2016.7.19
 

 

第15回世界女子選手権大会
女子TOP日本代表、イギリスに辛勝!
決勝トーナメント進出決定!




「チャンピオンシップラウンド」第2戦はイギリスと対戦



試合開始前に両国の国歌を吹奏。「国」を代表しての戦い…
国と国とがその威信とプライドをかけて戦う。それが「代表戦」だ!



日本の先発は山根佐由里。毎回走者を背負う苦しいピッチングに…



初回、二死三塁の好機に先制のツーランホームランを放った山本優



4回裏、無死二・三塁から洲鎌夏子の犠牲フライで3点目



5回表、イギリスがついに1点を返し、2点差に詰め寄った



5回裏、日本は機動力を生かして揺さぶり、ノーヒットで4点目



イギリスも最後まで粘り、最終回に1点を返し、観客を沸かせた



4−2で逃げ切り、「チャンピオンシップラウンド」を連勝し、最終戦を待たずに決勝トーナメント進出を確定させた女子TOP日本代表



第15回世界女子選手権大会
第5日
チャンピオンシップラウンド第2戦
イギリス戦

 大会5日目(7月19日/火)、「第15回世界女子選手権大会」(大会公式サイトはこちら)は、2ndステージにあたる「チャンピオンシップラウンド」(大会の試合方式・スケジュール等はこちら)の2日目を迎えた。
 「チャンピオンシップラウンド」の「CR1」(予選リーグPOOL・A1位の日本(女子TOP日本代表)、予選リーグPOOL・H1位のニュージーランド、POOL・D2位のイギリス、POOL・E2位のチャイニーズ・タイペイの4チームが属するセクション)を戦う日本は、前日、「チャンピオンシップラウンド」初戦となったチャイニーズ・タイペイ戦を6−1で圧勝。この日は、前日のニュージーランド戦に0−6で敗れ、もう後がなくなり、この試合に勝つしか道のないイギリスと対戦した。

●「チャンピオンシップラウンド」(予選リーグ2ndステージ)
【チャンピオンシップラウンド第2戦】
  1 2 3 4 5 6 7
イギリス 0 0 0 0 1 0 1 2
女子TOP日本代表 2 0 0 1 1 0 x 4
バッテリー:◯山根佐由里(5回)、平原かすみ(2回)−佐藤みなみ、我妻悠香
長打: 〔本塁打〕山本優
〔二塁打〕市口侑果

 日本の「チャンピオンシップラウンド」2戦目の相手はイギリス。前日のニュージーランド戦を0−6で落としているだけに、決勝トーナメント進出のためには、「絶対に負けられない」試合となり、気迫溢れるプレーで日本に食らいついてきた。

 日本の先発は、日本リーグ「41連勝」と連勝記録を更新中の山根佐由里。その立ち上がり、先頭打者にレフト前に運ばれ、次打者の送りバントは小フライとなり、一死となったが、3番打者の送りバントを緩慢なバント処理で生かしてしまい(記録は内野安打)、一・二塁。4番打者の当たりは快音を残し、レフトへと飛んだが、レフト・山崎早紀の真っ正面。当たりにつられて飛び出した二塁走者が戻れず、ダブルプレーでピンチを脱した。

 日本はその裏、一死からこの試合スタメンに起用された2番・市口侑果が、その起用に応え、右中間を鋭く破るツーベース。これにイギリス守備陣のエラーが絡み、一気に三塁まで進み、先制のチャンスを作ると、二死後、4番・山本優がライトスタンドへ豪快に運ぶツーランホームラン。この回2点を先制した。
 日本は4回裏にも、この回先頭の4番・山本優がセンター前ヒットを放ち、出塁。5番・渥美万奈の送りバントが内野安打となり、無死一・二塁とチャンスを広げ、さらにパスボールで二・三塁とした後、6番・洲鎌夏子がセンターへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者が生還。1点を追加し、3点差にリードを広げた。

 一方、日本の先発・山根佐由里は4回まで毎回走者を背負う苦しいピッチング。持前の「粘り」と「負けない」投球術を駆使し、何とか無失点で切り抜けてきたが、5回表、簡単に二死を取った後、2番打者に左中間を破るツーベースヒットを浴び、3番打者のレフトライン際にフラフラっと上がった打球をショート・又吉薫が懸命に追いかけたが、身体に当てて落としてしまい(記録は二塁打)、二塁走者が生還。難しい打球であり、打球に触れた地点もファウルグラウンドであったように見えたが……1点を返され、2点差に追い上げられた。

 日本はその裏、代打・川畑瞳が四球を選び、出塁。1番・河野美里の送りバントで二塁へ進み、2番・市口侑果への3球目がワンバウンドとなり、キャッチャーがはじくのを見て三塁進塁を狙うと、これを刺そうと焦ったキャッチャーが三塁へ悪送球(記録はパスボールと失策)。日本「得意」の機動力で揺さぶりをかけ、ノーヒットで1点を追加し、再び3点差にリードを広げた。

 日本は6回表から2番手・平原かすみを投入。6回表は三者凡退に抑えたものの、7回表、この回先頭の3番打者に左中間を痛烈に破られ、無死二塁のピンチを招くと、次打者のファーストゴロがエラーとなり、無死一・三塁。後続を三振、サードファウルフライに打ち取り、これでホッとしたわけでもないだろうが、パスボールで二・三塁となった後、7番打者は完全に詰まらせながら、打ち取ったはずの打球がレフト線へポトリと落ち、三塁走者が生還。1点を返され、なお二死一・三塁と「長打が出れば同点。ホームランが出れば逆転」という場面が続いた。8番打者の打球も快音を残し、ライト頭上を襲ったが、ライト・長楓]未の守備範囲。ウイニングボールをしっかりとつかみ捕り、ゲームセット。4−2で逃げ切り、「チャンピオンシップラウンド」2勝目。この日、ニュージーランドもチャイニーズ・タイペイを4−0で破ったため、最終戦を待たずに「CR1」2位以上が確定。7月21日(木)の「チャンピオンシップラウンド」最終戦となるニュージーランドとの一戦に「CR1」1位通過をかけ、対戦することになった。

第15回世界女子選手権大会
チャンピオンシップラウンド第2戦(イギリス戦)
スターティングラインナップ
打順 守備位置 選手名 背番号 所属
1 CF 河野 美里 9 太陽誘電
2 2B 市口 侑果 4 ビックカメラ高崎
3 RF 長普@望未 1 トヨタ自動車
4 3B 山本 優 5 ビックカメラ高崎
5 DP 渥美 万奈 12 トヨタ自動車
6 1B 洲鎌夏子 19 豊田自動織機
7 SS 又吉 薫 21 Honda
8 LF 山崎 早紀 8 トヨタ自動車
9 佐藤みなみ 26 太陽誘電
FP 山根佐由里 20 トヨタ自動車

選手交代
5回裏 佐藤みなみOUT→川畑 瞳(デンソー)IN ※代打
6回表 川畑 瞳OUT→我妻 悠香(ビックカメラ高崎)IN ※キャッチャーの守備に入る
山根佐由里OUT→平原かすみ(トヨタ自動車)IN ※投手交代






第15回世界女子ソフトボール選手権大会出場選手
選手(※ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属名 選手紹介映像
1 投手 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
2 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
3 藤田 倭 群馬 太陽誘電
4 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
5 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
6 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
7 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
8 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 川畑 瞳 愛知 デンソー
10
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
11 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
12 又吉 薫 栃木 Honda
13 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
14 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
15 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
16 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
17 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 (公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 金城 充知   スポラックス
6 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
7 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車




準決勝・決勝は「BSジャパン」で!!
【放送概要】
番組名:「第15回 世界女子ソフトボール選手権」
放送局:BSジャパン(BS7チャンネル=全国無料放送)

放送日時: 7月24日(日) 午後2時〜午後4時 準決勝(または敗者復活最終戦)
7月25日(月) 昼0時56分〜午後2時56分 決勝(または3位決定戦)
解説:馬渕 智子(北京五輪日本代表)
実況:森田 京之介(テレビ東京アナウンサー)