第42回 日本女子ソフトボール2部リーグ第1節     (2009.4.28)


1部昇格をめざす「熱い戦い」がはじまった

島根三洋電機が開幕3連勝!

1部復帰をめざす日立マクセルは3勝1敗のスタート

毎試合、手に汗握る熱戦が展開された

大鵬薬品、3戦全勝と好調な滑り出し

靜甲は大鵬薬品に惜敗し、2勝1敗
湘南ベルマーレはYKKに勝利し、
詰めかけたサポーターを喜ばせた

 連日、多くの観客が詰めかけた厚木大会

2部リーグ開幕! 
1部昇格をめざす「熱い戦い」はじまる!!

 第42回日本女子2部リーグ第1節が、4月24日(金)に開幕。滋賀県草津市・神奈川県厚木市の2会場で1部昇格をめざす「熱い戦い」がスタートした。大会2日目(25日/土)があいにくの雨のため、中止・順延。この日予定されていた試合は予備日(27日/月)に持ち越された。26日(日)・27日(月)は天候も回復。予定された全試合が実施された。

 滋賀県草津市で開催された草津大会には、1シーズンでの「1部復帰」をめざす日立マクセルが登場。日立マクセルは初戦の東海理化戦で序盤からリードを許す苦しい試合展開。5−5の同点のまま、延長タイブレーカーにもつれ込む熱戦となったが、最後は劇的なサヨナラ勝ち。何とか初戦を勝利で飾ると、日本ウェルネススポーツ専門学校に15−2で5回コールド勝ち。パナソニック電工 津戦では終始リードを奪いながら終盤追いつかれ、5−5の同点で迎えた最終回にサヨナラ勝ち。3試合中2試合がサヨナラ勝ちというきわどい内容で3連勝を飾ったが、今節最終戦の平林金属は2−4と競り負け、初黒星を喫し、3勝1敗。1部復帰を果たすには、投手陣の踏ん張りがカギとなりそうな気配だ。
 草津大会では、島根三洋電機が好調。初戦の平林金属戦では、先発・古瀬由梨亜が1失点の完投勝ち。打線もルーキー・古関亜美の本塁打などで4点を奪い、4−1で快勝した。続く東芝北九州戦は壮絶な打撃戦を展開。延長10回にもつれ込む激しい点の取り合いを制し、10−9で競り勝ち、2勝目を挙げた。この勢いを最終戦の東海理化戦にもそのまま持ち込み、打線が爆発。8−1の5回コールド勝ちを収め、今節3戦全勝の好スタートを切った。
 また、地元開催の甲賀健康医療専門学校も3勝1敗の好発進。パナソニック電工 津に7−2で圧勝し、初戦を飾ると、日本ウェルネススポーツ専門学校戦を10−3の5回コールド。東海理化にも5−1と快勝し、開幕3連勝。最終戦で東芝北九州に2−7で敗れ、初黒星を喫したが、久々に上位進出を狙える好位置につけた。

 一方、厚木市営及川球技場を会場に開催された厚木大会では、昨シーズン限りで廃部となった三島中央病院から鈴木碧、山崎由利、佐藤光紗の投・打の「主軸」ともなるべき選手を補強した大鵬薬品は、その鈴木碧が今節3試合すべてに先発。3勝を挙げる大活躍を見せ、山崎由利、佐藤光紗も随所で活躍。今節無傷の3連勝を飾った。
 また、昨年2位で入替戦まで進みながら、1部昇格を果たせなかった靜甲は、初戦の大鵬薬品に1−2で惜敗。優勝を争うと見られるライバルとの直接対決を落としたのは痛かったが、続くNECアクセステクニカ戦を萩藤寛子の1試合2本塁打などで4点を奪い、ルーキー・河部祐里が初先発・初完封。4−0で快勝し、最終戦もエース・鈴木麻美がカネボウ化粧品小田原を完封。4−0で勝利を収め、今節2勝1敗とした。
 元女子日本代表で「世界一の遊撃手」として名を馳せた安藤美佐子監督が率いる湘南ベルマーレは、初戦のTOETECK戦で5回まで6点のリードを奪いながら、まさかの大逆転負け。6−7で初戦を落としたが、続くYKK戦は延長タイブレーカーにもつれ込む熱戦を制し、5−4で今シーズン初勝利。スタンドを満員に埋める熱心なサポーターを喜ばせた。しかし、最終戦の大和電機工業戦は終始相手に主導権を握られる試合展開となり、2−5の敗戦。今節1勝2敗のスタートとなった。

 第1節を終え、3戦全勝のチームが2チーム。3勝1敗のチームが2チームと、まだまだ今後の展開は予断を許さず、混戦模様となりそうな気配だ。それだけに1勝、1敗の持つ意味は大きく、勝つべき試合を確実に勝ち、普通なら負け試合の試合展開であっても、諦めることなく勝利へ結びつけていくようなチームでなければ、この混戦を勝ち残ることはできないだろう。1部昇格をかけた「サバイバルゲーム」が2節以降も繰り広げられることになる。
 全チームの成績は下記の通りで、第2節は5月15日(金)〜17日(日)の3日間、滋賀県湖南市・長崎県時津町で開催される。


大鵬薬品 3勝0敗
島根三洋電機 3勝0敗
日立マクセル 3勝1敗
甲賀健康医療専門学校 3勝1敗
靜甲 2勝1敗
東芝北九州 2勝1敗
TOETECK 2勝1敗
カネボウ化粧品小田原 2勝1敗
日本精工 2勝1敗
平林金属 2勝2敗
NECアクセステクニカ 1勝2敗
大和電機工業 1勝2敗
湘南ベルマーレ 1勝2敗
東海理化 0勝3敗
パナソニック電工 津 0勝3敗
YKK 0勝3敗
日本ウェルネススポーツ専門学校  0勝3敗




※草津大会画像/撮影・提供 滋賀県協会記録委員会 河村 修司
※厚木大会画像/撮影・提供 神奈川県協会広報委員会 山口利和