2016.9.6
 

 

教員のための「ベースボール型」
授業研究会を京都市で開催!(第6回)




授業研究会に先立ち、講師の皆さんが紹介された



まずはウォーミングアップを入念に!



ゴロ捕りの「基本」を全員でしっかりと研修



擬音語・擬態語を駆使しながら、バッティングの基本動作を学ぶ



京都市・在田正秀教育長(左から4人目)、同教育委員会・塩見英樹指導主事(左から3人目)が視察・激励に駆けつけた



講師の皆さんを交え、全員で記念撮影!

 去る8月24日(水)、京都市「京都市立小野小学校」にて、小学校教員を対象とした「ベースボール型」授業研究会(主催:京都市教育委員会、京都市小学生スポーツ連盟、共催:公益財団法人日本ソフトボール協会(JSA)/一般社団法人日本野球機構(NPB))が開催され、京都市内から小学校に勤務する教員24名(内、女性教員7名)が参加し、実施されました。

 今回は過去5回を違い、初の「夜間開催」となりました。今後、こういった研究会を開催していく上では、施設利用や勤務との兼ね合いから、必ずしも休日、昼間の時間に開催できるとは限らないことを想定し、夜間の時間を有効活用しての開催となりました。

 講師は、NPB協力の下、ジャイアンツアカデミーコーチ:本城直貴講師、東京ヤクルトスワローズ球団職員:河端 龍講師とJSA学校体育推進委員会、佐野仁美講師、栗山利宏講師、荒谷健一講師、安藤 宏講師が務め、NPBが制作した指導用教材「みんなが輝くやさしいベースボール型授業」を基に実技を中心に研究会を行いました。

 今回の研究会も、その実施内容は、第1回〜第5回と「同じ内容」で行われました。これは全国各地くまなく「同じ指導内容が行き渡るように」との趣旨に基づき、実施されているもので、今後も同様の内容で開催される予定になっています。

 まず最初にウォーミングアップを行った後、ボールを使った「セルフキャッチ」「パートナーキャッチ」といった捕る基本動作を教材に基づき、その解説を交えながらの指導を行いました。ボールを使った「遊び感覚」を重視しながら、楽しみながら身体を動かすことでウォーミングアップにもなり、ボールそのものに慣れ、親しみ、ボールの扱いを学んでいくことを狙いとしています。

 午後は「守る」「投げる」「打つ」の基本動作を擬音語や擬態語を使った「実際の教育現場で役立つ小学生にわかりやすい言葉」を用いた指導方法が披露され、参加された教員皆さんからも「擬音語・擬態語を使うことでグッと親しみやすくなる」「擬音語・擬態語を使用することで子どもたちの注意を引きつけ、その指導内容に入り込みやすくなる」等、好評で「早速、授業で使ってみたい」との声も聞かれました。

 その後、「誰でも楽しむことができる易しいゲーム形式」(バックホームゲーム、フォースプレーゲーム、タッチプレーゲーム)の授業の実践体験をしてもらいました。参加された小学校教員の皆さんに「ルールの解説、声かけ、安全管理、運動量確保の工夫」など、実際に体験することで、授業のポイントを提供することができたのではないかと考えております。

 また、今回の研究会には、京都市・在田正秀教育長、同教育委員会・塩見英樹指導主事が視察に駆けつけ、JSA学校体育推進委員会・佐野仁美委員長、京都府ソフトボール協会・前川勝六理事長が、小学生向けに使用を推奨している「ソフティボール」の安全性についての説明を行い、在田教育長と塩見指導主事も改めてその安全性を確認。参加された先生方の熱心に授業研究に取り組む姿を目の当たりにし、今後の「ベースボール型」授業展開に大きな期待を寄せていました。

 最後に、今回の機会を提供いただきました京都市教育委員会・京都市小学校盟スポーツを始め、京都府ソフトボール協会の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。また、参加された先生方におかれましても、平日のお忙しい日程にもかかわらずご参加いただき、本研究会では、本当に「熱心に学ぶ眼差し」で接していただきましたことを改めて感謝申し上げます。
 全国の小・中学生が体力の向上を始め、協調性や主体性といったこれから成長していくために必要な体力や能力を学ぶためには教員の経験と知識が必要不可欠となります。どうか、本研究会で体験いただきましたことを今後の学校教育に生かしていただけることを期待しております。
 今後、研究会の回数より良い内容にしてまいりたいと考えております。

公益財団法人 日本ソフトボール協会
学校体育推進委員会