去る10月21日(水)〜25日(日)、ベネズエラ・マルガリータ島で第24回ISF(国際ソフトボール連盟)総会が開催された。
(財)日本ソフトボール協会からは、ISFアジア地区副会長でもある尾武ウ則専務理事、宇津木妙子常務理事、村元 隆ルール副委員長、横田博之事務局長、中野沙織事務局員(国際担当)が出席。通訳の伊藤明子氏、JTB添乗員・高橋美千子氏が同行した。
ISF役員の任期満了に伴う役員改選では、尾武ウ則専務理事の後任としてアジア地区副会長に、2000年シドニー、2004年アテネで女子日本代表ヘッドコーチを務めた宇津木妙子常務理事が立候補。選挙の結果、アジア地区副会長に選任され、日本としては初の「女性役員」が誕生した(任期は4年)。また、会長にはドン・ポーター氏(アメリカ)が再選された。
ソフトボールのオリンピック競技復帰への「切り札」的存在として、(財)日本ソフトボール協会が推薦する形で立候補した宇津木妙子常務理事は、「言葉の壁を乗り越え、現場の選手や子どもたちのオリンピックへの夢を復活させるためにも、新しい世界で動き回りたい。ヨーロッパやアフリカへの普及活動も続けていく。それがオリンピック復帰につながる道になると思う」と意欲を語った。
また、ISFの「HALL OF FAME」(ソフトボール殿堂)に、世界選手権に5回の出場を果たし、1996年の第9回大会(アメリカ・ミッドランド)では3位、2000年の第10回大会(南アフリカ・イーストロンドン)では準優勝と、輝かしい成績を残し、「黄金時代」を築いた男子日本代表のエースとして活躍した西村信紀氏(IPU環太平洋大男子ソフトボール部監督)が殿堂入りを果たした。
日本人としては、故宍倉博氏(1993年・第16回ISF総会/台湾・台北/国際審判員としての実績が評価され、殿堂入り)、故加藤宗司氏(2003年・第21回ISF総会/中国・南京/国際審判員としての実績が評価され、殿堂入り)、三宅豊氏(2005年・第22回ISF総会/台湾・高雄/選手として4回の世界選手権出場の実績が評価され、殿堂入り)、宇津木妙子氏(2005年・第22回ISF総会/台湾・高雄/ヘッドコーチとして世界選手権3位1回、準優勝1回、オリンピック銀メダル・銅メダル獲得等の実績が評価され、殿堂入り)、黒木幹夫氏(2007年・第23回ISF総会/フィリピン・マニラ/日本協会役員並びに国際関係役員としての実績が評価され、殿堂入り)に次いで6人目、選手としては三宅豊氏に次いで2人目の殿堂入りの栄誉に輝いた。 |