2016.7.6
ＵＳＡワールドカップ |
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現地時間の７月５日（火）、アメリカ・オクラホマシティで「ＵＳＡワールドカップ」（大会正式名称：World Cup of Softball XI）が開幕（大会スケジュールはこちら 大会公式サイトはこちら）。この大会には、ホスト国のアメリカ（代表チームとエリートチーム（代表チームに次ぐカテゴリーの若手主体のチーム）の２チームでエントリー）をはじめ、オーストラリア、カナダ、中国、チェコ、オランダ、メキシコ、プエルトリコ、フィリピン、ニュージーランド、ベネズエラが参加。７月15日（金）にカナダ・サレーで開幕を迎える「第15回世界女子選手権大会」の「前哨戦」となる大会と位置づけられ、日本からはその世界選手権で「３連覇」を狙う女子ＴＯＰ日本代表チームが派遣された。 大会は、参加チームがＰＯＯＬ・Ａ（オーストラリア、中国、オランダ、プエルトリコ、フィリピン、アメリカ、ベネズエラ）、ＰＯＯＬ・Ｂ（カナダ、チェコ、女子ＴＯＰ日本代表、メキシコ、ニュージーランド、アメリカ・エリート）の２つのセクションに振り分けられ、各チームまず規程の試合数の予選ラウンドを消化（各ＰＯＯＬ内での総当たりのリーグ戦ではない。女子ＴＯＰ日本代表の場合、ＰＯＯＬ・Ｂのチェコ、メキシコ、ニュージーランド、カナダ、ＵＳＡエリートとの５試合の他に、ＰＯＯＬ・Ａのフィリピンとの対戦も組まれている）。その予選ラウンドの勝敗・順位に基づき、大会最終日（７月10日／日）に最終順位決定戦を行う試合方式で覇が競われることになる。 最終順位決定戦は、世界選手権や日本リーグの決勝トーナメントでお馴染みの「ページシステム」（敗者復活戦を含むトーナメント）ではないため、予選ラウンドを１位で通過しないと、決勝進出・優勝の可能性はなくなってしまう。 女子ＴＯＰ日本代表は、大会初日は試合がなく、大会２日目となるこの日、予選ラウンドの初戦を迎えた。
女子ＴＯＰ日本代表の予選ラウンド初戦の相手はチェコ。大事な初戦の先発は、昨シーズン日本リーグ「新人賞」に輝き、今シーズンも開幕２戦目のアクシデントで「世界のエース」上野由岐子が戦線離脱したチームにあって「獅子奮迅」の活躍。前半戦だけで早くも昨シーズンを上回る７勝を挙げる「実績」を残し、６月23日（木）～25日（土）、東京ドーム・シェルコムせんだいを舞台に行われた「日米対抗ソフトボール2016」でも好投を見せた「期待の若手」濱村ゆかりに託された。 その注目の立ち上がり、先頭打者を見送り三振に斬って取り、快調な滑り出しを見せると、２番打者、３番打者には合わせられたものの、ライトライナー２つで三者凡退に抑え、まずは無難に試合をスタートさせた。 初回、無得点に終わった女子ＴＯＰ日本代表は２回裏、この回先頭の４番・山本優がセンター前ヒットで出塁すると、５番・ＤＰに起用された「驚異の二刀流」藤田倭がレフトスタンドに先制のツーランホームランを叩き込み、まず２点を先制。続く６番・又吉薫もセンター頭上をライナーで越えるツーベースヒットを放ち、無死二塁と再びチャンスを作り、７番・洲鎌夏子のライトフライの間にタッチアップから三塁へ進塁。８番・山崎早紀のセカンドゴロの間に三塁走者が生還し、この回３点を先制した。 女子ＴＯＰ日本代表は４回裏、二死走者なしから９番・我妻悠香が四球を選び、出塁。続く１番・河野美里のライトオーバーのツーベースで一塁走者が一気にホームイン。貴重な追加点を挙げ、５回裏には、４番・山本優、途中出場の７番・大工谷真波にツーランホームランが飛び出し、８－０で５回コールド勝ちを収めた。 守っては、先発・濱村ゆかりが３イニングを投げ、ノーヒット・奪三振６の快投。４回表からは、ＴＡＰ－ＡからこのＵＳＡワールドカップに帯同した岡村奈々がヒット１本を許したものの、２イニングを無失点に抑える好投。危なげのない試合運びで大事な初戦に勝利を収め、ＴＡＰ－Ａから「抜擢」された大工谷真波、岡村奈々が投打でしっかりと結果を出す等、収穫の多い試合となった。勝利という『結果」だけでなく、その「試合内容」で日本のソフトボールの「レベルの高さ」を証明するとともに、選手強化本部が力を注ぐ「ターゲットエイジ」の強化が順調に進んでいる「確かな手応え」を感じさせる一勝となった。 
【コーチングスタッフ】
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