2016.12.16
 

 

アジアソフトボールクリニックを実施



12月14日(水)、マレーシア・クアラルンプールで
「アジアソフトボールクリニック」が開催された



宇津木妙子副会長(右から2人目)を中心に、北京オリンピック金メダリストの伊藤幸子氏、シドニーオリンピック銀メダリストの増淵まり子氏が講師を務めた



午前中は晴れ渡る青空の下、3時間にわたるクリニックを実施



参加者全員で記念写真!


午後はスコールのため、屋内で座学でクリニックを行った



今回のクリニックは、「スポーツ・フォー・トゥモロー」事業の
一環として行われた



アジアの仲間を増やし、競技力向上をめざして……
熱心な取り組みが続けられている

 去る12月14日(水)、マレーシア・クアラルンプールでSCA(アジアソフトボール連盟)・日本ソフトボール協会・マレーシアソフトボール協会の主催で、宇津木妙子副会長、北京オリンピック金メダリストの伊藤幸子氏(トヨタ自動車)、シドニーオリンピック銀メダリストの増淵まり子氏(淑徳大学)の指導による『アジアソフトボールクリニック』を実施した。

 この事業はアジア諸国でのソフトボールの更なる活性化と仲間作りを、アジアのリーダーである日本協会として推進すること、また、東京五輪招致の際に東京2020組織委員会が国際公約として発表した日本国による国際貢献事業『スポーツ・フォー・トゥモロー』(『スポーツ・フォー・トゥモロー』の詳細はこちら)の事業の一環として実施された。

 晴れ渡るクアラルンプールの青空のもと、マレーシアソフトボール協会がジュニア代表チームの拠点として使用する中等教育学校のグランドを会場に、マレーシア全土から、また隣国シンガポールからも集まったジュニア選手及び指導者約50名に対して、スポーツの基本であるあいさつ(返事)、顔を見て話す、行動に移すときは駆け足で、の三原則から指導し、ウォーミングアップからボールの投げ方、捕り方、その後はピッチングとバッティングの基本動作について、3時間をかけて3人の最高の指導者による熱心な指導が行われた。

 昼食をはさんでからは、熱帯地域特有のスコールの予想が的中してか、座学によるチーム作りやレベルの違う選手の指導方法など、室内においても熱気あふれる指導が繰り広げられ、普段慣れないマレーシアの選手や指導者も、徐々に顔つきが真剣に変わり、手応えのある内容の濃いクリニックとなった。

 また、今回のクリニックでは日本代表チームが使用した中古のボールとボールケース、また日本協会で所有しているバットや宇津木副会長の寄贈したグローブやDVDをマレーシアの参加者に提供し、アジアでのソフトボール発展を皆で誓って閉幕した。

 WBSC普及委員であり、SCAの第一副会長でもある、指導を主導した宇津木妙子副会長は「アジアのソフトボールの仲間達が協力してソフトボールを盛り上げていくことは、世界の中でも人口の多いアジア圏を中心にソフトボールの活性化につながる。また、潜在的な能力を持つアジアのレベルがどんどん上がっていけば、今はアジアでも安定した強さを見せている日本もうかうかしていられない。ソフトボールを通じた仲間との交流をどんどん広げるために、今回の取り組みをモデルとして、アジアでの大会や会議の度に、可能な限り継続して行っていきたい。」と語った。

 アジアソフトボールの将来に向け、重要な案件について議論されるアジア連盟総会を翌日に控え、素晴らしいアジアの仲間との交流を行うことができた。