第41回 日本女子ソフトボール2部リーグ第1節     (2008.4.29)


靜甲が「二枚看板」の活躍で開幕4連勝!

1部昇格をめざして熱い戦いを展開

各会場にはオリンピック競技復帰をめざす横断幕が掲げられた

好調な打線の活躍で3連勝を飾った松下電工 津

TOETECKも開幕3連勝と好調

大鵬薬品も2勝1敗で追いかける
安藤監督の采配・手腕に注目!

靜甲、開幕4連勝!! 1部復帰へ好スタート!!

 第41回日本女子2部リーグ第1節が、4月25日(金)〜27日(日)の3日間にわたり、静岡県新居町・神奈川県厚木市の2会場で開催された。
開幕節となった今節は、静岡県新居町・みなと運動公園を会場に開催された静岡大会に、1シーズンでの「1部復帰」をめざす靜甲が登場。靜甲は初戦の東芝北九州戦を東瑠璃、鈴木麻美の左右の「二枚看板」の継投で3−0の勝利を飾ると、続く日本精工戦は打線が爆発。7安打で7点を奪うソツのない攻めで5回コールド勝ちを収め、ダブルヘッダーとなった大会最終日も平林金属に5−0、NECアクセステクニカに2−0と連勝。左のエース・東瑠璃、右のエース・鈴木麻美がそれぞれ完封勝利を収めるという盤石の試合運びで開幕4連勝の好スタートを切った。
 一方、厚木市営及川球技場を会場に開催された厚木大会では、昨年の全日本実業団選手権の覇者・松下電工 津が、初戦の大鵬薬品戦を壮烈な打撃戦の末、7−6で勝利。続くYKK戦も5−3で打ち勝ち、今節最終戦となった湘南ベルマーレ戦も延長タイブレーカーにもつれ込む死闘の末に8−6で振り切り、今節無傷の3連勝を飾った。
また、TOETECKも同じく開幕3連勝。初戦のYKK戦を吉田朋代の本塁打などで5−2と打ち勝ち、続く日本ウェルネススポーツ専門学校戦は7−1の圧勝。最終戦はカネボウ化粧品小田原に序盤3点のリードを奪われる苦しい展開となったが、後半驚異的な粘りを見せて同点に追いつき、延長タイブレーカーの熱戦の末、5−4で振り切り、こちらも開幕3連勝を飾った。
 昨年2位で入替戦まで進みながら、1部昇格を果たせなかった大鵬薬品は、初戦の松下電工 津戦を6−7で落としはしたが、続く東海理化戦でルーキー・岩崎ふきが初登板・初完封の離れ業を演じ、5−0と快勝。最終戦の大和電機工業戦ではエース・小橋葵が負けじと完封。打線も初回を除く毎回得点で7点を奪い、7−0の圧勝。早くもチームを立て直し、優勝争いに割って入る気配だ。
 元女子日本代表で「世界一の遊撃手」として一世を風靡した安藤美佐子選手の監督就任・初采配が注目された湘南ベルマーレは、初戦の東海理化戦は序盤2点のリードを許しながら、終盤の逆襲で3−2の逆転サヨナラ勝ち。安藤美佐子監督に嬉しいリーグ初勝利をプレゼントしたが、第2戦の大和電機戦は終盤追い上げを見せながら6−5の1点差負け。第3戦の松下電工 津戦でも延長タイブレーカーにもつれ込む死闘を演じながら8−6で競り負け、最終戦の日本ウェルネススポーツ専門学校戦に7−3で勝利し、2勝2敗の五分の星で今節を終えた。スタンドを満員に埋める熱心なサポーターの存在は心強く、試合内容的にも好ゲームは演じているだけに、2節以降の動向にさらなる期待が高まる。
 全チームの成績は下記の通りで、第2節は5月16日(金)〜18日(日)の3日間、岡山県新見市・長野県茅野市で開催される。



4勝0敗 靜甲
3勝0敗 TOETECK
3勝0敗 松下電工 津
2勝1敗 大鵬薬品
2勝1敗 島根三洋電機
2勝1敗 平林金属
2勝1敗 伊予銀行
2勝1敗 大和電機工業
2勝2敗 東海理化
2勝2敗 NECアクセステクニカ
2勝2敗 湘南ベルマーレ
1勝2敗 日本精工
1勝2敗 東芝北九州
1勝2敗 カネボウ化粧品小田原
1勝3敗 三島中央病院
0勝3敗 YKK
0勝3敗 甲賀健康医療専門学校
0勝4敗 日本ウェルネススポーツ専門学校