2016.2.7
 

 

2016 SOFTBALL AUSTRALIA DOWN UNDER SERIES
若き「日本代表」がオーストラリアで躍動!
TAP‐A/B日本代表が全勝優勝!




TAP−A/B日本代表がオーストラリアへ海外強化遠征



「若き日本代表」たちがオーストラリアの地で強化に励む!



「DOWN UNDER SERIES」でオーストラリア、
ニュージーランドの代表チームを破り、見事優勝!



初日ダブルヘッダー、2日目トリプルヘッダー、最終日も再び
ダブルヘッダーという「過酷なスケジュール」を戦い抜いた



見事優勝を勝ち獲った選手たち。ただ、これはほんの「通過点」。
見据える先は「2020年」東京オリンピックでの金メダル獲得!



オーストラリアの地で貴重な経験を積み、結果を残した選手たち。
この経験が力となり、今後の成長の糧となることを期待したい!!



大会に参加したオーストラリア、ニュージーランドの選手たちとともに。
日本が強くなるだけでなく、この「仲間たち」を大切に、その輪を広げて!



2016 SOFTBALL AUSTRALIA DOWN UNDER SERIES FINAL

 2月5日(金)〜7日(日)の3日間、2000年シドニー・オリンピックの舞台となったオーストラリア・ブラックタウンで「2016 SOFTBALL AUSTRALIA DOWN UNDER SERIES」と銘打たれた国際大会が開催され、TAP−A/B日本代表が参加。「若き日本代表」がオーストラリア(ゴールド、グリーンの2チーム編成で参加)、ニュージーランドの代表チームを相手に堂々たる戦いを見せ、7戦全勝で優勝を飾った。

 大会は、前述の4チームがダブルラウンドロビン(2回戦総当たり)方式の予選リーグを戦い、その予選リーグの成績に基づき、1位対2位、3位対4位が対戦し、最終順位を決定する試合方式で覇が競われた。

・第1日/2月5日(金)
【予選リーグ第1戦】
  1 2 3 4 5
TAP−A/B日本代表 0 9 1 1 0 11
オーストラリア・ゴールド 0 0 0 3 0 3
※大会規程により5回得点差コールド
(日)濱村ゆかり(2回)・○泉礼花(3回)−清原奈侑・我妻悠香
〔二塁打〕山崎早紀、鈴木鮎美、大工谷真波、我妻悠香

 両チーム初回は得点なく、迎えた2回表、日本はこの回先頭の5番・山崎早紀がレフトへツーベースを放ち、突破口を開くと、続く6番・大工谷真波がセンター前へ先制のタイムリー。二塁走者を迎え入れ、まず先取点を挙げると、7番・鈴木鮎美、8番・清原奈侑の長短打で1点を追加。なお無死二・三塁のチャンスが続き、一死後、1番・市口侑果のショートゴロの間に三塁走者が生還。2番・長谷川千尋の四球で一死満塁とし、二死後、4番・長楓]未のレフト前へのタイムリーで二者生還。さらに、この回二巡目となる5番・山崎早紀の死球、6番・大工谷真波の満塁の走者を一掃するタイムリーツーベース、7番・鈴木鮎美のレフト前へのタイムリーで4点を加え、大量9点を挙げ、早々に試合を決めてしまった。
 勢いに乗る日本はその後も攻撃の手を緩めず、続く3回表には、5番・山崎早紀のタイムリーで1点、4回表には途中出場の8番・我妻悠香のタイムリーツーベースで1点を加え、11点差にリードを広げた。
 守っては、先発・濱村ゆかりが2回までパーフェクトピッチング。点差がついたこともあり、早めの投手交代で3回裏からは泉礼花が登板。4回裏に守備の乱れから3点を失ったが、5回裏は気を引き締め直して三者凡退に抑え、11−3で5回コールド勝ち。初戦を勝利で飾った。

【予選リーグ第2戦】
  1 2 3 4 5 6 7
オーストラリア・グリーン 2 0 0 0 3 0 0 5
TAP−A/B日本代表 0 0 4 0 0 0 2x 6
(日)岡村奈々(3回)・中野花菜(2回)・○平原かすみ(2回)−我妻悠香・馬場今日子
〔三塁打〕市口侑果

 ダブルヘッダーとなったこの試合、日本は先発・岡村奈々が初回にいきなり2点を失う苦しい試合展開となった。
 2点を追う日本は3回裏、一死から9番・那須千春がセンター前ヒットで出塁すると、1番・市口侑果が右中間を破るタイムリースリーベースを放ち、まず1点を返した。二死後、3番・鈴木鮎美のセカンドゴロがエラーを誘い、三塁走者が還り、同点。相手のミスにつけ込み、試合を振り出しに戻すと、4番・山崎早紀、5番・横野涼の連打で2点を勝ち越し。逆に2点のリードを奪った。
 しかし、2番手・中野花菜が5回表に守備の乱れと安打、四球で二死満塁のピンチを招き、まさかの連続四死球。押し出しで2点を失い、同点に追いつかれ、さらに守備の乱れで勝ち越し点を献上。逆転を許してしまう。
 オーストラリア・グリーンが1点をリードしたまま、迎えた最終回、日本は2番・山下りらがサード前へのバント安打で出塁。3番・鈴木鮎美が手堅く送り、同点の走者を得点圏に進めると、4番・山崎早紀のレフト前ヒットで一・三塁とチャンスを広げ、途中出場の5番・長楓]未がライト前へ運ぶ起死回生のタイムリー。土壇場で同点に追いつき、これまた途中出場の6番・長谷川千尋が四球でつなぎ、二死満塁と攻め立て、ここで、これも途中出場の7番・馬場今日子がレフト前へサヨナラのタイムリーを放ち、最終回に試合をひっくり返し、2勝目を挙げた。

・第2日/2月6日(土)
【予選リーグ第3戦】
  1 2 3 4
TAP−A/B日本代表 4 6 0 3 13
ニュージーランド 0 0 0 0 0
※大会規程により4回得点差コールド
(日)○岡村奈々(2回)・勝股美咲(1回)・後藤希友(1回)−馬場今日子・清原奈侑
〔三塁打〕長谷川千尋、山下りらA、川畑瞳、横野涼
〔二塁打〕大工谷真波、山崎早紀

 大会初日、ダブルヘッダーを連勝した日本は、この日はトリプルヘッダー。まず1試合目にニュージーランドと対戦した。
 先攻の日本は初回、6番・市口侑果のタイムリー等であっさり4点を先制すると、続く2回表には、この回先頭の9番・長谷川千尋のスリーベースを口火に、打者10人を送る猛攻。7本の長短打を集中し、大量6点を挙げ、早くも二桁得点。4回表にも、4本の長短打を集中。3点を加え、13点差にリードを広げた。
 守っては、先発・岡村奈々が2イニングを無失点に抑え、「次世代を担う期待の若い力」として大抜擢された高校生の勝股美咲、中学生の後藤希友が揃って今大会初登板。ともに三者凡退のデビューを飾り、ニュージーランド打線を無得点に抑え、今大会3勝目を挙げた。

【予選リーグ第4戦】
  1 2 3 4 5 6 7
TAP−A/B日本代表 0 0 0 0 1 0 1 2
オーストラリア・グリーン 0 0 0 1 0 0 0 1
(日)濱村ゆかり(2回)・泉礼花(2回)・○藤田倭(2回)・山根佐由里(1回)−清原奈侑・我妻悠香
〔本塁打〕藤田倭

 前日、苦戦を強いられたオーストラリア・グリーンとの2回目の対戦は、この試合も相手に先手を許す苦しい試合展開となった。
 オーストラリア・グリーンは4回裏、日本の2番手・泉礼花を攻め、一死から2番打者がレフト前ヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決め、3番打者のセンター前ヒットで二塁走者が生還。ソツのない攻めで先取点を挙げた。
 日本はその直後の5回表、この試合「5番・DP」で起用されていた「驚異の二刀流」藤田倭がレフトスタンドへ同点のソロホームラン。「一振り」で試合を振り出しに戻した。
 1−1の同点のまま、迎えた7回表、日本は4番・長楓]未、5番・藤田倭、6番・鈴木鮎美の3連打で無死満塁と攻め立て、7番・長谷川千尋はセカンドライナー。この打球を処理したセカンドが飛び出した三塁走者を刺そうと三塁へ送球したが、この送球をサードが後逸。三塁走者が生還。1点を勝ち越した。
 日本は4回裏に1点を失ったものの、5回表に同点に追いつき、その同点のソロホームランを放った藤田倭が3番手として登板。5回裏、6回裏を三者凡退に抑え、オーストラリア打線の勢いを止めると、最後は日本リーグ連勝記録更新中(足かけ5年にわたり36連勝中)の「負けない女」山根佐由里が三者凡退でピシャリと締め、2−1で辛勝。無傷の4連勝を飾った。

【予選リーグ第5戦】
  1 2 3 4 5 6 7 8
オーストラリア・ゴールド 0 0 0 1 0 0 0 0 1
TAP−A/B日本代表 0 0 1 0 0 0 0 1x 2
(日)平原かすみ(4回)・中野花菜(2回)・山根佐由里(1回)・○藤田倭(1回)−清原奈侑・我妻悠香

 初日のダブルヘッダーに続き、この日はトリプルヘッダーとなり、その3試合目、この試合も1点を争う好ゲームとなった。
 日本は3回裏、この回先頭の7番・山下りらがセカンド強襲ヒットで出塁。8番・那須千春が手堅く送り、一死二塁と得点圏に走者を進めると、9番・川畑瞳がレフト前へタイムリー。二塁走者を迎え入れ、先取点を挙げた。
 しかし、日本はその直後の4回表、守備の乱れから同点に追いつかれてしまう。
 1−1の同点のまま、試合は延長タイブレーカーにもつれ込み、日本は4番手・藤田倭が延長8回表、オーストラリアの攻撃を、送りバントでタイブレーカーの走者を三塁へ進められたものの、後続をセカンドゴロ、三振に打ち取り、無失点で切り抜け、試合の流れを引き寄せる力投。
 その裏、二死三塁から4番・山崎早紀がワンボール・ツーストライクと追い込まれ、高めのボールを強振。空振り三振に終わったと思われたが、この投球をキャッチャーが捕球できず、三塁走者が生還。「まさか……」の三振振り逃げでサヨナラという想定外の幕切れで日本が勝利を収め、無傷の5連勝。運も味方につけ、5戦全勝で予選リーグ2位以上が確定。決勝進出が決まった。

・第3日(大会最終日)/2月7日(日)
【予選リーグ第6戦】
  1 2 3 4
ニュージーランド 0 0 0 0 0
TAP−A/B日本代表 0 4 4 2x 10
※大会規程により4回得点差コールド
(日)○岡村奈々(2回)・勝股美咲(2回)−馬場今日子・清原奈侑
〔本塁打〕藤田倭、長谷川千尋
〔三塁打〕市口侑果、長谷川千尋
〔二塁打〕馬場今日子、藤田倭

 大会最終日、予選リーグ最終戦はニュージーランドと対戦。初回は両チーム無得点に終わり、迎えた2回裏、この回先頭の5番・馬場今日子が四球で出塁。続く6番・大工谷真波のレフト前ヒットで一塁走者が一気に三塁を陥れ、三塁送球の間に打者走者も二塁まで進塁。無死二・三塁の絶好の先制機をつかみ、一死後、8番・市口侑果、9番・長谷川千尋の連続三塁打、1番・横野の犠牲フライでこの回一挙4点を先制。続く3回裏にも、7番・藤田倭、9番・長谷川千尋のツーランホームランで4点を追加。5回裏には、二死走者なしから6番・大工谷真波、7番・藤田倭、8番・市口侑果の3連続長短打で2点を加え、10点差となり、4回コールド勝ち。日本は予選リーグを6戦全勝、無敗で決勝進出を決めた。

【決勝】
  1 2 3 4 5 6 7
オーストラリア・グリーン(予選2位) 0 0 0 0 0 0 0 0
TAP−A/B日本代表(予選1位) 0 0 2 0 0 0 x 2
(日)濱村ゆかり(2回)・泉礼花(2回)・○藤田倭(2回)・山根佐由里(1回)−清原奈侑・我妻悠香
〔三塁打〕清原奈侑

 予選リーグ1位の日本は予選リーグ2位のオーストラリア・グリーンと決勝で対戦。優勝をかけ、激突した。
 日本は3回裏、この回先頭の7番・清原奈侑のショート強襲安打、8番・山下りらのキャッチャー前のバントヒットで無死一・二塁とし、9番・川畑瞳のピッチャー前へのバントがエラーを誘い、二塁走者が一気に生還。まず1点を先制し、なお無死一・三塁のチャンスが続くと、1番・市口侑果がレフト前へタイムリー。この回2点を奪い、試合の主導権を握った。
 このリードを先発・濱村ゆかり、2番手・泉礼花、3番手・藤田倭の小刻みは投手リレーで守り、最後は「負けない女」山根佐由里が三者凡退で締めくくり、2−0の完封勝ち。今大会予選リーグ、最終順位決定戦を通じ、7戦全勝。無敗のまま、優勝を飾った。

平成28年度女子TAP-A/B日本代表チーム
オーストラリア遠征 派遣選手団名簿
選手(※ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属名
1 投手 泉 礼花 神奈川 日立
2 岡村 奈々 東京 日本体育大学
3 勝股 美咲 岐阜 多治見西高等学校
4 後藤 希友 愛知 名古屋市立日比野中学校
5 中野 花菜 群馬 ビックカメラ高崎
6 濱村 ゆかり 群馬 ビックカメラ高崎
7 平原 かすみ 愛知 トヨタ自動車
8 藤田 倭 群馬 太陽誘電
9 山根 佐由里 愛知 トヨタ自動車
10 捕手 我妻 悠香 群馬 ビックカメラ高崎
11 清原 奈侑 神奈川 日立
12 馬場 今日子 愛知 トヨタ自動車
13 内野手 市口 侑果 群馬 ビックカメラ高崎
14 川畑 瞳 愛知 デンソー
15 鈴木 鮎美 愛知 トヨタ自動車
16 那須 千春 神奈川 日立
17 山下 りら 愛知 トヨタ自動車
18 外野手 大工谷 真波 群馬 ビックカメラ高崎
19 長普@望未 愛知 トヨタ自動車
20 長谷川 千尋 神奈川 日立
21 山崎 早紀 愛知 トヨタ自動車
22 横野 涼 愛知 豊田自動織機

コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属名
1 チームリーダー 矢端 信介 北海道 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 宇津木 麗華 群馬 ビックカメラ高崎
3 アシスタントコーチ 濱中 武直 栃木 Honda
4 トレーナー 志村 昌彦 群馬 ビックカメラ高崎
5 トレーナー 杉浦 千恵子 群馬 太陽誘電
6 サポートスタッフ
(マネージャー)
柳川 直子 群馬 ビックカメラ高崎
7 サポートスタッフ 藤井 まり子   (公財)日本ソフトボール協会
8 強化視察 福田 五志 愛知 トヨタ自動車