第41回 日本女子ソフトボール2部リーグ第5節     (2008.10.15)


伊予銀行が混戦を制し、1部リーグ昇格

3日間にわたり、熱戦が繰り広げられた

靜甲はあと一歩およばず2位、
1部リーグとの入替戦に臨む!

大鵬薬品も4連勝で追い上げたが……

松下電工 津は2勝2敗と足踏み、4位に終わった

リーグ後半戦で粘り強い戦いを見せた東芝北九州

伊予銀行は4年ぶりの1部リーグ復帰

来シーズンの戦いぶりに期待したい!

伊予銀行、混戦を制し1部リーグ昇格!
靜甲、あと一歩およばず入替戦へ

 第41回日本女子ソフトボール2部リーグ第5節が、10月11日(土)〜13日(月/祝)の3日間にわたり、富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場において開催された。
 第5節は、女子2部リーグの最終節ということもあり、1部リーグ昇格、入替戦出場をかけた熾烈な戦いが3日間にわたり繰り広げられた。
 前節まで通算成績11勝2敗で単独首位に立っていた伊予銀行は、初日の第1試合で優勝を争うライバル・大鵬薬品と対戦。試合は延長タイブレーカーにもつれ込む手に汗握る接戦の末、5−6で敗れたものの、2日目のカネボウ化粧品小田原戦では、土壇場7回表の逆転劇で3−2と勝利。続く東芝北九州戦でも、壮絶な打撃戦となった延長戦に打ち勝ち、8−7で勝利を収め、初日、2日目の3試合を2勝1敗で乗り切った。
 また、前節まで通算成績11勝3敗と、最終節での逆転優勝を狙う靜甲は、初日の東海理化戦に4−1で勝利し、上々のスタートを切ると、2日目の松下電工 津戦では、大矢留美の本塁打など長打攻勢で7−0の6回コールド勝ち。最高の形で2連勝し、最終日を迎えた。
 最終日は、ここまで2連勝と波に乗り、土壇場での逆転優勝に燃える靜甲が、まず第1試合で甲賀医専と対戦。試合は、両チーム無得点のまま中盤を迎え、4回表に靜甲が5番・大矢留美の左越ソロ本塁打でついに先制。7回表にも、3番・鈴木優子のタイムリー二塁打など3本の長短打を集中し、ダメ押しの2点を追加。3−0の完封勝利で通算成績を14勝3敗まで伸ばし、第2試合で登場する伊予銀行の結果待ちとなった。
 第1試合でのライバル・靜甲の試合を横目に、勝てば優勝の決まる(通算成績で同率となるがリーグ規定により該当チーム同士の対戦成績で上回る)伊予銀行は、湘南ベルマーレと対戦。試合は、4年ぶりの1部リーグ復帰に燃える伊予銀行が序盤から猛攻。1番・中田麻樹が左中間二塁打で口火を切ると、2番・重松文の右中間三塁打で先制。なおも、4番・藤原未来、6番・外山裕美子の左中間二塁打で初回にいきなり3点を挙げ、中盤4回表には、一死一・二塁から3番・中森菜摘のタイムリーで4点目を追加するなど自慢の攻撃力をいかんなく発揮。初日黒星スタートとなり、厳しい戦いの続いた最終節だったが、“1部リーグで戦いたい”という強い信念のもと、まさに「チーム一丸」となった戦いで最終試合を白星で飾り、混戦の2部リーグを制した。
 今節3連勝と意地の追い上げを見せた靜甲は、惜しくも優勝にあと一歩手が届かず。優勝での1部リーグ昇格は逃したものの、1部リーグ11位チームとの入替戦に臨むことになった。
 熾烈な「サバイバル」を制し、見事4年ぶりの1部リーグ復帰を決めた伊予銀行。来年、日本トップレベルの強豪がひしめく日本女子1部リーグで、はたしてどのような戦いを見せてくれるだろうか。来シーズンの戦いに期待したい!
 第41回日本女子ソフトボール2部リーグの最終結果は下記の通り。日本女子ソフトボールリーグ1部・2部入替戦は、11月6日(木)・7日(金)の2日間、静岡県伊豆市において開催される。



1位  伊予銀行             14勝3敗
2位  靜甲               14勝3敗
3位  大鵬薬品             13勝4敗
4位  松下電工 津           12勝5敗
5位  東芝北九州            11勝6敗
6位  三島中央病院           11勝6敗
7位  平林金属             11勝6敗
8位  島根三洋電機           10勝7敗
9位  TOETECK          8勝9敗
10位 NECアクセステクニカ      8勝9敗
11位 YKK              7勝10敗
12位 東海理化             7勝10敗
13位 大和電機工業           7勝10敗
14位 カネボウ化粧品小田原       6勝11敗
15位 日本精工             6勝11敗
16敗 甲賀健康医療専門学校       4勝13敗
17位 湘南ベルマーレ          4勝13敗
18位 日本ウェルネススポーツ専門学校  0勝17敗