2016.10.22
 

 

第6回アジア女子ジュニア選手権大会

2016.10.20〜25 中国・四川省ハンシカ市/紅格訓練基地

GEM2(U16日本代表)
チャイニーズ・タイペイに
5回コールド負け!




日本、予選リーグ最終戦の相手はチャイニーズ・タイペイ



日本は「一つ上」のカテゴリーのチームを相手に懸命の戦いを続けている



日本は予選リーグ1勝3敗。4位で決勝トーナメント進出か!?



第6回アジア女子ジュニア選手権大会
予選リーグ終了

 10月22日(土)、中国・四川省ハンシカ市で開催されている「第6回アジア女子ジュニア選手権大会」は大会3日目を迎え、前日のインド戦で今大会初勝利を挙げた日本(GEM2/U16日本代表)は、予選リーグ最終戦となるチャイニーズ・タイペイ戦を迎えた。

大会第3日(10月22日/土)
《予選リーグ第4戦》
  1 2 3 4 5
日本(GEM2/U16日本代表) 0 0 0 0 0 0
チャイニーズ・タイペイ(U19チャイニーズ・タイペイ代表) 0 0 3 2 2x 7
※大会規程により5回得点差コールド
(日)●中邨花菜−片岡美結

 ここまで1勝2敗の日本は、予選リーグ最終戦となるこの試合、チャイニーズ・タイペイと対戦した。

 日本の先発は中邨花菜。初回、2回と無失点で切り抜け、上々の立ち上がりを見せていたが、3回裏、4本の安打を浴び、3点を失うと、続く4回裏にも一死からの3連打で2点を奪われ、5点のリードを奪われた。

 一方、日本は4回まで一人の走者も出せず、パーフェクトに抑えられていたが、ようやく5回表、5番・石川花、6番・大谷美香の連打で一死一・二塁と、この試合初めてのチャンスをつかんだが、次打者が6−4−3とわたるダブルプレーに打ち取られ、無得点。

 ようやくつかんだチャンスを逃してしまったことで、つなぎとめていた集中力が途切れたか、その裏、守備の乱れから2点を失い、0−7の5回コールド負け。予選リーグは1勝3敗という結果となった。
 インドの到着が遅れ、まだ予選リーグは、インド対中国戦、インド対チャイニーズ・タイペイ戦を残している状態で、まだ最終順位は確定していないが、インドが残り2試合を連勝しない限りは、日本は4位での予選リーグ通過、決勝トーナメント進出が決まることになる。

 予選リーグの戦いを見る限り、ここまで3戦全勝の中国、2勝1敗のチャイニーズ・タイペイとは「力の差」が感じられるのは事実だ。
 もちろん、日本があえて「一つ上」のカテゴリーに挑んでいることを考えれば、当然といえば当然の結果ともいえる。しかし……ただそれを受け入れるのではなく、思い切り抵抗し、あがいてほしいと思う。それが自らの「経験」となり、自らを成長させる「糧」となるからである。

 男子のソフトボールで「世界の頂点」に君臨するニュージーランドは、ジュニア世代の育成において、あえてそこでは「負ける悔しさ」を経験させるという。ジュニア世代での「苦い経験」があるからこそ、「強くなれる」のだという。ジュニア世代での「負けた経験」があるからこそ、それが「世界一」をめざす原動力となり、「今度は負けない」という強い気持ちを育み、勝利へのモチベーションが生まれるのだという。

 今日のこのチャイニーズ・タイペイ戦では、同じコールド負けでも前日の中国戦とは「大きな違い」があった。このチャイニーズ・タイペイ戦では、四死球はわずかに「1」。最後は自らの守備の乱れもあってコールド負けを喫したが、その内容には「大きな違い」があり、自分たちより「格上」のチームに対して臆することなく立ち向かっていったことが、その「数字」に、「結果」に、表れていた。もちろん、だからといって、それで「勝てる」ほど甘い世界ではない。現時点での「力の差」を覆すことは容易なことではないし、「結果」に結びつけることは簡単ではない。
 それでも……こうして「自分より強い相手」に真っ正面から挑んでいくことが、自らを成長させ、強くたくましくしていく「唯一無二」の道なのだ。

 決勝トーナメントでは、気持ちを切り替え、真の意味での「チャレンジャー」となり、全力を尽くし戦ってほしい。そして……一つでも多く勝ち進み、一試合でも多く戦うこと。それこそが次世代を担う「若き日本代表」の「未来」へ向けた「財産」となるはずである。

頑張れ! ニッポン!!


平成28年度GEM-2(U16)日本代表チーム
第6回アジア女子ジュニアソフトボール選手権大会 参加選手団名簿
選手
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 丸山 美海 栃木 那須塩原市立厚崎中学校
2 鈴木 蒼 東京 東海大学菅生高等学校中等部
3 稲葉 怜美 京都 京都市立衣笠中学校
4 高 美優 福岡 福岡市立高宮中学校
5 中邨 花菜 兵庫 園田学園中学校
6 捕手 村田 実夢 栃木 大田原市立金田南中学校
7 柏坂 恵美 兵庫 明石Pクラブ
(明石市立大久保中学校)
8 片岡 美結 福岡 福岡レッドドリームズ
(春日市立春日東中学校)
9 内野手 石崎 愛世 大阪 南大阪サンダース
(大阪市立八阪中学校)
10 郡司 美友 栃木 大田原市立金田南中学校
11 大谷 美香 大阪 岸和田市立岸城中学校
12 小林 眞莉亜 群馬 太田市立藪塚本町中学校
13 森園 まゆ 愛知 名古屋市立はとり中学校
14 山本 星 兵庫 明石Pクラブ
(福崎町立福崎西中学校)
15 外野手 藤田 杏 福岡 福岡レッドドリームズ
(大野城市立大利中学校)
16 藤田 美歩 栃木 那須塩原市立厚崎中学校
17 石川 花 大阪 岸和田市立岸城中学校

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 チームリーダー 渡辺 祐司 京都 京都市立樫原中学校
2 ヘッドコーチ 松田 和広 宮崎 西都市立三納小中学校
3 アシスタントコーチ 山本 かんな 京都 京都市立洛南中学校
4 トレーナー 光本 雅美   くらしの企画 蓬治療所
5 総務 山内 亜美   (公財)日本ソフトボール協会
6 帯同審判 上田 素市   (公財)日本ソフトボール協会
7 通訳 中田 萍   (公財)日本ソフトボール協会