2013.4.15
 

 

 


WBSC(世界野球ソフトボール連盟)設立の
記者会見が東京都内のホテルで行われた




WBSCの規約・憲章にフラッカリ(左)、
ポーター(右)両共同会長が調印した




ソフトボールからは日本代表・上野由岐子、
U19日本代表・岡村奈々両選手が出席した




野球からは阪神・藤浪、日本ハム・大谷の
ビッグルーキーがビデオメッセージで登場!




WBSCのロゴ、スローガンが披露された




野球・ソフトボールのグローバル化、世界的広がりを強調。
オリンピック競技復帰を訴えるフラッカリ、ポーター両会長




男子・野球、女子・ソフトボールが「一つの競技」となり、
「WBSC」として、オリンピック競技「復帰」をめざす!



 

オリンピック競技復帰へ……フェイスブック、ツイッターでの
復帰活動への協力・支援を呼びかける上野・岡村両選手


WBSC(世界野球ソフトボール連盟)の設立を承認!




野球・ソフトボールの2020年オリンピック実施競技復帰活動 協力・支援のお願い

 

 4月14日(日)、国際野球連盟(IBAF)とISF(国際ソフトボール連盟)は、2020年夏季オリンピックでの実施競技復帰をめざし、両競技団体を統合する「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」の設立を発表。東京・グランドプリンスホテル新高輪で共同記者会見を開き、新組織・WBSCで「共同会長」となるIBAFのリカルド・フラッカリ会長とISFのドン・ポーター会長が、WBSCの規約・憲章に調印し、WBSCのロゴ・スローガン(テーマ)のお披露目を行った。

 男子の野球、女子のソフトボールを1競技として2020年オリンピック競技復帰をめざし、試合時間短縮のため野球もソフトボールと同じ7イニング制の導入を検討していることを発表。野球・ソフトボールともに同一会場で競技を実施、野球、ソフトボール8チームずつが参加して、それぞれ6日間で実施する計画も明かされた。

 リカルド・フラッカリ会長は「歴史的な日だ。重要な地点にたどり着いた」と述べ、ポーター会長は「もう一度オリンピック競技に復帰するため、我々は一つになった」と話し、「野球とソフトボールともに7イニング制での実施、同一会場での競技実施等、よりエキサイティングな競技とするためのプランを検討・協議し、実施していく予定である」と、従来、問題とされていた競技時間(時間制でなく、長時間にわたる可能性があること)、競技施設(建設コストの高騰、競技実施後の継続利用等)等の「課題」を克服し、野球・ソフトボールが、オリンピックで実施するのに適した競技へと「進化」していることを強調。そのための工夫・改善を行っていることをアピールした。

 また、リカルド・フラッカリ会長は、「先のワールドベースボールクラシックでの結果でも分かる通り、ドミニカが初優勝を勝ち獲り、オランダ、イタリアといったヨーロッパ勢も躍進し、サッカーのイメージしかないブラジルも健闘した。オリンピック競技から除外された当時とはまったく違ったインターナショナルでワールドワイドな競技に変貌を遂げている」と競技の世界的な広がりや普及度・競技力の確実な向上についても言及。しかし、メジャーリーガーの参加については、「最高の選手たちが参加するよう(MLB/メジャーリーグベースボール)と協議を続ける」と明言を避けた。
 ドン・ポーター会長も、「2008年の北京オリンピックで日本が金メダルを獲得し、昨年の世界選手権でも再び世界一となっている。決してアメリカの『王座独占』の競技ではなくなっており、どの国にも勝つチャンスが広がっている」と語った。

 2020年オリンピックの実施競技は27競技がすでに確定しており、野球・ソフトボールは最後の1枠をレスリング、空手、スカッシュ、武術、ローラースポーツ、スポーツクライミング、水上スキーのウエークボードの7競技と争うことになる。
 IOC(国際オリンピック委員会)は5月下旬の理事会で候補を1〜3競技に絞り込み、9月の総会で最終的に1競技を決定する。

 また、オリンピック技復帰に向けた世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の取り組みに、両競技の有力選手が協力・支援を呼び掛けた。
 ソフトボールの北京オリンピック金メダリスト・上野由岐子(ルネサスエレクトロニクス高崎)、U19日本代表の岡村奈々(日本体育大)両選手が記者会見に出席し、上野選手が「ソフトボールがオリンピック競技から外れたのは本当にショックだった。WBSCと一緒にオリンピック競技復帰へ向け全力を尽くしたい」と言葉に力を込めれば、岡村選手は「オリンピック出場が子どもの頃からの夢だった。オリンピック競技復帰を是非実現させてほしい」と胸の内を語った。日本だけでなく、海外からも、カナダ代表であり、今シーズンから戸田中央総合病院でプレーすることが決まっているジェニファー・イーが記者会見に駆けつけ、「オリンピック競技復帰」をPRした。
 野球からは、プロ野球の注目ルーキー・藤浪晋太郎投手(阪神タイガーズ)、大谷翔平投手(北海道日本ハムファイターズ)もビデオメッセージで登場。「2020年の五輪で日本代表として活躍することが大きな夢。オリンピック競技になってほしいと心から願っている」とメッセージを寄せた。

 WBSCは、この席上で新組織のロゴ、スローガン「SWING FOR THE FENCES」も披露。併せて、2020年オリンピック競技復帰のための「キャンペーン特設サイト」の開設を発表。オリンピック競技復帰への「後押し」「応援」が求められた。

 この日、野球・ソフトボールが「一つの競技」としてオリンピック競技に復帰するため、「組織」としても、正式に「一つ」となり、新たな歩みをはじめた。
 2020年オリンピック競技復帰のために、残された時間は決して多くはない。しかし、「チャンス」が残されている限り、最後の瞬間まで、その可能性を信じ、できる限りの努力を続けていく必要がある。
 私たちにできること……フェイスブックであり、ツイッターでの参加。一人ひとりの「思い」が積み重なり、その積み重ねが「オリンピック」への道につながっていると信じて。一人ひとりの力は小さくても、その力を合わせれば、「大きな力」となることもある。
 今こそ、世界中の野球・ソフトボールを愛する人々が、その「底力」を示そうではないか! 「SWING FOR THE FENCES」