2016.7.7
 

 

USAワールドカップ
女子TOP日本代表
ダブルヘッダーに連勝!
快調に3連勝を飾る!!




USAワールドカップは大会3日目を迎えた



第2戦となるメキシコ戦を前に、選手たちを集め、
指示を送る福田五志ヘッドコーチ



40℃近い酷暑の中、連戦が続く……



メキシコ戦、2番手として登板し、好投した岡村奈々投手(右)



この日はダブルヘッダー、予選ラウンド第3戦はフィリピンと対戦



フィリピン戦の先発は「負けない女」山根佐由里



この日のダブルヘッダーで6打数4安打と大活躍の大工谷真波選手(左)



大勝の連続にも気を緩めることなくチームを引き締める福田五志ヘッドコーチ



USAワールドカップ
予選ラウンド第2戦・メキシコ戦
予選ラウンド第3戦・フィリピン戦

 現地時間の7月7日(木)、アメリカ・オクラホマシティで開催されている「USAワールドカップ」(大会正式名称:World Cup of Softball XI 大会スケジュールはこちら 大会公式サイトはこちら)は大会3日目を迎えた。
 前日、大会2日目に「初戦」を迎え、チェコに8−0と5回コールド勝ちを収めた女子TOP日本代表は、この日ダブルヘッダーとなり、まずメキシコと対戦した。

・大会第3日/7月7日(木)
【予選ラウンド第2戦】
  1 2 3 4 5 6 7
メキシコ 0 1 2 0 0 0 0 3
女子TOP日本代表 5 0 1 0 1 1 x 8
バッテリー:平原かすみ(3回)、〇岡村奈々(4回)−佐藤みなみ
長打: 〔二塁打〕坂元令奈、洲鎌夏子、山下りら

 女子TOP日本代表は、このメキシコ戦、「世界のエース」上野由岐子の大会欠場により、急遽TAP−Aから追加招集された平原かすみを先発に起用。その立ち上がり、先頭打者にセンター前に運ばれ、次打者をライトフライに打ち取とったものの、3番打者の初球に盗塁成功。得点圏に走者を進められ、4番打者にもセンター前ヒットを浴びたが、ともにTAP−Aから「抜擢」されているセンター・大工谷真波が「強肩」を活かし、見事な「レーザービーム」で本塁タッチアウト。先発・平原かすみを助ける「ビッグプレー」で初回のピンチを脱した。

 このプレーで試合の流れを引き寄せた女子TOP日本代表はその裏、1番・山本優が死球で出塁し、2番・市口侑果の一塁前へのバントが内野安打となり、無死一・二塁。3番・河野美里が確実に犠打で送り、一死二・三塁とチャンスを広げると、4番・坂元令奈がライトオーバーのツーベースを放ち、二者を迎え入れ、まず2点を先制。さらに5番・長楓]未の死球で一・二塁とし、6番・大工谷真波のセンター前へのタイムリーで二塁走者が生還。さらに7番・洲鎌夏子、8番・佐藤みなみの長短打で2点を加え、この回大量5点を挙げ、試合の主導権を握った。

 しかし、大量リードをもらった先発・平原かすみがピリッとしない。2回表も先頭打者にツーベースを浴び、次打者の送りバント、四球で一死一・三塁のピンチを招き、9番打者にセンター前に運ばれ、1点を失ってしまう。続く3回表にも、二死一塁から5番打者にツーランホームランを浴び、2点差に詰め寄られてしまった。

 女子TOP日本代表はその裏、この回先頭の7番・洲鎌夏子が四球を選び、出塁。8番・佐藤みなみが手堅く送り、一死二塁とし、9番・渥美万奈が一・二塁間を破るタイムリー。貴重な追加点を挙げ、3点差にリードを広げた。

 リードを3点差に広げた女子TOP日本代表は、4回表から2番手・岡村奈々を投入。チーム唯一の大学生、TAP−Aから「抜擢」された「若い力」が躍動し、三者凡退に斬って取り、試合のリズムを取り戻すと、打線もこれに応え、5回裏には、これもTAP−Aから「抜擢」された代打・山下りらが右中間を破る二塁打。9番・渥美万奈が確実に送り、二死後、2番・市口侑果が三遊間を破るタイムリー。4点差にリードを広げ、続く6回裏にも、安打、四球、送りバント、故意四球で一死満塁のチャンスをつかみ、再出場した8番・佐藤みなみがキッチリとセンターへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者が生還。粘るメキシコを突き放した。

 守っては、2番手・岡村奈々が4回表、5回表、6回表の3イニングを一人の走者も許さぬパーフェクトピッチング。最終回、2本の安打を浴び、二死二・三塁のピンチを招きはしたが、最後の打者をファーストフライに打ち取り、試合終了。途中メキシコに追い上げを許す場面もあったが、8−3で勝利を収め、今大会2勝目を挙げた。

【予選ラウンド第3戦】
  1 2 3 4
フィリピン 0 0 0 0 0
女子TOP日本代表 2 5 0 4x 11
※大会規程により4回得点差コールド
バッテリー:○山根佐由里(3回)、平原かすみ(1回)−我妻悠香
長打: 〔本塁打〕川畑瞳
〔二塁打〕大工谷真波
※女子TOP日本代表、3勝0敗

 この日ダブルヘッダーとなった女子TOP日本代表は、今大会の変則的な日程で、唯一「POOL・A」との対戦となるフィリピン戦を迎えた。

 フィリピン戦の先発は、日本リーグ記録となる「41連勝」と連勝記録を継続中の「負けない女」山根佐由里。その立ち上がり、先頭打者をピッチャーゴロに打ち取ると、後続を空振り三振、ファーストライナーに斬って取り、三者凡退の滑り出しを見せた。

 女子TOP日本代表はその裏、相手投手の制球難につけ込み、四球、敵失、四球で無死満塁の絶好機をつかみ、二死後、6番・大工谷真波のセカンドゴロがエラーを誘い、幸運な先取点。二者を迎え入れ、2点を先制した。労せずして先取点を挙げた女子TOP日本代表は2回裏にも、この試合スタメンに起用された8番・川畑瞳のレフト前ヒットを口火に、5本の長短打を集中。打者10人を送る猛攻で大量5点を追加し、早々と勝利を決定づけると、4回裏には、5番・長楓]未、6番・大工谷真波、7番・我妻悠香の3連打と8番・川畑瞳のスリーランホームランで4点を挙げ、11−0の4回コールド勝ちを収めた。

 守っては、先発・山根佐由里が2回表、先頭打者に三塁打を浴び、無死三塁のピンチを招く場面もあったが、落ち着いて後続を断ち、3イニングを投げ、結局安打はこの1本だけ。無失点・奪三振4の力投を見せ、2番手・平原かすみへとつなぐ投手リレーでフィリピン打線を完封。危なげのない試合運びで今大会3勝目を挙げた。




USAワールドカップ出場選手名簿
ポジション別50音順
No. 守備 氏名 支部 所属名
1 投手 岡村 奈々 東京 日本体育大学
2 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
3 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
4 藤田 倭 群馬 太陽誘電
5 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
6 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
7 佐藤 みなみ 群馬 太陽誘電
8 内野手 渥美 万奈 愛知 トヨタ自動車
9 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
10 川畑 瞳 愛知 デンソー
11
(主将)
坂元 令奈 愛知 トヨタ自動車
12 洲鎌 夏子 愛知 豊田自動織機
13 又吉 薫 栃木 Honda
14 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
15 山本 優 群馬 ビックカメラ高崎
16 外野手
(副将)
河野 美里 群馬 太陽誘電
17 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
18 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
19 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
20 山田 恵里 神奈川 日立

【コーチングスタッフ】
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 (公財)日本ソフトボール協会
選手強化副本部長
2 ヘッドコーチ 福田 五志 愛知 トヨタ自動車
3 アシスタントコーチ 木田 京子 兵庫 園田学園女子大学
4 アシスタントコーチ 染谷 美佳 愛知 デンソー
5 トレーナー 金城 充知   スポラックス
6 トレーナー 井上 章平 愛知 トヨタ自動車
7 マネージャー 渡部 せい子 愛知 トヨタ自動車