた長楓]未が、この試合でもレフトへ先制ツーランを叩き込み、早々と先制。さらにこの後、馬渕朝子にもレフトオーバーのツーランが飛び出し、初回にいきなり4点を挙げると、その後も攻撃の手を緩めず、2回表に山崎早紀の右中間を破る2点タイムリー、4回表に長楓]未の右中間へのソロホームラン、5回表にはナターシャ・ワトリーのタイムリーで着々と加点するなど、3回表以外、毎回得点を挙げる猛攻で9−1の圧勝。2日目の太陽誘電戦では、満を持して先発した「絶対的エース」モニカ・アボットが、2回表、6回表に1点ずつを奪われ、0−2とリードを許す劣勢に立たされながらも、6回裏、“王者の底力”を発揮し、二死一・二塁から坂元令奈の起死回生のスリーランで一気に逆転に成功。最終回はモニカ・アボットが太陽誘電打線をキッチリと三者凡退に打ち取り、3−2で接戦をモノにし、開幕3連勝を飾った。
青森県弘前市において開催された青森大会では、20年連続の決勝トーナメント進出を狙う豊田自動織機が、初日のぺヤング戦に、ジェニー・トッピングのツーランホームランを含む16安打を浴びせる猛攻で13−2と圧勝。勢いを加速させると、2日目のHonda戦でも、Hondaの先発左腕・モーガン・メローを攻め、初回にジェニー・トッピング、熏竝′獅フタイムリーなどでいきなり5点を先制。早々と試合の主導権を握り、その後も攻撃の手を緩めず、3回裏にも狩野亜由美、洲鎌夏子のタイムリーで3点、5回裏には、ジェニー・トッピングの右中間へのツーランホームランでダメ押しの2点を追加するなど、Hondaを圧倒。この試合も13安打を放ち、2試合連続の二桁安打で快調に白星を重ね、トヨタ自動車と同じく、開幕3連勝を飾った。
開幕節で、「宿命のライバル」トヨタ自動車に0−8の完敗を喫するなど、黒星スタートとなったルネサスエレクトロニクス高崎は、愛媛県宇和島市において開催された愛媛大会に登場。初日の日立マクセル戦では、初回に大久保美紗のタイムリーなどで2点を先制し、守っては、上野由岐子、黒川春華、中野花菜の3人の投手リレーで2−0の完封勝利。2日目のデンソー戦でも、デンソーの先発・ジョーダン・テーラーを攻め、3回表、大工谷真波の三遊間を破る安打を足場に、相手守備の乱れに乗じて1点を先制。終盤6回表には、無死二・三塁から峰幸代のセンター前へのタイムリーで2点目を追加すると、さらに森さやかのレフトオーバーのスリーランでダメ押しの3点を追加。開幕節での“完敗”から、今節はしっかりと気合いを入れ直して、連勝を飾り、通算成績を2勝1敗とした。
この他、第1節では、開幕節で白星スタートを飾っていたチームの内、太陽誘電、日立、ぺヤングがともに1勝1敗。3チームとも開幕節では完封勝利を飾るなど、投手陣の活躍が注目されたが、今節はそれぞれ、その投手陣の“不安定さ”が目立ち、通算成績を2勝1敗とした。また、開幕節の日立マクセル戦で8−0と大勝し、「打線の力」を見せた戸田中央総合病院は、今節2試合を通じてわずか2得点に終わるなど、攻撃に精彩を欠き、連敗。デンソー、Honda、SGホールディングスグループ佐川急便とともに、通算成績を1勝2敗とした。日立マクセル、シオノギ製薬は今節初勝利を狙ったが、あえなく連敗。両チームともに、昨シーズンチームの「柱」として活躍した“エース”が抜けるなど、大幅な戦力ダウンを避けられない状況の中、今シーズンの戦いに臨んでいるだけに、開幕3連敗と厳しい戦いが続いている。
第46回日本女子ソフトボール1部リーグ、第1節終了時の全チームの勝敗は下記の通りで、第2節は5月11日(土)・12日(日)の両日、岐阜県揖斐川町・愛知県豊田市・三重県熊野市において開催される。
| 第46回 日本女子ソフトボール1部リーグ 第1節終了時点 全チーム成績 |
| 順位 |
チーム名 |
勝 |
敗 |
| 1位 |
トヨタ自動車 |
3 |
0 |
| 〃 |
豊田自動織機 |
3 |
0 |
| 3位 |
ルネサスエレクトロニクス高崎 |
2 |
1 |
| 〃 |
太陽誘電 |
2 |
1 |
| 〃 |
日立 |
2 |
1 |
| 〃 |
ペヤング |
2 |
1 |
| 7位 |
デンソー |
1 |
2 |
| 〃 |
Honda |
1 |
2 |
| 〃 |
SGホールディングスグループ佐川急便 |
1 |
2 |
| 〃 |
戸田中央総合病院 |
1 |
2 |
| 11位 |
日立マクセル |
0 |
3 |
| 〃 |
シオノギ製薬 |
0 |
3 |
※同率の場合には、前年の順位が上位のチームから順に表記しています。 |