第44回 日本女子ソフトボール2部リーグ第2節

(2011.5.23) 

 

1部リーグ昇格をめざし、熱戦が展開された

アドバンスセクション
7戦全勝で単独首位に立った伊予銀行

アドバンスセクション
ぺヤングは5勝2敗で2位につけた

アドバンスセクション
パシフィックオーシャンが今節初日
嬉しい「リーグ初勝利」を挙げた!

ホープセクション
戸田中央総合病院が圧倒的な強さで
今節3連勝! 同率首位に躍進した

ホープセクション
快進撃を続けるNECアクセステクニカ。
通算成績5勝1敗で同率首位に並んだ

ホープセクション
ドリーム☆ワールドは4勝2敗で3位

ホープセクション
地元の熱い声援に応え、今節最終戦で
完封勝利を飾った湘南ベルマーレ厚木

 

 

 



アドバンスセクション
伊予銀行、無傷の7連勝で単独首位!
ホープセクション
戸田中央総合病院、NECアクセステクニカが同率首位!

 第44回日本女子ソフトボール2部リーグ第2節が、5月20日(金)〜22日(日)の3日間、アドバンスセクションが滋賀県甲賀市で、ホープセクションが神奈川県厚木市で開催された。

 アドバンスセクションでは、第1節で開幕3連勝と快調なスタートを切った伊予銀行が、上位争いを展開する日本精工、ぺヤングとの直接対決を制し、今節も無傷の4連勝。単独首位に立った。

 ホープセクションでは、第1節で開幕3連勝と好調な滑り出しを見せた東芝北九州が、今節まさかの3連敗。上位争いから大きく後退した。これに代わり、「優勝候補の大本命」戸田中央総合病院が、東芝北九州に12−0と大勝し、連勝をストップさせると、YKKに9−1、日本ウェルネススポーツ専門学校に14−4と大差で圧倒し、今節3連勝。通算成績を5勝1敗とし、首位に浮上した。
 これに並んだのが、NECアクセステクニカ。第1節で「優勝候補の大本命」戸田中央総合病院を破った「勢い」を今節も持続。無傷の3連勝で通算成績を5勝1敗まで伸ばし、戸田中央総合病院と同率首位に並んだ。


アドバンスセクション




 滋賀県甲賀市・甲賀中央公園野球場、甲賀市民スタジアムで開催された第2節アドバンスセクションは、1シーズンでの1部復帰をめざす伊予銀行が快進撃。今節初戦の平林金属戦を藤原未来の本塁打を含む14安打と打ちまくり、7−0の圧勝。ダブルヘッダーとなった島根三洋電機戦では後半追い上げられる苦しい試合展開となったが、4−3で辛勝。翌日の日本精工戦でも島根三洋電機戦に続き、終盤1点差に詰め寄られる展開となりながら、4−3で競り勝ち、最終日のぺヤング戦も先手を取りながら逆転され、再逆転し、同点に追いつかれ、最終回に勝ち越すという激闘を制し、5−4の辛勝。末次夏弥、坂田那己子、山田莉恵の3投手を巧みにつなぐ継投策と強力打線の援護で3試合連続の1点差勝ち。開幕からの連勝を「7」に伸ばし、単独首位に立った。
 第1節で伊予銀行と並び、開幕3連勝と快調な滑り出しを見せたぺヤング、日本精工は、伊予銀行との直接対決に敗れたのが響き、それぞれ5勝2敗、4勝2敗と一歩後退。ぺヤングは日本精工との直接対決を3−5で落とし、伊予銀行との直接対決でも先制されながら一度は試合をひっくり返し、再逆転されても同点に追いつくなど、最後まで粘りを見せたが、4−5で惜敗。5勝2敗で2番手につけてはいるが、この直接対決での敗戦がどう響くか、あるいは第3節以降の「第2ラウンド」で、この「借り」を返すことができるのか、注目されるところだ。
 日本精工は、ぺヤング戦では序盤から積極的に攻め、5−3と打ち勝ち、伊予銀行との「全勝対決」でも4点のリードを奪われながら、後半猛追。1点差まで追い上げる粘りを見せ、敗れたとはいえ、互角の試合を展開。「今シーズンの強さは本物!」と思わせたが、最終戦の甲賀健康医療専門学校戦で1−2の痛いサヨナラ負け。4勝2敗と星を伸ばすことができなかった。
 これを4勝3敗の島根三洋電機が追い、順位決定プレイオフを巡る争いは混沌としてきた。
 また、第1節で開幕3連敗と「日本リーグの洗礼」を受けたパシフィックオーシャンが、今節初戦の甲賀健康医療専門学校戦で4−3と競り勝ち、嬉しいリーグ初勝利。第1節を東日本大震災の影響で棄権したカネボウ化粧品小田原が2勝を挙げるなど、元気なところを見せた。

ホープセクション





 ホープセクションは、第1節で無傷の3連勝と「開幕ダッシュ」に成功した東芝北九州が、今節初戦で「優勝候補の大本命」戸田中央総合病院と対戦。好ゲームが予想されたが、頼みの投手陣が戸田中央総合病院の「強力打線」につかまり、0−12の大敗。この予想外の大敗で第1節の勢いを失い、リズムを崩したか、翌日の東海理化戦では、今度はエース・徳田葵が粘り強いピッチングで東海理化打線を封じたが、味方打線の援護がなく、両チーム無得点のまま、延長タイブレーカーに突入。延長8回ついに力尽き、代打・田中リンネに決勝のタイムリーを浴び、1点を失うと、そのまま0−1の完封負け。最終戦のNECアクセステクニカ戦も今村千春に代打満塁本塁打を浴び、2−7と完敗。今節まさかの3連敗で単独首位の座から滑り落ち、上位争いから大きく後退した。
 一方、今節初戦でその東芝北九州との直接対決で大勝した戸田中央総合病院は、続くYKK戦を9−1、最終戦の日本ウェルネススポーツ専門学校戦を14−4と大勝。危なげのない試合運びで今節無傷の3連勝。「地力の違い」を見せつける圧倒的な試合内容で勝ち星を重ね、通算5勝1敗。首位に浮上した。
 第1節でその戸田中央総合病院に土をつけるなど、「一味違う」快進撃を見せているNECアクセステクニカは、今節も好調を持続。初戦の日本ウェルネススポーツ専門学校戦では、4本の三塁打を含む14安打と打線が爆発。13−1で大勝し、続く湘南ベルマーレ厚木戦でも二桁安打。10安打・7得点の猛攻で7−1と圧勝。最終戦の東芝北九州戦では、2点リードで迎えた4回表に、代打・今村千春が満塁本塁打を放つなど、浦野光史監督の采配・選手起用も冴え、今節3連勝。通算5勝1敗で戸田中央総合病院と同率首位に並んだ。
 これを4勝2敗のドリーム☆ワールド、東海理化が追っており、さらに3勝3敗の東芝北九州、2勝4敗の湘南ベルマーレ厚木、1勝5敗のYKK、開幕から勝ち星なしの6連敗の日本ウェルネススポーツ専門学校が続く展開となっている。

■第44回日本女子ソフトボール2部リーグ 第2節終了時点 全チーム勝敗・順位

アドバンスセクション
  伊予銀行 7勝0敗
  ぺヤング 5勝2敗
  日本精工 4勝2敗
  島根三洋電機 4勝3敗
  甲賀健康医療専門学校 3勝4敗
  大和電機工業 3勝4敗
  カネボウ化粧品小田原 2勝5敗
  平林金属 1勝5敗
  パシフィックオーシャン 1勝5敗

ホープセクション
1位 戸田中央総合病院 5勝1敗
NECアクセステクニカ 5勝1敗
3位 ドリーム☆ワールド 4勝2敗
東海理化 4勝2敗
5位 東芝北九州 3勝3敗
6位 湘南ベルマーレ厚木 2勝4敗
7位 YKK 1勝5敗
8位 日本ウェルネススポーツ専門学校 0勝6敗