去る６月25日（火）〜27日（木）の３日間、女子Ｕ19日本代表が群馬県高崎市・前橋市において第２次国内強化合宿を実施。直前に迫った「第10回世界女子ジュニア選手権大会」（■大会出場選手名簿はこちら　■大会スケジュールはこちら）に向けて国内最終合宿を行い、27日（木）午後、決戦の地となるカナダ・ブランプトンへと出発した。

　今回の第２次国内強化合宿では、群馬県高崎市をホームタウンとするルネサスエレクトロニクス高崎、太陽誘電が女子Ｕ19日本代表を全面的にバックアップ。日本女子１部リーグの「強豪」を相手に、テストマッチや実戦的な練習（ゲームノックやケースバッティング）を重ね、直前に迫った“本番”に向けてチームの強化を図った。

　合宿の冒頭では、早速、宗方貞徳ヘッドコーチが選手たちへ「大会本番に向け、国内での強化合宿はこれが最後になる。この合宿を終えると、後は現地に入り、数試合テストマッチを行うだけ。まず、もう一度チーム全員で“世界一になる！”という今回の目標を再確認し、真に“一丸”となろう。何度も言うが、君たちは我々が選び抜いたこの世代（Ｕ19）の“最強”の選手たち。一人ひとりが「日の丸を背負う選手」として、しっかりとプライドを持ち、自信を持って積極的にプレーしよう！」と檄を飛ばし、テストマッチがスタートした。

　今回実施されたテストマッチの結果としては、初日に太陽誘電と１試合を行い、０−７。２日目はルネサスエレクトロニクス高崎、太陽誘電と１試合ずつ（計２試合）を行い、０−９、０−２（雨天のため３回で打ち切り）と、いずれも日本トップレベルの実力を見せつけられ、全敗。試合内容としては、チームとしての守備、攻撃の「スタイル」がまだ確立されておらず、守備では内・外野の連係のミス、攻撃では打線のつながりを欠き、淡泊な攻めに終始する場面が目立つ形となった。テストマッチの後には、早速、その攻守の課題に取り組もうと、引き続きルネサスエレクトロニクス高崎、太陽誘電の協力を得て、実戦的な練習（ゲームノックやケースバッティング）を敢行。テストマッチで明確になった課題に一つひとつしっかりと向き合うこと、また、チームの攻撃、守備の「スタイル」を作り上げることに多くの時間が割かれた。

　合宿２日目の夜には、今回の「第10回世界女子ジュニア選手権大会」出発に際し、（公財）日本ソフトボール協会をはじめ、選手の所属チーム関係者、父兄、報道関係者らの出席のもと、結団式・壮行会を開催。式では、チームを代表して宗方貞徳ヘッドコーチが「たくさんの方々のご支援・ご協力をいただき、今回、この世界女子ジュニア選手権を戦えることに改めて感謝申し上げます。“日本代表”として戦う以上は、もちろん“勝負”にこだわりたいと思っていますし、『優勝したい』ではなく『優勝するんだ！』という強い意志を持って、戦ってきます。また、2020年のオリンピック競技復帰を願い、その舞台の『主役』になるであろうこの選手たちのために、今大会世界一になることで、今後のソフトボール人生に生きる『かけがえのない経験』を積ませてあげたいとも思っております。皆様、今回我々はカナダという遠く離れた海外の地で戦うことになりますが、日本からどうか熱い声援をお願い致します」と、力強く決意表明を行い、しばし歓談の中、訪れた関係者から激励を受けた。

　合宿最終日は、前日からの雨天の影響であいにくの室内練習となったが、選手たちは元気良く、精力的に汗を流し、キャッチボール、ノック、ティーバッティングなどでコンディションを調整。午前中２時間程度汗を流した後、道具・荷物の整理を行い、そのまま成田国際空港へと出発。いざ、決戦の地となるカナダ・ブランプトンへと旅立った。

　第10回世界女子ジュニア選手権大会は、７月１日（月）、カナダ・ブランプトンにて開幕。日本は７月１日（月）、現地時間の午後２時から、まず予選リーグ第１戦（中国戦）に臨む。前回大会（2011年／南アフリカ・ケープタウン）では、世界一を目前にしながら、ファイナルでアメリカに敗れ、惜しくも銀メダルに終わった日本。今大会では、そのアメリカの「３連覇」を阻止し、2003年（第７回大会／中国・南京）以来となる王座奪還を果たすことができるか……!?　その戦いぶりに大いに期待したい。
　さぁ！　「世界の頂点」をめざし、カナダ・ブランプトンの地で戦う女子Ｕ19日本代表に、ともに声援を送ろう！！