2015.4.7
 

 

リーグ開幕はすぐそこに!
日本女子リーグ審判員研修会を実施




直前に迫った日本女子1部リーグの開幕に備え、
日本女子リーグ審判員研修会を実施

  「世界最高峰」と称される舞台に立つ
審判員の精鋭たちが、3日間の研修に励んだ



スピーディーな試合展開、しっかりとしたゲームコントロールを!
と改めて参加者全員に徹底した、日ソ協・佐藤重孝審判委員長



研修会は来るべき本番に備え、終始「実戦形式」で進められた



ソフトボールの魅力・醍醐味が詰まった試合展開を!
選手だけではなく、それを支える審判員も重要な役割を担っている



2015 日本女子リーグ審判員研修会/愛知県豊田市

 去る4月3日(金)〜5日(日)の3日間、愛知県豊田市・トヨタスポーツセンター内女子ソフトボール場他において、「日本女子リーグ審判員研修会」が実施され、今年の「第48回日本女子ソフトボール1部リーグ」担当審判員が参加。直前に迫ったリーグ開幕に備え、実戦形式の研修に取り組んだ。

 今回の研修会も昨年同様、来る日本女子リーグの開幕を前に、1部・2部リーグ所属のチームが多数参加し、「オープン戦」として毎年開催されている「トヨタカップ」に合わせて研修を実施。日本女子リーグの舞台に立つ審判員の「実戦感覚」を養うことに重点が置かれ、実際の試合でジャッジし、判定の正確さを磨くことはもちろんのこと、走者がいる状況で外野に打球が飛んだ際の審判員のローテーション、また全体のゲームコントロールについても入念に確認。その一挙手一投足が厳しくチェックされた。

 研修初日となった3日(金)は、まず開講式が行われ、(公財)日本ソフトボール協会・佐藤重孝審判委員長が「4月に入り、ソフトボールも本格的なシーズンの幕開けを迎えた。2月の中央研修会を終え、3月後半には全国高校選抜大会、都道府県対抗全日本中学生大会、春季全日本小学生大会とそれぞれ春の全国大会を終えたばかりであるが、いよいよ次は、皆さんが審判員として立つ日本女子1部リーグが開幕することになる。ここに集まっていただいた皆さんには、『世界最高レベル』と称される『日本女子1部リーグの担当審判員』であるという自覚を強く持ってもらうと同時に、来るべき『本番』に向けて、ぜひ『良い緊張感』を持って研修に励んでもらいたい」と参加者を激励。また、「2月の中央研修会でも冒頭で話をさせてもらったが、今シーズン改善すべき大きな課題の一つとして『試合のスピードアップ』が挙げられる。ソフトボールの理想的な試合展開は、やはり『スピーディー』であるということ。皆さんには、今回の研修会で臨む実戦から『ゲームコントロール』を強く意識してほしい。試合展開によって様々な状況の変化があると思うが、攻守交代、選手交代含め、まずはしっかりとメリハリをつけ、円滑につつがなく試合を進行させることが重要である。ソフトボールの魅力・醍醐味を訪れた観客に提供する『影の演出者』として、最善の努力を尽くしてもらいたい」と、常に観客の目線に立ったゲームコントロールの重要性を改めて参加者全員に説いた。

 開講式では、同じく(公財)日本ソフトボール協会・吉里弘、村島成幸、阿久津静審判副委員長からも、今回の研修に臨むにあたり改めて確認しておくべき事項が述べられ、特に走者がいる状況で外野に打球が飛んだ際の審判員のローテーション、不正投球、不正打球、離塁違反、走塁妨害、守備妨害の判定や処置を再度参加者全員に徹底。

 2日目からは、各審判員が実際にトヨタカップの試合でジャッジを行う「実戦形式」の研修に入り、(公財)日本ソフトボール協会・佐藤重孝審判委員長をはじめ、吉里弘、村島成幸、阿久津静審判副委員長も自ら試合会場を回って、審判員の判定や動き、ゲームコントロールを厳しくチェックする場面も見られた。また、実戦の中で気になった部分、改善すべき点があれば、試合後のミーティングですぐに指摘し、その問題点を修正。「世界最高峰」のリーグの試合を任される審判員として、常に「スキルアップ」が求められるとともに、来るべき「本番」に向けて、一人ひとりが万全の状態で臨めるよう、着々と準備が進められていた。

 4月18日(土)、愛知県名古屋市・ナゴヤドームにおいて、いよいよ「第48回日本女子ソフトボール1部リーグ」が開幕する。新たなシーズンの幕開けに向け、グラウンドで日々汗と泥にまみれながら練習を重ねる選手たち。その一方で、同じく日本リーグの舞台に立つ審判員も、こうして自らを高める努力をしている。

 試合に臨むのはチーム・選手たちだけではない。ソフトボールの魅力を、また醍醐味をたくさんの人々に伝えるために……。それを支える審判員も「重要な役割」を担っている。