2016.7.18
 

 

第15回世界女子選手権大会
女子TOP日本代表
チャイニーズ・タイペイに圧勝!




「チャンピオンシップラウンド」初戦の相手はチャイニーズ・タイペイ



試合開始前、国歌吹奏に心身を引き締め、気持ちを高める選手たち



日本の先発は「期待の若手」濱村ゆかり



2回裏、先制のタイムリーツーベースを放った洲鎌夏子



先制点を挙げ、盛り上がる日本ベンチ



2点差とされた4回裏には、藤田倭の「力」で運ぶタイムリーで4点目



6回裏、洲鎌夏子の「完璧」な当たりのツーランホームランでダメ押し!



「チャンピオンシップラウンド」初戦に完勝! 次はイギリスと対戦する



第15回世界女子選手権大会
第4日
チャンピオンシップラウンド第1戦
チャイニーズ・タイペイ戦

 大会4日目(7月18日/月)を迎えた「第15回世界女子選手権大会」(大会公式サイトはこちら)は、この日から2ndステージにあたる「チャンピオンシップラウンド」へと突入した(大会の試合方式・スケジュール等はこちら)。
 「チャンピオンシップラウンド」には、予選リーグPOOL・A〜Hの各POOL上位2チームが進出。CR1〜4の4つのセクションに振り分けられ、予選リーグPOOL・A1位の日本(女子TOP日本代表)は、予選リーグPOOL・H1位のニュージーランド、POOL・D2位のイギリス、POOL・E2位のチャイニーズ・タイペイと同組で戦うことになった。
 この「チャンピオンシップラウンド」では、予選リーグと同じく、シングルラウンドロビン方式(1回戦総当たり)のリーグ戦を行い、CR1〜4の各セクション上位2チームが「ダブルページシステムプレイオフ」(敗者復活戦を含むトーナメント)に進むことになる。
 日本は、「チャンピオンシップラウンド」の初戦、POOL・E2位のチャイニーズ・タイペイと対戦することになった。

●「チャンピオンシップラウンド」(予選リーグ2ndステージ)
【チャンピオンシップラウンド第1戦】
  1 2 3 4 5 6 7
チャイニーズ・タイペイ 0 0 0 1 0 0 0 1
女子TOP日本代表 0 3 0 1 0 2 x 6
バッテリー:○濱村ゆかり(5回)、藤田倭(2回)−我妻悠香、佐藤みなみ
長打: 〔本塁打〕洲鎌夏子
〔二塁打〕洲鎌夏子

 日本の「チャンピオンシップラウンド」初戦の相手はチャイニーズ・タイペイ。「アジアの仲間」であり、「アジアの良きライバル」でもあるチャイニーズ・タイペイは、予選リーグPOOL・Eでプエルトリコに0−2で敗れたものの、インドを15−0、エクアドルを11−0で破り、2勝1敗の2位で「チャンピオンシップラウンド」に駒を進めてきた。

 日本の先発は「期待の若手」濱村ゆかり。その立ち上がり、先頭打者にいきなりライト前ヒットを浴びたが、後続をショートフライ、ファーストゴロ、三振に斬って取り、無失点の滑り出しとなった。

 チャイニーズ・タイペイの先発は左腕・李雅筑。初回、無得点に終わった日本は2回裏、この回先頭の5番・坂元令奈が四球を選び、出塁。6番・渥美万奈が手堅く送り、一死二塁と得点圏に走者を進め、7番・DPの又吉薫のところで、福田五志ヘッドコーチが早くも動き、代打に「驚異の二刀流」藤田倭を起用。藤田倭は痛烈な当たりを放ちはしたが、セカンド真っ正面のライナー。飛び出した二塁走者を刺そうとしたセカンドの二塁送球が悪送球となり、二死ながら走者を三塁へ進めた。ここで今大会当たっている「ラッキーガール」8番・洲鎌夏子がセンター頭上を越えるタイムリーツーベースを放ち、まず1点を先制。9番・我妻悠香の四球で一・二塁とした後、「切り込み隊長」1番・山本優のショート内野安打に一塁への悪送球が絡み、二塁走者が生還。なお二死一・三塁とチャンスが続き、2番・河野美里への2球目に一塁走者が盗塁を仕掛け、一・二塁間に挟まれる間に、代走・川畑瞳が判断良く本塁を陥れ、この回3点を先制し、試合の主導権を握った。

 日本の先発・濱村ゆかりは、毎回走者は出すものの、要所を締め、3回まで無失点。4回表、この回先頭の4番・李思詩にややインコース寄りのベルト辺に入った甘い球をレフトスタンドに運ばれ、今大会初失点。ただ、それが尾を引くこともなく、しっかりと切り替え、後続を三者凡退に退けた。

 2点差に追い上げられた日本はその裏、この回先頭の5番・坂元令奈がファーストゴロに打ち取られたかと思われたが、その投球がイリーガルピッチの宣告で命拾い。打ち直しとなった結果、ライト前にしぶとく落とし、6番・渥美万奈が確実に犠打で送って一死二塁とチャンスを広げると、7番・藤田倭が詰まりながらも「力」でセンター前に落とすタイムリー。4点目を挙げ、再びリードを3点差に広げた。

 日本は6回裏にも、4回途中から2番手として登板していた邱安汝を攻め、一死から6番・渥美万奈がセンター前ヒットで出塁し、二死後、今大会大当たりの8番・洲鎌夏子が「完璧」な当たりのツーランホームラン。センターへライナーで突き刺す「ダメ押し」の一発でチャイニーズ・タイペイの息の根を止めた。

 守っては、先発・濱村ゆかりが「一発」を浴びはしたものの、5回まで投げ、被安打3・失点1・奪三振6の力投でしっかりと先発の役割を果たすと、6回表からDPに入っていた藤田倭に投手の守備を兼務させ、2イニングを無失点に抑え、6−1で完勝。危なげのない試合運びで「チャンピオンシップラウンド」の初戦を飾った。

第15回世界女子選手権大会
チャンピオンシップラウンド第1戦(チャイニーズ・タイペイ戦)
スターティングラインナップ
打順 守備位置 選手名 背番号 所属
1 3B 山本 優 5 ビックカメラ高崎
2 LF 河野 美里 9 太陽誘電
3 RF 長普@望未 1 トヨタ自動車
4 CF 山田 恵理 11 日  立
5 2B 坂元 令奈 6 トヨタ自動車
6 SS 渥美 万奈 12 トヨタ自動車
7 DP 又吉 薫 21 Honda
8 1B 洲鎌夏子 19 豊田自動織機
9 我妻 悠香 25 ビックカメラ高崎
FP 濱村ゆかり 15 ビックカメラ高崎

選手交代
2回裏 又吉 薫OUT→藤田 倭(太陽誘電)IN ※代打
我妻 悠香OUT→川畑 瞳(デンソー)IN ※代走
3回表 川畑 瞳OUT→我妻 悠香(ビックカメラ高崎)IN
※キャッチャーの守備に再出場
6回裏 我妻 悠香OUT→市口 侑果(ビックカメラ高崎)IN ※代打
7回表 市口 侑果OUT→佐藤みなみ(太陽誘電)IN ※キャッチャーの守備に入る
山田 恵理OUT→山崎早紀(トヨタ自動車)IN
※レフトの守備に入り、レフト・河野美里がセンターへ 






第15回世界女子ソフトボール選手権大会出場選手
選手(※ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属名 選手紹介映像
1 投手 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
2 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
3 藤田 倭 群馬 太陽誘電
4 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
5 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
6 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
7 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
8 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
9 川畑 瞳 愛知 デンソー
10
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
11 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
12 又吉 薫 栃木 Honda
13 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
14 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
15 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
16 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
17 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 (公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 金城 充知   スポラックス
6 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
7 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車




準決勝・決勝は「BSジャパン」で!!
【放送概要】
番組名:「第15回 世界女子ソフトボール選手権」
放送局:BSジャパン(BS7チャンネル=全国無料放送)

放送日時: 7月24日(日) 午後2時〜午後4時 準決勝(または敗者復活最終戦)
7月25日(月) 昼0時56分〜午後2時56分 決勝(または3位決定戦)
解説:馬渕 智子(北京五輪日本代表)
実況:森田 京之介(テレビ東京アナウンサー)