2016.7.10
 

 

USAワールドカップ
女子TOP日本代表
「宿敵」アメリカを破り
3年ぶり3度目の優勝!




大会もいよいよクライマックス。最終順位決定戦を迎えた



予選ラウンドを全勝の1位で通過。決勝に臨む女子TOP日本代表



決勝の相手は「宿敵」アメリカ。「ホーム」で負けるわけにはいかないと意気込む!



先攻のアメリカが鮮やかな先制攻撃で1点を先取!



女子TOP日本代表もその裏すぐに同点に追いつく!



女子TOP日本代表は5回裏、一死満塁から
「千両役者」山田恵里の犠牲フライで勝ち越し!



激闘を物語るスコアボード。女子TOP日本代表、優勝!



決勝を戦い終えた日米両チームが仲良く記念写真に収まる。
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USAワールドカップ 最終日
決勝 アメリカ戦

 現地時間の7月10日(日)、アメリカ・オクラホマシティで開催されている「USAワールドカップ」(大会正式名称:World Cup of Softball XI 大会公式サイトはこちら)は、いよいよクライマックスを迎え、最終日・最終順位決定戦を迎えた。
 予選ラウンドPOOL・Bを全勝の1位で通過した女子TOP日本代表は、同じく予選ラウンドPOOL・Aを全勝の1位で勝ち上がった「宿敵」アメリカと決勝で対戦。優勝をかけ、激突した。

・大会第6日(最終日)/7月10日(日)
【最終順位決定戦・決勝】
  1 2 3 4 5 6 7
アメリカ 1 0 0 0 0 0 0 1
女子TOP日本代表 1 0 0 0 1 0 x 2
バッテリー:○濱村ゆかり(5回)、藤田倭(2回)−我妻悠香、佐藤みなみ

 予選ラウンドをともに「全勝」の1位で勝ち上がった女子TOP日本代表と「ホーム」で「絶対に負けられない!」と意気込むホスト国・アメリカの対戦は、アメリカの先攻で試合がはじまった。

 先攻のアメリカは初回、女子TOP日本代表の先発・濱村ゆかりを攻め、先頭打者のヘイリー・マクレニーがスラップでピッチャー前に転がすと、濱村ゆかりがこれを処理し、一塁へ送球。タイミングはアウトに見えたが、送球が逸れ、ベースカバーの足が離れたか、判定はセーフ(記録はピッチャーのエラー)。続く2番・ケルシー・スチュワートにスラップでレフト頭上を破られ、アッという間に1点を先制され、なお無死二塁という嫌な流れが続いた。
 このまま試合の流れが一気にアメリカに傾いてもおかしくない場面だったが、成長著しい「期待の若手」濱村ゆかりが踏ん張り、3番・アマンダ・チデスターをショートゴロに打ち取り、4番・バレリエ・アリオトの三遊間を破ろうかという痛烈なライナーをサード・山本優が横っ飛びでダイビングキャッチ。超ファインプレーで窮地を救い、何とかこのピンチを最少失点で食い止めた。

 1点を追う女子TOP日本代表はその裏、立ち上がり、制球の定まらないアメリカの先発・ジャクリン・トレイナから、1番・山本優が四球を選び、出塁したが、2番・市口侑果の送りバントを失敗。サード前の小フライとなり、走者を進めることができず、3番・河野美里もサードファウルフライ。二死となり、チャンスを逃したかに見えたが、4番・山田恵里が三遊間を鋭く襲う打球を放ち、ディレイニー・スポールディングが飛びついて止めたものの、内野安打。二死ながら一・二塁とチャンスを広げ、5番・長楓]未が一・二塁間に痛烈な当たりを放つと、セカンド・ケルシー・スチュワートがダイビングキャッチ。すぐに起き上がって一塁へ送球したが、長楓]未の「執念」のヘッドスライディングに気圧されたか、送球が逸れ(記録は内野安打)、ファースト・バレリエ・アリオトがこれをはじく間に、二塁走者が一気に生還。試合を振り出しに戻した。

 その後は、女子TOP日本代表・濱村ゆかりが2回以降は一人の走者も許さぬパーフェクトピッチング。5回表、一死から7番・ディレイニー・スポールディングに三遊間を破られ、久々に走者を出し、パスボール等で三塁まで進塁を許したものの、このイニングもアウトはすべて三振で奪う「絶好調」のピッチング。5回を投げ、被安打2・奪三振6の力投でしっかりと「先発」の役割を果たし、打線の援護を待った。

 1−1の同点のまま、迎えた5回裏、女子TOP日本代表は、アメリカの2番手「左腕」ディレイニー・ガーリーを攻め、代打・山崎早紀がセンター前ヒットで出塁。1番・山本優は簡単に初球を打って出て、ライトフライに倒れたものの、途中出場の2番・山下りらが「絶妙」なセーフティーバントを決め、一死一・二塁。続く3番・河野美里の死球で満塁とし、女子TOP日本代表としては「最高の打者」4番・山田恵里を打席に迎えた。アメリカも満塁のこの場面では勝負を避けるわけにもいかず……。この「勝負どころ」で「千両役者」山田恵里のバットが一閃。快音を残した打球はセンター前へ鋭く飛び、センター・ヘイリー・マクレニーが飛び込んでこの打球を好捕したものの、三塁走者がタッチアップから生還。「4番」の役目・仕事をキッチリと果たし、女子TOP日本代表が1点を勝ち越した。

 1点をリードした女子TOP日本代表は、6回表から好投の濱村ゆかりに代え、藤田倭を投入。藤田倭は6回表を三者凡退に抑えたものの、7回表、一死から安打、連続四死球で満塁のピンチを招いてしまう。しかし、この「一打逆転」のピンチにも動じることなく、後続をセカンドフライ、三振に打ち取り、試合終了。2−1で逃げ切り、「敵地」で3年ぶり3度目の優勝を手にした。




USAワールドカップ出場選手名簿
ポジション別50音順
No. 守備 氏名 支部 所属名
1 投手 岡村 奈々 東京 日本体育大学
2 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
3 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
4 藤田 倭 群馬 太陽誘電
5 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
8 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
9 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
10 川畑 瞳 愛知 デンソー
11
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
12 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
13 又吉 薫 栃木 Honda
14 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
15 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
16 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
17 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
18 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
19 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
20 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 (公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 金城 充知   スポラックス
6 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
7 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車