2017.1.10
 

 

教員のための「ベースボール型」
授業研究会を相馬市で開催!(第7回)




第7回となる「教員のためのベースボール型
授業研究会」が福島県相馬市で開催された



まずは全員で入念にウォーミングアップ!



午前中は生徒の皆さんを交え、「模擬授業」を実施



午後は教員の皆さんを対象に、「守る」「投げる」「打つ」の
基本動作について、擬音語や擬態語を交えた指導を伝授



最後はゲーム形式で今回の授業研究会を締めくくった

 去る11月10日(木)、福島県相馬市「相馬市立向陽中学校」にて、中学校教員を対象とした「ベースボール型」授業研究会(主催:福島県中学校教育研究会相馬支部保健体育部、共催:公益財団法人日本ソフトボール協会(JSA)/一般社団法人日本野球機構(NPB))が開催され、相馬市内から中学校に勤務する教員21名および生徒30名(1学年女子)が参加し、実施されました。

 今回は相馬市立小高中学校の荒木清隆校長先生のご理解とご協力により、「中学校・教育現場における体育授業の課題」解決のために、この授業研修会の実現に至ったことにまず感謝を申し上げます。

 講師は、NPB協力の下、東北楽天ゴールデンイーグルススクール部ベースボールスクールジュニアコーチ・西村弥講師、元東北楽天ゴールデンイーグルススクール部ベースボールスクールジュニアコーチ・溝江香澄講師と、JSA学校体育推進委員会・佐野仁美講師、栗山利宏講師、安藤宏講師が務め、NPBが制作した指導用教材「みんなが輝くやさしいベースボール型授業」を基に実技を中心に研究会を行いました。

 今回の研究会の内容も、第1回〜第6回と同様に、全国各地くまなく「同じ指導内容が行き渡るように」との趣旨に基づき実施されているものです。

 まず実際に生徒を交えた「模擬授業」を実施。初めにウォーミングアップを行い、ボールを使った「セルフキャッチ」「パートナーキャッチ(ゴロ)」といった捕る基本動作を教材に基づき、その解説を交えながらの指導を行いました。ここでは、ボールを使った「遊び感覚」を重視しながら、楽しみながら身体を動かすことでウォーミングアップにもなり、ボールそのものに慣れ、親しみ、ボールの扱いを学んでいくことを狙いとしています。

 午後は教員の皆さんを対象に実技指導「守る」「投げる」「打つ」の基本動作を擬音語や擬態語を使った「実際の教育現場で役立つ中学生にわかりやすい言葉」を用いた指導方法が披露され、参加された教員皆さんからも「擬音語・擬態語を使うことでグッと親しみやすくなる」「擬音語・擬態語を使用することで子どもたちの注意を引きつけ、その指導内容に入り込みやすくなる」等、好評で「早速、授業で使ってみたい」との声も聞かれました。

 その後、「誰でも楽しむことができる易しいゲーム形式」(バックホームゲーム、フォースプレーゲーム、タッチプレーゲーム)の授業の実践体験をしてもらいました。参加された中学校教員の皆さんに「ルールの解説、声かけ、安全管理、運動量確保の工夫」など、実際に体験することで、授業のポイントを提供することができたのではないかと考えております。

 最後に、今回の機会を提供いただきました福島県中学校教育研究会相馬支部保健体育部を始め、福島県ソフトボール協会の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。また、参加された先生方におかれましても、平日のお忙しい日程にもかかわらずご参加いただき、本研究会では、本当に「熱心に学ぶ眼差し」で接していただきましたことを改めて感謝申し上げます。
 全国の小・中学生が体力の向上を始め、協調性や主体性といったこれから成長していくために必要な体力や能力を学ぶためには教員の経験と知識が必要不可欠となります。どうか、本研究会で体験いただきましたことを今後の学校教育に生かしていただけることを期待しております。
 今後、研究会の回数より良い内容にしてまいりたいと考えております。

公益財団法人 日本ソフトボール協会
学校体育推進委員会