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ドリーム・ワールドが開幕6連勝!
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ペヤングも無傷の6連勝で同率首位!!
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東芝北九州は4勝2敗で3位
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カネボウは2勝4敗と星を伸ばせず
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地元で島根三洋電機との「全勝対決」に
臨んだ東海理化だったが……
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開幕6連勝で単独首位に立った島根三洋電機
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東海理化は5勝1敗で追走
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悲願の「リーグ初勝利」を挙げたウェルネス
リーグ加盟5年目でようやく「1勝」を手にした
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■アドバンスセクション
ドリーム・ワールド、ペヤングが開幕6連勝!
同率首位を並走!!
■ホープセクション
島根三洋電機が無傷の6連勝で単独首位!
第43回日本女子ソフトボール2部リーグ第2節が5月14日(金)〜16日(日)の3日間、アドバンスセクションが三重県亀山市で、ホープセクションが愛知県大口町で、それぞれ開催された。
結果は、アドバンスセクションは、第1節で3連勝したドリーム・ワールド、ペヤングが今節も3連勝。開幕からの連勝を「6」に伸ばし、首位を並走している。
ホープセクションは、第1節で3連勝した島根三洋電機、東海理化が今節も初戦を勝ち、4連勝同士の「直接対決」に臨み、島根三洋電機が序盤のリードを生かして6−4で逃げ切り、最終戦の湘南ベルマーレ戦も6−0と完勝。開幕からの連勝を「6」に伸ばし、単独首位に立った。
■アドバンスセクション
アドバンスセクションは、5月14日(金)〜16日(日)の3日間、三重県亀山市・東野公園ソフトボール場・西野公園野球場を会場に開催された。
今シーズンから日本リーグに新加入し、第1節でともに「開幕3連勝」を飾ったドリーム・ワールド、ペヤングの2チームの動向が注目された。
ドリーム・ワールドは、今節初戦のカネボウ化粧品小田原戦を12安打・9得点の猛攻で9−1と大勝すると、第2戦のYKK戦では、3回までに3点を奪われながら、「主砲」伊藤綾香の本塁打を含む7本の長打を放つなど、19安打と打線が爆発。12−4の逆転勝ちを収め、今節最終戦のNECアクセステクニカ戦も8−3と圧勝。相変わらず打線が好調で、1節ではエース・松村綾菜がフル回転していた投手陣にも、今節は第2戦で熊澤怜子、第3戦で陳彦君が勝利投手となるなど、明るい材料が見え、選手層の厚さ、戦力的な余裕を感じさせる試合運びで今節も3連勝。開幕からの連勝を「6」に伸ばした。
一方、同じく第1節で開幕3連勝と「開幕ダッシュ」に成功したペヤングは、今節初戦の東芝北九州戦を中村藍子の本塁打などで6−2と快勝。続くNECアクセステクニカ戦は予想外の大苦戦。序盤から3点のリードを奪い、このまますんなり勝利を収めるかと思われたが、6回表に逆転を許す苦しい試合展開。その裏、すぐに同点に追いつき、7回裏にサヨナラ勝ちを収めはしたが、薄氷を踏むような勝利だった。最終戦のYKK戦も2回表に先制しながら、その裏すぐに逆転を許し、6回表に同点、7回表に勝ち越すという厳しい試合展開。何とか逆転勝ちを収め、開幕からの連勝を「6」に伸ばしはしたが、「余裕」を感じさせるドリーム・ワールドとは対照的な試合内容での6連勝であった。
これを追うのは東芝北九州。今節初戦のペヤング戦は2−6を落としたが、続く日本精工戦を5−2で勝ち、最終戦の平林金属戦も9−3で圧勝。通算4勝2敗で3位につけた。これに3勝3敗のYKKが続き、カネボウ化粧品小田原が2勝4敗。第1節では勝ち星なしの3連敗と出遅れていた日本精工、NECアクセステクニカがともに今シーズン初勝利を挙げ、今節3連敗で星を伸ばせなかった平林金属の3チームが1勝5敗で並ぶという展開となっている。
第3節では、開幕から6連勝と破竹の勢いを見せるドリーム・ワールドとペヤングの「直接対決」が組まれている。1部経験者を多数擁し、前評判通りの圧倒的な強さを見せるドリーム・ワールドか。逆転、サヨナラ、1点差勝ちなど、接戦の連続、厳しい試合の連続を「チーム一丸」の戦いでモノにしてきたペヤングか。「地力」に勝る『優勝候補』の筆頭と「若さと勢い」で突っ走る『ダークホース』の激突に注目が集まる。
■ホープセクション
ホープセクションも、同じく5月14日(金)〜16日(日)の3日間、愛知県大口町・大口町総合運動場で開催された。
第1節でともに開幕3連勝と「絶好調」の島根三洋電機、東海理化は、今節初戦、島根三洋電機が日本ウェルネススポーツ専門学校に16−3で大勝すると、東海理化も大和電機工業に9−1で圧勝。開幕からの連勝を「4」に伸ばし、今節2日目の「直接対決」を迎えた。
ともに開幕から無傷の4連勝で迎えた島根三洋電機と東海理化の「直接対決」は、東海理化がここまでチームの勝ち星すべてを一人で挙げてきたエース・新里あさみの登板を回避。西川英里奈を先発に起用したが、結果的にはこれが「裏目」となり、立ち上がりから制球に苦しみ、島根三洋電機の「4番」舟木千恵のタイムリーなどで3点を奪われると、その後もズルズルと失点。後半、打線が追い上げを見せ、2点差まで詰め寄る粘りを見せただけに、疑問の残る選手起用であった。
東海理化との「直接対決」を制した島根三洋電機は、最終戦の湘南ベルマーレ戦もエース・古瀬由梨亜が力投。打線もこれをしっかりと援護し、6−0の完封勝利。理想的な試合展開で快勝し、開幕からの連勝を「6」に伸ばし、単独首位に立った。
一方、その島根三洋電機戦で初黒星を喫した東海理化も最終戦の靜甲戦で序盤リードを許す苦しい試合展開となりながら、4回裏、一挙4点を奪い、その後も追加点を挙げ、9−7の逆転勝ち。壮絶な打撃戦を制し、通算5勝1敗とし、何とか首位争いに踏み止まった。
第1節で1勝2敗と出遅れた日立マクセルは今節3連勝。湘南ベルマーレを6−0、甲賀健康医療専門学校を12−2、日本ウェルネススポーツ専門学校を6−3で下し、通算成績を4勝2敗とし、一気に上位争いに絡んできた。ただ、試合内容的にはまだ相手を圧倒するような「強さ」は感じられず、「本来の力」を出し切ってはいない様子。第3節、あるいは後半戦へ向け、さらに調子を上げ、巻き返すことができるか、注目したいところである。
日立マクセルとともに、前評判の高かった靜甲も4勝2敗。初戦の甲賀健康医療専門学校に4−3と競り勝ち、湘南ベルマーレには17−1と大勝。このまま今節3戦全勝で乗り切るかと思われたが、上位争いの「当面のライバル」東海理化戦で7−9の逆転負け。序盤リードを奪っていただけに、大きく痛い「一敗」を喫してしまった。これが最後の最後に響いてこなければいいのだが……。
ホープセクションでは、2006年のリーグ加盟以来、4シーズン勝ち星がなく、「いったいいつリーグ初勝利を挙げるのか」が、最大の注目点であり、もはや「伝説」と化していた日本ウェルネススポーツ専門学校が、今節2日目の大和電機工業戦に4−3で勝ち、悲願のリーグ初勝利。リーグ加盟5年目にして「歴史的1勝」を挙げた。監督はじめ選手たちが涙を流して喜ぶ姿は感動的ですらあったが、「日本リーグ加盟チーム」としての使命と役割、その責任を考えると、手放しでは喜べないだろう。念願の初勝利を挙げた今だからこそ、「4年間、1勝も挙げられなかった」という事実を重く受け止め、今後につなげていく努力を怠らないでほしい。
第1節で2勝1敗の滑り出しを見せていた湘南ベルマーレは今節3連敗。通算2勝4敗で5位に後退。大和電機工業、甲賀健康医療専門学校、日本ウェルネススポーツ専門学校の3チームが1勝5敗の6位に並ぶ展開となっている。
両セクションの全チームの勝敗・順位は下記の通りで、第3節は5月29日(土)・30日(日)の両日、アドバンスセクションが岡山県新見市で、ホープセクションが島根県雲南市でそれぞれ開催される予定である。
●第43回日本女子ソフトボール2部リーグ 第2節終了時点 全チーム勝敗・順位●
■アドバンスセクション |
1位 |
ドリーム・ワールド |
6勝0敗 |
〃 |
ペヤング |
6勝0敗 |
3位 |
東芝北九州 |
4勝2敗 |
4位 |
YKK |
3勝3敗 |
5位 |
カネボウ化粧品小田原 |
2勝4敗 |
6位 |
日本精工 |
1勝5敗 |
〃 |
平林金属 |
1勝5敗 |
〃 |
NECアクセステクニカ |
1勝5敗 |
■ホープセクション |
1位 |
島根三洋電機 |
6勝0敗 |
2位 |
東海理化 |
5勝1敗 |
3位 |
靜甲 |
4勝2敗 |
〃 |
日立マクセル |
4勝2敗 |
5位 |
湘南ベルマーレ |
2勝4敗 |
6位 |
大和電機工業 |
1勝5敗 |
〃 |
甲賀健康医療専門学校戦 |
1勝5敗 |
〃 |
日本ウェルネススポーツ専門学校 |
1勝5敗 |
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