2015.11.6
 

 

「日韓国交正常化50周年」事業 〜共に開こう 新たな未来を〜
2015日韓ジュニアスポーツ交流事業(訪韓・受入)を実施




今年も日韓ジュニアスポーツ交流事業を実施!



まず、9月に日本チーム(厚木商業高)が韓国・鎮川へ
6日間にわたって交流を行い、友好親善を深めた



韓国では、鎮川ナショナルトレーニングセンターに宿泊



計6試合の交流試合を行い、互いの競技力向上に努めた



10月26日には韓国女子U19代表チームが来日!



神奈川県厚木市において6日間にわたる受入事業が行われ、
厚木商業高との再戦や地元高校生チームとの交流試合が実施された



27日の夜には歓迎夕食会も催され、互いに親睦を深めた



夕食でテーブルをともにした日韓両国の選手
積極的にコミュニケーションを図る場面も



ソフトボールを愛する気持ちがあれば、皆「仲間」
言葉や生活習慣が違っても、必ず心は通じ合う



今年は「日韓国交正常化50周年」の節目の年
より固く結ばれた絆のもと、「新たな一歩」を!



2015日韓ジュニアスポーツ交流事業(訪韓・受入)

 2001年からスタートし、15回目を数える「日韓ジュニアスポーツ交流事業(訪韓・受入)」が今年も開催され、日本・韓国の両国が「ソフトボール」を通じて交流。互いの友好親善を深め、競技力向上を図った。

 この「日韓ジュニアスポーツ交流事業」は、アジア近隣諸国とのスポーツ交流を促進し、両国の友好親善と競技力向上を目的に「相互派遣方式」で実施されており、今年で15回目の開催となる。

 今回は、今年3月の全国高校女子選抜大会で優勝を飾った神奈川県立厚木商業高等学校を日本の当該チームとして、まず韓国に派遣。9月4日(金)〜9日(水)、韓国・鎮川を訪問し、韓国女子U19代表チームと計6試合の親善交流試合を実施する等、貴重な経験を積んだ。また、この訪韓を受けて、10月26日(月)〜31日(土)には韓国女子U19代表チームが来日。厚木商業高等学校の所在地でもある神奈川県厚木市を会場に、受入事業が行われた。

 受入事業では、厚木商業高等学校との「再戦」はもちろんのこと、神奈川県立座間総合高等学校、向上高等学校、神奈川県高校選抜チーム(厚木商業高等学校、湘南学院高等学校、向上高等学校、座間総合高等学校の混成チーム)ら、地元の高校生チームとも親善交流試合を実施。神奈川県ソフトボール協会、厚木市ソフトボール協会の全面的な支援・協力のもと、予定された全日程を無事終了し、実り多い事業とすることができた。

 日本側の受入で、10月26日(月)に来日した韓国女子U19代表チームは、翌27日(火)、まず厚木商業高等学校と親善交流試合を実施。午前は厚木商業高等学校グラウンドで1試合、午後は厚木市営及川球技場で1試合を行うダブルヘッダーに臨み、早速「真剣勝負」さながら、攻守にわたって精力的なプレーを展開。この日の夜には「歓迎夕食会」も催され、日本ソフトボール協会、神奈川県ソフトボール協会、厚木市ソフトボール協会の役員・関係者はじめ、神奈川県高校選抜チームの選手たちが韓国女子U19代表チームをもてなし、夕食をともにすることで互いの親睦・交流を深めた。

 歓迎夕食会では、まず日本ソフトボール協会・煖エ清生専務理事が「9月に厚木商業高等学校が訪韓した際は、大変お世話になり、ありがとうございました。今、2020年東京オリンピックに向けて、野球・ソフトボールが追加種目として採用されるか否かというところに大きな注目が集まっておりますが、我々は『必ずや、オリンピック種目に復帰できる!』と確信を抱いております。今日、ここにお集まりいただいた選手の皆さんにも『オリンピック出場』の『チャンス』があります。この事業を通じて、日韓両国が友好親善を深めるということはもちろんですが、ソフトボールを愛する者として、ともにオリンピック復活を信じ、『夢』に向かって大いに頑張っていきましょう」と歓迎の挨拶。これに対し、韓国ソフトボール協会副会長でもあるパク・ビョンギ団長が謝辞を述べると、続いて日本チーム・福島正一団長の発声により、乾杯。しばし歓談のひとときが持たれた後には、日韓両国の代表者による記念品交換が行われ、互いの友好親善の証として微笑ましく握手を交わす場面も見られた。また、歓談(会食)中は日韓両国の選手がテーブルをともにし、言葉は通じないながらも、身振り手振り、ときにはゼスチュアを交えて積極的にコミュ二ケーションを図る光景も。片言ではあるが、互いの自己紹介からはじまり、ソフトボールの話題だけでなく、普段の生活についても気さくに質問し合う等、終始和やかな雰囲気で会が進行していった。

 28日(水)は厚木市営及川球技場を会場に、韓国女子U19代表チームvs座間総合高等学校、韓国女子U19代表チームvs向上高等学校の2試合が行われ、29日(木)にも同会場において、韓国女子U19代表チームvs神奈川県高校選抜チームをダブルヘッダーで実施。親善交流試合ではあるが、どの試合も互いに「全力」でぶつかり合う姿が見られ、少しでも自らの成長・レベルアップにつなげようと、一分、一秒、一球、ワンプレーを惜しむかのような「熱戦」が繰り広げられた。

 27日(火)〜29日(木)の3日間で計6試合の親善交流試合を行った韓国女子U19代表チームは、30日(金)に東京・神奈川を観光。日本での思い出の一つとして、東京スカイツリー、浅草・浅草寺、エスポートミズノ、横浜みなとみらい、元町中華街等を見学・散策して回り、今回の交流事業の全日程を終了。翌31日(土)の午前に羽田空港へと向かい、帰途についた。

 今年で15回目の開催となった「日韓ジュニアスポーツ交流事業」。日韓両国の友好親善と競技力向上は確かに大きなテーマであるが、この事業の「真の意義」は、言葉、民族、文化、生活習慣等の違う者同士が、「ソフトボール」という競技を通じて心を通わせること。そして、その中で互いを「仲間」として認め合い、高い目標に向かって切磋琢磨していくことにある。たとえ言葉や文化、生活習慣が違っても、こうしてソフトボールでつながることができる。ソフトボールに「情熱」を注ぎ、この競技を心から「愛する」気持ちがあれば、そこに国の垣根は関係ない。いつの日か日本と韓国がオリンピックの舞台で世界の頂点を争う……。今はまだ実現していないが、この交流事業の継続が実を結び、夢ではなく現実として、そのような日が訪れることを期待したいものである。

 ソフトボールの今後の課題は、世界における普及度ともいわれる。その中で、日本にまず求められていることは「アジアでの仲間作り」。この韓国をはじめ、交流事業・NTSで縁の深い台湾、またその他の国々へ、さらなる広がりが期待されている。今年は「日韓国交正常化50周年」という節目の年。日韓両国がより固い絆で結ばれ、「新たな一歩」を踏み出すと同時に、今後は互いに手を取り合って「アジアのソフトボール」を盛り上げていかなければならない。

平成27年度 日韓ジュニアスポーツ交流事業
選手団名簿
選手
No. 守備 氏名 支部 所属名
1 投手 木原 菜々子 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
2 捕手 久保 かえで 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
3 一塁手 古川 晴野 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
4 二塁手 石川 妃悠 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
5 三塁手 我那覇 メリリン 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
6 遊撃手 松本 伶奈 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
7 左翼手 田村 ひかり 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
8 中堅手 彦坂 千咲 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
9 右翼手 角田 美華子 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
10 内野手 岡田 夏希 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
11 内野手 川之上 実桜 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
12 内野手 遠畑 さくら 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
13 内野手 山下 陽夏 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
14 内野手 岩本 成未 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
15 内野手 南 亜子 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
16 外野手 高部 由衣 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
17 内野手 森 葵衣 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校

スタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 団長 福島 正一 岡山 (公財)日本ソフトボール協会
2 監督 宗方 貞徳 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
3 コーチ 畑 晴樹 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
4 コーチ 長普@美和 神奈川 神奈川県立厚木商業高等学校
5 総務 藤井 まり子   (公財)日本ソフトボール協会