2015.8.10
 

 

●女子U19日本代表レポート
第11回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会(アメリカ・オクラホマシティ)


いざ、大会「連覇」へ!
女子U19日本代表、現地・アメリカで最終調整




第11回世界女子ジュニア選手権大会に向け、
女子U19日本代表が8月7日に日本を出発!



「決戦の地」となるアメリカ到着後、早速元気に汗を流した



大会前日には、前回3位の
オーストラリアとテストマッチを実施!


初回から快調に得点を積み重ね、7−3で圧勝した


この日の午後には、大会のテクニカルミーティングも行われた


今回戦う場所は、最大のライバル・アメリカのホームグラウンド
日中は40℃を超える「灼熱の地」と化し、過酷な戦いが予想される


いざ、大会「連覇」へ!
女子U19日本代表の戦いに期待!!


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 開幕を直前に控えた第11回世界女子ジュニア選手権大会(8月9日(日)〜15日(土)/アメリカ・オクラホマシティ ※大会スケジュールはこちら ※大会オフィシャルサイトはこちら)に向け、女子U19日本代表がアメリカで最終調整。迫る「本番」に備えて、前回3位のオーストラリアとテストマッチを行う等、実戦感覚を養いながら精力的に汗を流した。

 女子U19日本代表選手団は、去る8月6日(木)の夜、成田へ集合。翌日7日(金)の午前に成田空港を発ち、「決戦の地」となるアメリカ・オクラホマシティへと入った。現地到着後、早速宿泊先のホテルへと入り、チェックインを済ませると、足早にそのまま練習会場へ移動。長時間のフライトによる移動の疲れや時差ボケもなんのその、元気良く、ウォーミングアップ、キャッチボール、トスバッティング、シートノックで2時間程度コンディション調整を行った。

 大会前日の8日(土)は、「最終調整」を兼ね、前回3位の強豪・オーストラリアと1試合のテストマッチを実施。「このテストマッチは、あくまでも実戦感覚を取り戻すためのもの。こちらの手の内を隠したまま、まずは選手自身のコンディションを高めることに重点を置く。それと同時に相手の戦力やチーム状態を確認することができれば……」と狙いを語った有住隆ヘッドコーチのもと、試合に臨んだ日本は、初回からいきなり先制攻撃。1番・石野江里佳が強烈なライナーでショートのグラブをはじき、出塁すると、2番・櫻岡春香のセカンドゴロの間に二塁へ進塁。ここで3番・坂本結愛が逆らわず「お手本」のようなバッティングでライト前にはじき返し、この打球を処理したライトからの送球を捕手が後逸する間に、二塁走者・石野江里佳が本塁へ生還。早々と先取点を挙げた。

 幸先良く初回に1点を先制した日本は、2回裏にも一死一・二塁のチャンスを作り、ここから相手守備の乱れに乗じて2点目。なお二・三塁と続いたチャンスで、2番・櫻岡春香が三遊間深くうまく叩きつけ、この間に三塁走者が還り、3点目を追加。その後も攻撃の手を緩めることなく、3回裏には一死一塁から6番・中西舞衣にレフトポール際へのツーランホームランが飛び出し、2点。4回表に3点を返される場面はあったものの、直後の4回裏、二死二・三塁から5番・竹中真海の絶妙なセーフティーバントが決まり、6点目。5回裏にも集中力を欠いたオーストラリアの守備の乱れで7点目を挙げるなど、着々とリードを広げた。

 守っては、先発・中村美樹が2回を投げ、被安打1と上々のピッチングを披露。2番手として登板した原奈々が、4回表に3本の長短打を集中されるなどオーストラリア打線につかまり、一挙3点を失ってしまうという「課題」は残ったが、3番手・廣瀬夏季も持ち味の「気迫」を前面に出し、2イニングを1安打ピッチング。テストマッチ特別ルール(時間制限)のため、6回終了時点でそのまま試合終了となり、日本が7−3でオーストラリアに勝利を収める形となった。

 この日は、テストマッチを終えた後、午後16時から大会のテクニカルミーティングも行われ、矢端信介団長をはじめ、有住隆ヘッドコーチ、佐藤洋介アシスタントコーチ、藤本索子アシスタントコーチ、増原晴奈サポートスタッフ(マネージャー)がそれぞれ出席。大会ルールや試合方式の説明、使用するバットの検査等、さまざまな最終チェックを行い、翌日の大会開幕に向けて準備が進められた。

 いよいよ明日、「第11回世界女子ジュニア選手権大会」が開幕する。2020年野球・ソフトボールのオリンピック復活を前提においた本格的な選手強化が進められる中、女子日本代表TAP−A、TAP−B同様「ターゲットエイジ」と位置づけられている女子U19日本代表。その戦いぶりに、大きな期待と注目が集まる。

 「連覇」を成し遂げ、再び「世界一」の称号を手にするということは、決して簡単なことではない。今回日本が戦う場所は、最大のライバル・アメリカのまさに「ホームグラウンド」。最大にして最強のライバルは、「ホームで負けることなど絶対に許されない!」と闘志剥き出しに王座奪還を狙い、日本に対して全力でぶつかってくるはずである。また、ここオクラホマシティは、日中気温が一気に上昇し、40℃を超える「灼熱の地」へと姿を変える。世界の強豪を撃破することはもちろんのことだが、日本とは全く違う「過酷な状況」の中で、個々が最大限のパフォーマンスを発揮しながら、最後まで戦い抜かなければならない。

 「厳しい環境」での戦いになることは間違いないが、考え方を変えれば、彼女たちにとって「世界の舞台」で自らを磨き、高めるための「絶好の機会」になるともいえる。このアメリカ・オクラホマシティの地で、女子U19日本代表がどのような戦いを繰り広げてくれるのか。日本の実力を再び世界に証明し、チーム一丸「世界の頂点」へと駆け上がってくれることを期待したい!



平成27年度 女子U19日本代表チーム
第11回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会 選手団名簿
選手 *ポジション別五十音順
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 中村 美樹 埼玉 戸田中央総合病院
2 原 奈々 兵庫 園田学園女子大学
3 廣瀬 夏季 北海道 とわの森三愛高校
4 福井 遥香 栃木 Honda
5 山田 蓮 東京 日本体育大学
6 捕手 古平 綾香 埼玉 戸田中央総合病院
7 坂本 結愛 埼玉 戸田中央総合病院
8 内野手 飯田 瑞稀 東京 日本体育大学
9 石川 恭子 兵庫 園田学園女子大学
10 竹中 真海 東京 日本体育大学
11 中西 舞衣 香川 高松南高校
12 那須 千春 神奈川 日立
13 本間 睦 東京 日本体育大学
14 屋禰 未奈 兵庫 園田学園女子大学
15 外野手 有吉 茜 岡山 IPU環太平洋大学
16 石野 江里佳 群馬 ビックカメラ高崎
17 櫻岡 春香 東京 東京女子体育大学

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 団長 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 有住 隆 山形 上山明新館高校
3 アシスタントコーチ 佐藤 洋介 千葉 千葉経済大学附属高校
4 アシスタントコーチ 藤本 索子 福岡 三潴高校
5 トレーナー 高松 久美子 愛知 豊田自動織機
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
増原 晴奈 兵庫 兵庫大学附属須磨ノ浦高校
7 広報 竹普@治   日本体育社
8 帯同審判 後藤 春日 東京 (公財)日本ソフトボール協会