2015.8.12
 

 

●女子U19日本代表レポート
第11回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会(アメリカ・オクラホマシティ)


日本、無傷の4連勝!
イギリスに4−0の完封勝利




ここまで3連勝と快調な戦いを続けている日本



予選リーグ第4戦ではイギリスと対戦



日本の先発投手は予選リーグ初戦でリリーフした山田蓮
4イニングを投げ、イギリス打線をノーヒットに抑え込む好投を見せた


初回に早々と2点を先制した日本だったが……
その後のチャンスでなかなか攻め切ることができない


4回裏にようやく3点目を追加した日本
5回裏、4番・坂本結愛のソロホームランで試合を決めた


決勝トーナメントに向けて、一戦一戦強くなっていかなければ……
現状に満足することなく、常に「上」をめざし、さらなるレベルアップを!


「たった一球が、ワンプレーが命取りになる!」と
試合後、「世界の舞台」を知り尽くす有住隆ヘッドコーチから厳しい指摘


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 第11回世界女子ジュニア選手権大会(※大会スケジュールはこちら ※大会オフィシャルサイトはこちら)第3日。前日カナダ、コロンビアとのダブルヘッダーに臨み、連勝。ここまで3連勝と快調な戦いを続ける日本は、予選リーグ第4戦でイギリスと対戦した。

・大会第3日/8月11日(火)
《予選リーグ第4戦》
  1 2 3 4 5 6 7
イギリス 0 0 0 0 0 0 0 0
日  本 2 0 0 1 1 0 x 4
(日)○山田蓮(4回)、原奈々(2回)、廣瀬夏季(1回)−古平綾香
〔本塁打〕坂本結愛〔三塁打〕石野江里佳

 日本の先発は山田蓮。大会直前の第2次国内強化合宿(神奈川県横浜市)で、日本女子1部リーグの強豪・日立に打ち込まれるなど「悔しさ」を味わいながらも、そこから這い上がり、予選リーグ初戦のニュージーランド戦では最終回にリリーフとして登板。しっかりと試合を締めくくった右腕が、この試合の先発投手を任された。その山田蓮は初回、先頭打者を「気持ちの入った速球」で三振に斬って取ると、続く2番打者、3番打者をセカンドフライ、セカンドライナーに打ち取り、三者凡退。テンポの良いピッチングで、まずは守備のリズムを作った。

 後攻の日本はその裏、1番・石川恭子がレフト前ヒットで出塁。この後、2番・竹中真海が四球、3番・石野江里佳のセーフティー気味にころがした送りバントが内野安打となり、無死満塁のチャンスを作ると、ここで4番・坂本結愛がキッチリとセンターへ犠牲フライを打ち上げ、1点を先制。なお一死二・三塁のチャンスが続き、5番・櫻岡春香のセカンド後方へのフライを相手が落球する間に、三塁走者が生還。この回2点を挙げた。

 初回に早々と2点を先制し、このまま一気にたたみかけたい日本だったが、2回裏は二死三塁と得点圏に走者を進めながら、2番・竹中真海が三振に倒れ、無得点。3回裏も、この回先頭の3番・石野江里佳がレフトオーバーのスリーベースを放ち、絶好の追加点のチャンスを作り出したが、4番・坂本結愛があっけなく三振。続く5番・櫻岡春香も、この「大事な場面」で簡単に初球に手を出し、サードフライ。6番・本間睦もピッチャーフライに打ち取られ、結局無得点に終わり、なかなかリードを広げることができない。

 しかし、迎えた4回裏、日本はこの回先頭の7番・飯田瑞稀がバントヒットで出塁。8番・古平綾香の送りバントで二塁へ進み、9番・有吉茜もセンター前にうまく落とし、一・三塁。その後すかさず盗塁を成功させ、二・三塁とすると、「ここで試合を決める!」と勝負に出た有住隆ヘッドコーチが1番・石川恭子の打席でヒットエンドランを敢行。これを石川恭子がしっかりところがし、三塁走者が本塁生還。泥臭い攻撃でようやく「日本らしさ」を取り戻し、大きな3点目がもたらされた。この3点目で肩の荷がおりたか、日本は続く5回裏にも、一死から4番・坂本結愛がセンターへ完璧な当たりのソロホームランを叩き込み、4点目を追加。序盤にもたつきながらも、終盤リードを広げ、イギリスの息の根を止めた。

 守っては、先発・山田蓮が4イニングを投げ、イギリス打線をノーヒットに抑え込む好投。5回表、6回表も2番手・原奈々がパーフェクトピッチングを展開すると、7回表は廣瀬夏季へとつなぐ余裕の投手リレー。最後は廣瀬夏季が先頭打者にライト前ヒットを許したものの、後続を断って試合をしめくくり、4−0の完封勝利。開幕から無傷の4連勝を飾った。

 この試合、4−0で勝利を収めはしたが、全体的に日本の「詰めの甘さ」が目立った。試合後、すぐに選手たちを集めた有住隆ヘッドコーチは、「試合を戦うにあたっては、その試合の流れや展開に応じた攻撃・守備をまず心がけなければならない。本来、イギリス相手であれば、コールドゲームで圧勝しなければならないところ。こういったところにまだまだ自分たちの『甘さ』があることを強く自覚してもらいたい。今日の試合でいえば、2点を先制した後の3回裏(先頭の石野江里佳がスリーベースで出塁し、無死三塁のチャンスを作った場面)に一気にたたみかけ、早い段階で相手の息の根を止めなければならなかった。あの絶好の場面で、4番・坂本結愛があっけなく三振。5番・櫻岡春香が初球に簡単に手を出し、凡退してしまうようでは困る。戦いの中で試合の流れや展開を読み、今何をしなければいけないのか、それぞれがもっと考え、敏感に感じ取る力をつけてほしい。決勝トーナメントに進み、実力の拮抗した相手との戦いになれば、『一球』『ワンプレー』が命取りになる。その『重み』や『勝負の怖さ』を、もう一度肝に銘じる必要がある」と厳しく指導。自らも、かつて男子日本代表の一員として数々の「国際舞台」を経験し、世界選手権では第3位、準優勝と輝かしい実績を残した有住隆ヘッドコーチならではの指摘もあった。

 もう一度ここで繰り返しておくが、我々日本がめざすところは「連覇」、そして「世界一」である。そのためには、最強にして最大のライバル・アメリカを撃破しなければならないし、個々のレベル、チームのレベルを今よりもっと高めていかなければならない。一戦一戦試合を重ねるごとに「強く」なっていく。女子U19日本代表は、そういったチームであり続けなければならないし、それができるチームだと信じている。



予選リーグ第4戦
イギリス戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 3B 石川恭子 園田学園女子大学 9
2 2B 竹中真海 日本体育大学 8
3 LF 石野江里佳 ビックカメラ高崎 11
4 1B 坂本結愛 戸田中央総合病院 25
5 RF 櫻岡春香 東京女子体育大学 1
6 SS 本間睦 日本体育大学 3
7 CF 飯田瑞稀 日本体育大学 14
8 C 古平綾香 戸田中央総合病院 5
9 DP 有吉茜 IPU・環太平洋大学 7
FP P 山田蓮 日本体育大学 17

※選手交代
5回表 投手交代 山田OUT→原奈々(園田学園女子大学)IN  
7回表 原OUT→廣瀬夏季(とわの森三愛高校)IN